
故障して動かないロレックスでも、買取可能なケースは非常に多いです。その背景には、ロレックスというブランドが持つ圧倒的な価値と、中古市場での揺るぎない需要が存在します。
自己判断で処分してしまう前に、なぜ壊れたロレックスに値段がつくのか、その理由を理解することが重要です。そこでこの記事では、動かないロレックスがなぜ売れるのか、どのような状態だと買取が難しいのか解説します。
記事の後半では、動かないロレックスを少しでも高く売るためのポイントも紹介しているため、ぜひご覧ください。
【目次】
1.故障して動かないロレックスでも買取可能な場合は多い
故障して動かないロレックスでも買取可能な場合が多い理由は、以下の通りです、
- ロレックスというブランドに圧倒的な価値がある
- 修理後の再販により利益が出る
- 部品に価値がある
それぞれの内容を解説します。
1-1.ロレックスというブランドに圧倒的な価値がある
ロレックスが世界中の人々から絶大な支持を集める高級腕時計なのは、広く知られています。ブランド価値は非常に高く、新品はもちろん中古市場においても常に高い需要を誇ります。
「リセールバリューの高さ」こそが、動かなくなったロレックスでも買取が可能となる最大の理由です。ロレックスは世界中に愛用者がいるため、修理すれば買い手が見つかる可能性が十分あり、買取業者は修理コストを差し引いても十分に利益を得られます。
一見価値がないように思える動かないロレックスでも、買取が可能なことが多いのはこれが理由です。
1-2.修理後の再販により利益が出る
ロレックスの時計は、一種の資産としての側面も持っています。中古市場は常に盛況で、人気モデルは何年も価格が下がらず上昇し続けるのも珍しくありません。買取業者はこの巨大な市場を熟知して買取をしているのです。
どのモデルに需要があり、修理後にいくらで販売できるかを業者は正確に把握しています。修理費用を上回る価格で再販できる確信から、動かない状態のロレックスも買い取っているのです。
1-3.部品に価値がある
ロレックスの場合、部品一つひとつにも価値があります。
ロレックスはすべての部品が自社製造で、パーツは市販されていません。製造から長い年月が経過したヴィンテージモデルや、メーカーでの部品供給が終了してしまった時計の修理には中古の純正パーツが不可欠です。
買取業者は、修理不可能な時計からまだ使える歯車や文字盤、針やブレスレットといった部品を取り出します。それらを修理用パーツとして販売し、利益を得るため動かないロレックスでも買取をするのです。
2.どんな状態でもOKではない!買取不可な「動かないロレックス」の例
どんな状態のロレックスが買取不可となるのかの、具体例は以下の通りです。
- 修理しても治らないケース
- 修理費用が高くついてしまうケース
- 過去に非正規のパーツと交換しているケース
- 故障品を買取していない業者のケース
ひとつずつ解説します。
2-1.修理しても治らないケース
買取の基本は、修理して再販することにあります。
- 水没で内部のムーブメントが広範囲にわたって激しく錆びついている
- 事故などで時計の原形を留めないほどに破損してしまっている
- 文字盤の錆が激しく修復が難しくなっている
上記のような修理不可能になる深刻な損傷がある場合は、買取が極めて困難です。
2-2.修理費用が高くついてしまうケース
修理可能でも、修理にかかる費用が想定販売価格を上回ると買取業者は利益を出せません。
ロレックスの純正パーツは非常に高価です。交換が必要な部品が多かったり、損傷が内部の広範囲に及んでいたりすると、買取を断られるケースがあります。
2-3.過去に非正規のパーツと交換しているケース
過去に修理をおこなった際、メーカーや正規代理店ではなく非正規店で非純正パーツに交換されていると、買取価格は大幅に下がるか、買取自体を断られます。
本物を判断する真贋鑑定の段階で、一つでも非正規の部品が見つかると「純正のロレックス」とは見なされなくなるためです。
文字盤やベゼルに後からダイヤモンドを追加するアフターダイヤカスタム品は、多くの買取業者で買取対象外のため気をつけてください。
2-4.故障品を買取していない業者のケース
なかには、修理工房や修理ノウハウがなく、動かないロレックスの買取ができない業者もあります。そのため、査定前に事前に問い合わせておくのがおすすめです。
特定の買取業者で買取不可となった場合は、動かないロレックスの買取実績が豊富な、修理体制の整った専門業者を探して査定を依頼しましょう。
3.動かないロレックスの買取価格を1円でも高くするポイント
動かないロレックスの買取価格を1円でも高くするポイントは、以下の通りです。
- 動かない原因を調べる
- オーバーホールせずそのままの状態で査定に出す
- 複数の買取専門店で相見積もりを取る
- 箱や保証書などの付属品を全て揃える
- なるべくきれいな状態にする
ポイントの詳細を、以下で紹介します。
3-1.動かない原因を調べる
まず、なぜロレックスが動かないのか、原因を把握してください。
自動巻き時計であれば、単にゼンマイが巻き上がっていないだけかもしれません。リューズを巻いてみたり、時計を振ってみたりしても動かないか確認しましょう。
