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インゴットとは?世界中で「金」のインゴットが選ばれる理由

インゴットとは?世界中で「金」のインゴットが選ばれる理由
相場が日々高騰し金への注目度が高まるなか、「インゴットって何だろう」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、インゴットの概要や所有するリスク、購入する方法について解説します。インゴットの購入や売却による投資を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

1.インゴットとは


インゴットとは、金属を再溶解や加工などして利用しやすい大きさに変形させた塊です。

ドラマやアニメでよく目にするようなかまぼこ型や分厚い板状になっている金属がインゴットというと、イメージしやすいのではないでしょうか。

1-1.インゴットは金だけではない

インゴットと聞くと金を連想する方が多いと思いますが、実はインゴットにも多種多様な種類があります。金以外のインゴットとして代表的なものが、以下の3つです。

  • プラチナ
  • パラジウム

1-1-1.プラチナ

プラチナは金のインゴットよりも希少価値が高く、投資商品や宝石など多種多様な業界で需要があります。特にプラチナは伸びやすい性質なので加工しやすく、自動車部品を中心とした工業製品として利用される場合が多いです。

1-1-2.銀

銀のインゴットは比較的リーズナブルな価格なので、誰でも購入しやすい特徴があります。ただ、銀のインゴットはほかの種類と比較してあまり流通しておらず、市場規模も大きくありません。銀のインゴットの大きさは、10g・100g・30kgと多種多様です。

1-1-3.パラジウム

パラジウムのインゴットは柔らかいので加工しやすく、プラチナと混ぜて宝石にする場合や自動車の部品として活用する場合が多いです。ただ、2018年にはパラジウムの価格が急激に高騰したため、需要が高まっている金属といえるでしょう。

1-2.インゴットと地金の違い

インゴットと似たもので、地金があります。

インゴットは国が定めた規格に沿って製造されていますが、地金は金属の塊自体をさしています。とはいえ、地金は宝石の種類を指す場合や商品に加工する前の金属を指す場合もあるので、幅広い意味を表す言葉だと認識しておきましょう。

1-3.インゴットは重さがある程度決められている

実は、取引をスムーズに終わらすためにインゴットには重さがあらかじめ定められています。具体的には、以下の10種類の重さがあります。

  • 1g
  • 2g
  • 5g
  • 10g
  • 20g
  • 50g
  • 100g
  • 500g
  • 1kg
  • 12.5kg

どの重さのインゴットで取引をするかはブランドによって多種多様です。1kgのインゴットが最も多く取引されています。

1-4.インゴットには厳しい規定がある

インゴットには、ロンドン貴金属市場による厳しい規定があります。インゴットが運用資産として世界中で取引されているからです。

一方でインゴットは偽造しやすく、本物の判断がしにくい特徴があります。
金のインゴットの品質を外部から損傷なく確認する主な方法は、「比重」の測定をおこなう他ありません。ただし、金と比重が近い他の金属に金メッキを施すことで、外見上は本物と区別がつかなくなることがあります。

この問題を防ぐため、金のインゴットは公式ブランドによって認証され、その製造から流通に至るまで厳密に管理されています。日本の主な公式ブランドは以下です。

  • 田中貴金属工業株式会社
  • 株式会社 徳力
  • 住友金属鉱山株式会社
  • 石福金属興業株式会社
  • 松田産業株式会社
  • 三菱マテリアル株式会社
  • 三井金属鉱業株式会社三井金属鉱業株式会社

インゴットが偽物かどうかを見極めるのは素人では難易度が高く、信頼できるブランドのものに投資するのがおすすめです。

1-5.インゴットの刻印について

インゴットには多種多様な刻印が刻まれていますが、具体的にどんな意味なのか分からない方も多いでしょう。インゴットの刻印の意味は下記の表のとおりです。

インゴットの刻印の種類 詳細
ブランド名 インゴットは国際的に信用力のあるブランドのみが製造できるため、ブランド名を刻んで企業の能力をアピールしている
純度 インゴットの取引をする機会が少ない方が瞬時で純度を見分けるために必要である
重さ 誤って取引を進めないように重さが刻まれている
シリアルナンバー インゴットがいつどこで製造されたのかが刻まれている

手元にインゴットがある方は、ぜひ刻印を確認してみてください。

2.なぜ世界中で金のインゴットが選ばれているのか


インゴットには多種多様な種類がありますが、金のインゴットが世界中で選ばれている傾向にあります。世界中で金のインゴットが選ばれている具体的な理由は、以下の5つです。

  • 資産価値が安定している
  • インフレ時にも資産価値が保たれる
  • いつでも換金できる
  • 節税対策になる
  • 地政学リスクが高まることで価値が上がるから

それぞれ解説していきます。

2-1.資産価値が安定している

金は、株式や債権などさまざまな投資対象と比較して資産価値が安定している傾向にあります。そのため、トラブル発生時に備えて金を選ぶ投資家が世界中で多くなっています。

また、金のインゴットはいつでも換金できるため、タイミングを選んで現金を手にすることができる点も大きなメリットです。

2-2.インフレ時にも資産価値が保たれる

金は、インフレが進んでも資産価値が保たれます。金は、株式や債権などの金融資産と違い、インフレ時でも価値が下がることなく、むしろ反比例して上がる傾向にあるためです。

そのため、インフレ時のリスクヘッジとして、金のインゴットへ分散投資をおこなう投資家が多くなっています。

2-3.いつでも換金できるから

金のインゴットがあれば、いつでも換金可能です。

たとえば、金以外の資産である株式を保有していたとしても、その企業が倒産すれば紙切れになってしまうかもしれません。しかし、金のインゴットはいつでも現金へ換金できるので、社会情勢に影響されずに済みます。

