美しい輝きを持つ金とプラチナ。
「金(ゴールド)とプラチナ、どちらのほうが希少でどちらのほうが価値が高いのだろう?」
「今後、持っていて資産価値が上がるのはどっち?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
どちらも高価で貴重な金属であることは確かですが、それぞれ違いもあり、近年では価格に2倍近くの差がついています。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- この記事で解説していること
- 【金とプラチナ】資産価値・希少性が高いのはどっち?
- 金とプラチナの価値が逆転した理由
- 将来的に資産価値が上がるのは金とプラチナのどちらか?
- 金とプラチナの価格が変動する要因
金・プラチナの売却や投資を検討されている方は、この記事で最低限の知識を身につけておきましょう。
金相場1g10,000円以上の過去最高水準!
今が売り時
他店に負けない金の高価買取を実施中
金の買取なら、「玉光堂」の高価買取の「玉光堂」まで。
【目次】
1.【金とプラチナ】価値が高いのはどっち?
金とプラチナで、価値が高いのはどちらなのでしょうか。
今回は、「資産価値」と「希少性」という2つの視点から金とプラチナを比較していきます。
1-1.「資産価値」が高いのは金
2023年現在、資産価値が高いのは金(ゴールド)です。
金とプラチナの1gあたりの価格(税込)を比較すると、2023年8月4日時点では、以下のような価格になっています。
金の価格 (店頭小売価格) | プラチナの価格 (店頭小売価格) |
---|---|
9,826円 | 4,725円 |
金とプラチナには大きな価格差があり、その差は2倍以上開いています。
以上のように、価格から資産価値を測ると、金のほうが高くなっています。
1-2.「希少性」が高いのはプラチナ
希少性の観点でいうと、実は金よりもプラチナのほうが圧倒的に高い希少性を持ちます。
これまでに採掘された金はを世界中から集めても、水泳競技で使用される国際基準プール4.3杯分ほどと言われていますがプラチナはさらに少ないです。
プラチナは、これまでに国際基準プール1つの足首を覆う程度しか採掘されていません。
投資家向けにプラチナの情報を提供している機関「World Platinum Investment Council」の情報によると、プラチナは金の30倍の希少性を持っていると報告されています。
金・プラチナそれぞれの採掘量は以下のとおりです。
金 | プラチナ | |
---|---|---|
有史以来の総採掘量(推定) | 約205,238トン | 約7,200トン |
年間採掘量 | 3,000トン前後 | 200トン前後 |
参考:How Much Gold Has Been Mined? | World Gold Council
金・プラチナ・銀の特徴 | 田中貴金属
金は毎年3,000トン前後、プラチナは200トン前後しか新たに採掘されていません。
そのため、以前はプラチナのほうが金よりも高く取引されていました。
2010年の平均価格は、金が3,477円、プラチナが4,635円です。
しかし2023年現在、価格は逆転しています。
なぜ圧倒的な希少性を持つプラチナより、金の価格が高くなっているのでしょうか。
端的にいうと、金のほうが供給に対する需要が大きく、需要が安定しているためです。
次の章では、金とプラチナの価値が逆転した理由をさらに詳しく解説します。
2.金とプラチナの価値が逆転した理由:需要の違い
金とプラチナの価格が逆転したのは、金とプラチナの需要(用途)の違いが原因です。
金需要の大部分は宝飾品や投資なのに対し、プラチナ需要の多くは工業用(自動車用)需要となっています。
そのためプラチナは、自動車産業や景気の悪化の影響を受けて価格が下がりやすく、実際に自動車の売り上げが下がったタイミングで、価格が下がりました。
反対に金は、景気が悪化しても「有事の金」としての需要があり、価格が下がっていません。
2-1.プラチナは工業用需要が大きい
日本においてはジュエリーとしてもかなり人気の高いプラチナですが、需要全体で見ると、工業用の需要が圧倒的に大きくなっています。
なかでも、自動車産業での利用が多い特徴があります。
そのため自動車の売り上げが悪化すると、その影響をダイレクトに受けてしまい、連動してプラチナの価格も下がりやすいのです。
- プラチナの需要内訳
- 自動車:36〜43%
- 工業:21〜26%
- 宝飾:26〜35%
- 投資:0〜15%
出典:プラチナ投資のエセンス プラチナ入門 – 投資への手引き 2020年6月 – WPIC
2008年のリーマンショックでは、世界的に不況に陥ったため、自動車の売り上げも低迷し、プラチナの価格も下がりました。
