金買取の見積もりをもらったときに、「手数料」が発生していて疑問に思ったことはありませんか。
金買取の手数料は規約で定められているわけではなく、店舗ごとに手数料の有無や手数料の金額は異なるケースが多いです。
その中で、手数料がかかる理由としては「他の買取業者に売却して利益を得るため」などがあります。
今回の記事では、以下の内容について具体的に紹介していきます。
- 金買取に手数料がかかる理由
- 金買取にかかる手数料の金額
- 手数料がかからない買取業者について
- 優良な買取業者の見分け方
- 金を高く売るコツ
手数料がかかる理由を理解して、適切な価格で金を売却しましょう。
【目次】
1.金買取に手数料がかかる理由
金買取の際に手数料がかかる理由は以下の3つがあげられます。
- 他の買取業者に売却して利益を得るため
- 金の総重量が減ってしまうため
- 金の再生や加工費用
1-1.他の買取業者に売却して利益を得るため
金製品を買取するときに、手数料を設定しておくことで、他の金買取専門店に売却したときの金額差が広がり、利益を得られるためです。
例えば、1gあたり7,200円で売却をして手数料が10%だった場合は、売却金額から手数料分の720円が差し引かれ、6,480円となります。
そこから、他の買取業者に1gあたり7,200円で売れれば、手数料分がそのまま利益となります。
買取業者は、買取した金を加工して販売すれば利益を出すこともできますが、自社に金を加工するシステムや抽出するシステムがなければ、実現が困難です。
一部の買取業者は、初めから転売目的で買取の営業をしていることもあります。
例外もありますが、手数料がかかる場合は、手数料の割合が他の買取業者と比較したときに差がありすぎないかどうか確認しましょう。
1-2.金の総重量が減ってしまうため
金を加工する際には金の総重量が減ってしまうため、差分を補うために手数料を取っているケースもあります。
金を加工してジュエリーやインゴットにする際には、一度高温で溶かして精製する必要があり、精製時に重量が0.5%〜1%ほど減ってしまいます。
金の買取相場は総重量で決定されるため、総重量の減量を考慮しなければいけません。
そのため、利益を出すために重量の減量分を手数料で補っていることもあります。
1-3.金の再生や加工費用
買取した金を加工・再生するためには人件費がかかるため、手数料で補っているケースもあります。
買取した商品がインゴットやジュエリーの場合はそのまま販売できますが、記念硬貨や大判小判、金歯などの商品は溶解して別の商品に加工されます。
金を加工するためには設備や加工技術が必要となり、専属のスタッフが対応しているケースが多いです。
加工時にかかる工賃分を手数料として補っています。
2.金買取にかかる手数料の金額
金買取で発生する手数料の金額は、業者が自由に決定できます。
一般的な手数料の相場は、買取総額の2割〜3割程度。(業者によってはさらに高い割合で手数料を設定している場合もあります。)
仮に以下の条件だった場合の手数料を計算してみます。
金の重量 500g
手数料 20%
手数料・・・7,000円×500g×0.2=700,000円
そのため、金を買取に出した人がもらえる金額は「7,000(円)×500(g)-700,000(円)=2,800,000(円)」となります。
3.手数料がかからない買取業者について
金買取業者の中には、手数料を取る業者がいる一方で、手数料がかからない業者もいます。
金買取の手数料は規約で定められているわけではなく、店舗ごとに手数料の有無や手数料の金額が異なるケースが多いためです。
一般的に買取業者が手数料を取らない理由は以下2つです。
3-1.金買取価格を相場よりも低く設定している
買取業者の中には、金の買取価格(グラム単価)を相場よりも低く設定しているケースがあります。
理由は、手数料を無料にする一方で、買取価格を低く設定することで、実際の相場価格との差が大きくなり、他の買取業者へ転売したときの利益を大きくできるためです。
「手数料無料」を打ち出すことで「お得感」がでるので、勘違いしてしまうことも多いです。
手数料を気にする方にとって、手数料がかからない業者は魅力的に見えるかもしれませんが、一概に手数料がない業者が優良とも言えません。
手数料が無料だからといって、安易に売るのではなく、他の業者との査定額をきちんと比較したうえで買取に出しましょう。
3-2.高額買取のみ手数料が無料になる
査定額が一定の金額以上になると、手数料を無料にする業者も存在しています。
買取金額が高額になるほど、売却時の利益も増えるためです。
しかし、実際に金を含めた貴金属類を大量に売却する人は少ないので、手数料が無料になるケースはほぼありません。
「手数料無料」を謳っていたとしても、条件が付いている可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
4.優良な買取業者の見分け方
次に優良業者の見分け方を紹介していきます。
- グラム単価を確認する
- 査定方法の説明を聞く
- 見積書の有無を確認する
4-1.グラム単価を確認する
買取時には金のグラム単価を確認しましょう。
優良店舗であればホームページなどに相場のグラム単価が記載されています。
記載されたグラム単価と、田中貴金属工業のホームページ
に記載された買取価格に差がなければ優良店舗と判断できます。
ホームページに記載がない場合は、実際の査定時にグラム単価を確認しましょう。
その際は、事前に金の買取相場を把握しておき、査定額と買取相場に差がないことを確認しましょう。
4-2.査定方法の説明を聞く
金をどのように査定するのか、説明を聞くようにしましょう。
特に宅配や出張買取サービスを利用すると、査定額のみしか伝えられず、具体的にどのように査定したのか教えてもらえないケースがあります。
査定方法を明確にしない業者は、相場よりも安価で買い叩こうとしている可能性があります。
適切な方法で査定しているのかをきちんと確認しましょう。
4-3.見積書の有無を確認する
金の査定を依頼したときは、見積書を必ず確認しましょう。
優良店舗であれば、査定した商品に対してきちんと見積書を発行してくれます。
見積書がなく、口頭で金額を提示してくるのみの場合は安価で買取をしようとしているケースが多いです。
見積書の提示を求めて、拒否される場合は悪徳業者の可能性が高いため注意しましょう。
5.金を高く売るコツ
最後に金を含め、貴金属を高く売るコツを紹介します。
金を高く売るためには、以下5つの項目を実践するようにしましょう。
- 相場を確認しておく
- 落とせる汚れはあらかじめ落としておく
- 付属品も一緒に用意しておく
- 重量を確認しておく
- 信頼できる買取業者で査定してもらう
貴金属を適切な価格で売るためには、事前準備が大事になってきます。
以下の記事で詳しく説明しているので、1円でも高く金を売りたい人はぜひご覧ください。
6.まとめ
金買取で手数料がかかる理由について紹介してきました。
金買取の際に手数料がかかる理由は以下の3つがあげられます。
- 他の買取業者に売却して利益を得るため
- 金の総重量が減ってしまうため
- 金の再生や加工費用
手数料がかかるからといって一概に損をするわけではありません。
手数料の有無に関わらず、金製品自体の査定額と金相場価格に差がないことを確認することで、安く売ることを防げます。
金買取に手数料がかかる理由を理解して、適切な価格で金を売りましょう。
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