ただし、これはあくまで簡単な確認に留める措置です。状態を悪化させる可能性があるため、無理に動かそうとしたり、裏蓋を自分で開けたりするのは絶対に避けてください。
3-2.オーバーホールせずそのままの状態で査定に出す
動かないロレックスは、基本的に個人での修理やオーバーホールに出すことはせず、そのままの状態で査定に出すようにしてください。
とくにオーバーホールの費用は高額になりやすく、オーバーホールによって買取価格が上がっても、修理費用を回収できるケースはほぼありません。
たとえ動かなくても傷があっても、ありのままの状態で査定に出すのが最も賢明な選択といえるでしょう。
3-3.複数の買取専門店で相見積もりを取る
ロレックスの査定額は、買取業者によって大きく異なります。業者ごとに、得意とするロレックスのモデルや販売ルート、修理体制、そして査定士の技量も違うためです。
一社だけの査定額で売却を決めることなく、必ず複数の買取専門店に査定を依頼し、見積もりを比較検討する「相見積もり」をしましょう。
3-4.箱や保証書などの付属品を全て揃える
以下の付属品は可能な限りすべて揃えて査定に出しましょう。
- 購入した際に付属してきた箱(外箱・内箱)
- 国際保証書(ギャランティ)
- 取扱説明書
- ブレスレットの長さを調整した際の余りコマ
これらの付属品は、そのロレックスが本物である証明です。コレクターからの需要も高いため、査定額に大きく影響します。とくに、モデル名やシリアルナンバーが記載された国際保証書は重要です。
3-5.なるべくきれいな状態にする
時計を大切に扱ってきたという姿勢が伝わるのも、査定では重要な要素です。査定に出す前に時計をきれいにすれば、プラス査定につながります。
柔らかい布でケースやブレスレットの指紋や皮脂汚れを優しく拭き取ったり、隙間に溜まったホコリを爪楊枝などで軽く取り除いたりするだけでも構いません。
ただし、研磨剤を使ったり、強くこすりすぎたりすると傷がつく恐れがあるため、掃除はあくまで優しくていねいにおこなってください。
3-5-1.ステンレスベルトの場合
ステンレススチール製のベルトは、ロレックスの多くのモデルで採用されています。比較的丈夫でお手入れもしやすいのが特徴です。
掃除の際は、セーム革やマイクロファイバークロスのような、柔らかく乾いた布を用意しましょう。時計全体についた指紋や皮脂、汗などを優しく拭き取ってください。
また、ベルトのコマの隙間に汚れが溜まり黒ずみが気になる場合は、水洗いによる洗浄が効果的です。時計の防水性能を確保するために、リューズが完全にねじ込まれていることを必ず確認しましょう。
ぬるま湯に少量の中性洗剤を溶かしたら毛先の柔らかい歯ブラシなどを使い、ベルトの隙間の汚れを優しくかき出すように洗ってください。ケース本体も同様に優しく洗浄しましょう。
洗い終わったら、洗剤成分が残らないよう真水で十分にすすぎます。最後に乾いた柔らかい布で水分を完全に拭き取ってください。
3-5-2.皮ベルトの場合
革ベルトは、乾いた柔らかい布で、ベルトの表面と裏面についた汗や皮脂を優しく拭き取るのが基本です。水分や汗、皮脂に非常に弱いデリケートな素材です。ステンレスベルトのような水洗いは絶対に避けてください。シミ・硬化・ひび割れなど、劣化の原因となります。
また、直射日光やドライヤーの熱を当てるのは、革を傷める原因になるため絶対にやめてください。
4.動かないロレックスでもまずは買取査定を受けてみよう
「動かないロレックスに、本当に値段がつくのだろうか」「安い金額を提示されたらがっかりする」と、査定に出すのをためらっている方も多いのではないでしょうか。しかし、ここまで解説してきた通り、ロレックスはたとえ壊れていてもその圧倒的なブランド価値や、部品一つひとつに資産価値があります。
ほとんどの買取専門店では、査定料やキャンセル料は一切無料です。提示された金額に納得できなければ、その場で売る必要は全くありません。まずは「自分の時計の現在の価値を知る」という気持ちで、気軽に専門家の鑑定を受けてみることが大切です。
玉光堂では、動かないロレックスでも喜んで査定・買取をさせていただきます。ご自宅に動かないロレックスがある方は、ぜひ玉光堂までご相談ください。
5.まとめ
故障して動かないロレックスでも、その価値がゼロになるのは稀です。
ロレックスというブランドは、高いリセールバリューがあります。修理後の再販市場が確立されており、時計として機能しなくても部品そのものに価値があるため、多くのケースで買取が可能です。
しかし、損傷が激しく修理が不可能な場合や、非正規のパーツに交換されている場合など、買取が難しくなるケースもあります。売却を決意した際は、決して自分で修理に出さないでください。箱や保証書などの付属品をすべて揃え、複数の専門業者に査定を依頼しましょう。
壊れた動かないロレックスの買取を諦めてしまう前に、一度買取業者に相談してはいかがでしょうか。
玉光堂のロレックス買取については、以下のページで詳しくご紹介しています。
ロレックスの売却を検討している方は、玉光堂の高価買取をぜひご利用ください。