2-4.節税対策になる

金のインゴットは、節税対策につながります。
通常金を売却する際、一定量以上で所得税が課税されるため、税負担が生じます。しかし、金のインゴットを分割して売ることで、税金がかからずに節税が可能となるのです。

さらに、相続税の対策としても役立ちます。インゴットを小分けにして、生前に家族へ贈与することで、将来の税負担を軽減することが可能です。

2-5.地政学リスクが高まることで価値が上がる

金のインゴットは、地政学リスクの向上と共に価値が上がります。地政学リスクとは、国や地域の政治的・地理的・社会的・軍事的な状況が原因で発生するリスクのことです。

たとえば、過去のリーマンショックが発生した時期に株式は値下がりしていましたが、金の価値は上昇していました。世界情勢の悪化によって大幅な損出を防ぎたい場合は、金のインゴットを活用して投資するとよいでしょう。

3.金のインゴットを所有するリスク・注意点


金のインゴットの所有にはメリットだけではなくて、危険性もあります。金のインゴットには、以下の5つの危険性があります。

  • 盗難対策が必要である
  • 所有しているだけでは利益が生まれない
  • 金相場の変動を日々確認する必要がある
  • 所有するためにまとまったお金がいる
  • 精錬加工時は手数料が発生する

3-1.盗難対策が必要になる

金のインゴットを保有する場合は、盗難対策が必要です。もし、金のインゴットを保有する場合は、暗証番号付きの金庫を購入したり貸金庫で保管したりすることで、盗難によるリスクを防ぎましょう。

3-2.所有しているだけでは利益が生まれない

金のインゴットは保有しているだけでは利益は発生しません。金は、株式や仮想通貨とは異なり、利子や配当(キャピタルゲイン)を受け取れないからです。

そのため、金による投資を考えている方は、金相場が上昇したタイミングを見計らって効率的に利益を得るのが得策といえます。

3-3.金相場の変動を日々確認する必要がある

金のインゴットを保有すると、金相場の変動を日々確認しなければいけません。金は世界中で取引されており、世界情勢を大きく変動させる出来事によって金額が変動する傾向にあるからです。

特に世界中が安定した状況の場合は、金が値下がりしやすい傾向にあります。

3-4.所有するためにまとまったお金がいる

金のインゴットは重さがあらかじめ定められており、保有するためにまとまったお金が必要です。したがって、金のインゴットはお金があまりない方にとっては不向きな投資商品といえるでしょう。

3-5.精錬加工時は手数料が発生する

精錬加工時は手数料が発生する点も、金のインゴットを保有するうえで把握するべきです。精錬加工の料金は業者によって異なりますが、特別な技術が必要なので高額な料金が発生します。

もし、精錬加工をする際は、手数料で赤字にならないかを計算したうえで依頼する業者を選びましょう。

4.金のインゴットを所有・購入する方法4選


金のインゴットを購入する方法は多種多様です。具体的には、以下の4つの方法で購入が可能です。

  • 金属メーカーの店舗で購入
  • 地金商からの購入
  • 積立投資
  • 金ETF

それぞれの方法について理解し、最適な投資手段を選択しましょう。

4-1.金属メーカーの店舗で購入

金のインゴットは、金属メーカーの店舗で購入できます。店舗で購入すれば、投資に関する疑問点や注意するべきポイントを質問できるため、安心して金のインゴットを投資へ活用できます。

ただし購入時には手数料がかかる場合があり、その金額は業者によって変わるため、いくつかのメーカーを比較してみるのがおすすめです。

4-2.地金商からの購入

金のインゴットは地金商から購入も可能です。地金商ではインターネットや電話を活用して購入できるため、安心して利用できます。地金商によっては金属メーカー同様に投資に関する疑問点を解消可能なため、初心者の方には特におすすめです。

4-3.積立投資

金の積立投資の場合、少額から購入できて自分で保管しなくていいので、盗難対策も必要ありません。

積立投資は、まとまった資金を用意できない方でも安心して金を購入可能です。

4-4.金ETF

金ETFとは、金価格に連動するように設計された投資信託です。金ETFを利用すれば、金のインゴットの売買は証券会社を通じておこなわれるので、気軽に利用できます。

5.金のインゴットを売却する際の注意点とは?

金のインゴットを売却する際にも、注意するポイントがあります。金のインゴットを売却する際は、以下の2つの注意点に気をつけてください。

  • 200万以上を超える取引には本人確認が必要
  • 売却する際の税金に注意

それぞれ解説していきます。

5-1.200万以上を超える取引には本人確認が必要

金のインゴットを売却する際に200万以上を超える取引がある場合は、本人確認が必要です。平成28年に試行された犯罪収益防止法によって、身分証明書の提示が求められるようになりました。

必要な身分証明書は買取先によって異なるため、事前に確認してください。

5-2.売却する際の税金に注意

金のインゴットを売却する際は税金に注意してください。インゴットを売却して利益が発生した場合は、譲渡所得として課税されるからです。

そのため、金のインゴットを売却する際は翌年必ず確定申告をしましょう。

6.まとめ

この記事では、インゴットの概要や所有するリスク、購入する方法について解説しました。金のインゴットを保有すれば、盗難対策の必要性やまとまった資金の用意など多種多様なポイントに注意しなければいけません。本記事を参考にしたうえで、インゴットの購入や売却をしてください。

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