また、2015年にはドイツの大手自動車メーカーが不正な方法で排ガス規制をクリアしていたことが判明しました。
この問題をきっかけにディーゼル車への信用が下がり、ディーゼル車の触媒として用いられているプラチナの価格も下がったのです。
このようにプラチナは産業需要からの影響を受け、価格が下がっています。
2-2.金は宝飾品・投資需要が大きい
一方で、金の需要の大部分を占めているのは宝飾品や投資としての需要です。
そのため、プラチナのように産業需要から受ける影響は大きくありません。
むしろ、金はインフレや有事の際にも価値が下がりにくく、資産を守ろうとする投資家たちの需要が増える傾向があります。
- 金の需要内訳
- 宝飾品(ジュエリーなど):34%
- 投資:42%
- テクノロジー(電子機器の部品など):7%
- 中央銀行などによる保有:17%
出典:戦略的資産としての金の重要性 | 日本版 16 付録I:金需給の構成とトレンド | World Gold Council(2021年)
ここ最近では、2020年のコロナパンデミック、2022年のロシアによるウクライナ侵攻が起きたタイミングで金の需要が高まりました。
結果として、金の価格は高騰し、現在では過去最高基準の1g9,000円代をキープしています。
先行きが不透明な状態が続いているため、金価格が上昇し続け、プラチナとの価格差も大きくなっているのです。
金の価値が高い理由について、さらに詳しく知りたい方は、あわせて以下の記事をご確認ください。
3.将来的に資産価値が上がるのは金とプラチナのどちらか?【今後の予想】
将来的に有用な資産となるという見方が強いのは、相場が上昇傾向にある「金」です。
現在は「VUCA」時代とも言われるように、社会における不確実性が高く、将来の予測が困難な状況にあります。
そのため金を安全資産として保有し、有事に備えようという動きも強まっており、金の需要が増しているのです。
実際、ここ20年間では金は右肩上がりに価格が上昇してきました。
一方でプラチナは、今後の自動車産業の動向により、良くも悪くも価格が大きく変動する可能性があります。
欧州を中心とした脱ディーゼルの動きや、燃料電池車(FCV)の増加などが、プラチナの需要を大きく左右すると考えられています。
価格変動のリスクでいうと、金よりもプラチナのほうが大きいのが現状です。
しかし裏を返せば、プラチナは売買のタイミングによっては大きなリターンを得られるということでもあります。
WPICのレポートによると、今後4年の間にプラチナは供給不足になり、価格が上がると推測されています。
そのため、金・プラチナともに投資の対象とするのもおすすめの手段です。
どちらも価値ある貴金属であることは間違いないので、投資をする方はご自身の戦略をきちんと立てたうえで投資することが重要といえます。
4.金とプラチナの価格が変動する要因
金もプラチナも相場が安いときに購入し、相場が上がったタイミングで売却することで、大きな利益を生むことができます。
売却するのはまだ先と考えていても、相場が上がるタイミングやその要因を把握しておかなければ、すぐには動けません。
金とプラチナでは、価格の変動要因がそれぞれ異なるので確認しておきましょう。
- 金の価格が上がる要因
- 供給量に対する需要の増加
- 米ドルの価値低下
- 地政学リスクの増大
- インフレ懸念
- 各国の中央銀行による金の購入
- 低金利
- プラチナの価格が上がる要因
- 自動車産業の需要増加
- 水素社会実現に向けた動きの加速
- 主要消費国での景気上昇
- 南アフリカの政治・経済情勢の悪化
それぞれの詳細は以下の記事で解説していますので、あわせてご確認ください。
5.金・プラチナはどれくらいの価格で売れる?【玉光堂の買取実績】
金製品やプラチナ製品の売却をご検討中のために、玉光堂の買取実績をご紹介します。
他にも多数の買取実績がございますので、ぜひ金・プラチナ買取実績をご確認ください。
6.【まとめ】長期的に価値が安定しているのは金、価値が変動しやすいのはプラチナ
2023年現在では、プラチナよりも金のほうが価値が高いと考えられています。
金とプラチナの価格が逆転したのは、需要(用途)の違いが主な要因です。
プラチナは自動車産業や景気の影響を受けて、価格が下がってしまいました。
金は世界的に先行きが不透明な状況下にある現在、特に投資・宝飾品としての需要が大きくなり、価格が高騰しています。
とはいえ、どちらも価格は常に変動していますので、売買の際にはきちんと相場を確認しておくようにしましょう。
玉光堂では、金・プラチナの高価買取を実施中です。
金・プラチナの売却を検討している方は、ぜひ玉光堂の高価買取をご利用ください。
玉光堂の選べる買取方法