
「金価格が2倍になる」という噂を聞いたことがある投資家は多いでしょう。近年、金の価値は大幅に上昇しており、将来的に2倍に到達する可能性もあり得る状況が起きています。
本記事では、なぜ金の価格が将来的に2倍になる可能性があるのか、根拠を詳しく解説します。金投資をこれから始める方や、金の価格上昇要因について知りたい方は必見です。
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【目次】
1.将来的に金価格が2倍になる可能性はある
結論からいうと、将来的に金価格が2倍になる可能性は十分にあります。
金は有限な資源であり、地球上に存在する埋蔵量には限りがあるものです。これまでに採掘された金はすでに市場に流通しており、新たな鉱脈の発見も年々難しくなってきています。
特に、地表近くに存在する比較的採掘しやすい金鉱はすでに枯渇しつつあるため今後の供給量は減少する可能性が高いです。このような状況の中で金の希少性がさらに増せば、価格が上昇する要因となるでしょう。
また、中央銀行が金の保有量を増やしていることも、金価格の上昇を後押しする要因となっています。デジタル資産の台頭により、伝統的な安全資産である金への信頼感が再評価されつつあるからです。
加えて、新興国の経済成長に伴い、宝飾品としての金の需要も増加中です。これらの要素が重なり合うことで、金価格が今後さらに上昇する可能性は高いといえます。
1-1.将来的に金価格が2倍になる可能性がある理由
将来的に金価格が2倍になる可能性がある理由を、これから解説します。
1-1-1.金の埋蔵量が限られているから
これまでに採掘された金はすでに市場に流通しており、新たな鉱脈の発見も難しくなってきています。金は天然の鉱物であり、希少価値が高いです。
地表近くに存在する比較的採掘しやすい金鉱はすでに枯渇しつつあり、今後の供給量は減少する一方といわれています。金が天然の資源である限り、その価値が下がる可能性は低いといえるでしょう。
1-1-2.金の採掘コストが高騰しているから
金の採掘には多額の費用がかかります。近年では採掘技術の進歩によって、以前よりも深い場所から金を掘り出すことが可能になりました。しかし、その分採掘にかかるコストも上昇しています。
採掘設備の維持費や人件費の増加に加え、環境規制の強化によるコストも重くのしかかっています。浅い鉱脈にある金は減少傾向にあるため、金の採掘にかかるコストは今後どんどん高くなるでしょう。
1-1-3.金への投資に対するニーズが高まっているから
近年、世界的な経済不安やインフレ懸念の高まりから、安全資産としての金への投資が注目されています。
株式市場の変動が激しくなると、投資家は資産の分散を図るために金を購入しがちです。特に近年では中央銀行が金の保有量を増やしているため、金価格は上昇していく見通しです。
2.今後の金価格予想は?
今後の金価格における、予想事項についてこれから解説します。
2-1.今後金価格が上昇していく可能性は高い
金が地球上に存在する埋蔵量には限りがあり、新たな鉱脈の発見そのものや採掘コストも年々上昇傾向です。
今後の供給量は減少する可能性が高い金属ですが、需要は年々増加しています。このような状況の中で、金の希少性がさらに増せば、さらに価格が上昇する要因となるでしょう。
環境保護の観点からも、新規の鉱山開発には厳しい規制がかかることが増えました。これが供給の制約となることで、価格の上昇圧力が強まる可能性もあります。
2-2.【注意】短期的には下落する可能性がある
長期的には金価格の上昇が予想されているものの、短期的には価格が下落する可能性もあります。市場の急変や金融政策の変更などが影響を与え、金価格が変動するのは過去にも見られた現象です。
金利が上昇すると無利息資産である金の魅力が低下し、一時的に価格が下落するのはよくある事象です。投機的な売買による短期的な価格変動も考えられるため、金の売買を検討する際には、市場の動向を慎重に見極めましょう。
3.2000年以降の金価格動向も確認しよう
2000年以降の金価格動向について、以下では解説します。
3-1.2000年以降は上昇傾向が顕著
2000年以降、金価格は全体的に上昇傾向にあります。2000年初頭は「1g1,140円」だった金の価格が、2025年以降は1g15,000円台を超えるまでになり、約15倍にまで高騰していることがわかります。(どちらも小売価格)
全体的な採掘量低下はもちろん、世界情勢に暗雲が立ち込めていることも金価格の上昇要因です。
また、世界的な経済不安が続く中で、金の価値は2000年以降高めに維持されています。
3-2.2000年以降金価格が上昇した理由
2000年以降に金の価格が大きく上がった理由は、以下の5つです。
- リーマンショック
- 新型コロナウイルスの流行
- ロシアによるウクライナ侵攻
- 中東情勢の悪化
- 円安の影響
各項目をこれから詳しく解説します。
3-2-1.理由①リーマンショック
2008年のリーマンショックは、世界的な金融システムに対する信頼を大きく揺るがしました。
株式や債券などのリスク資産からの資金流出を引き起こし、投資家は安全な資産へと資金を移動せざるを得なくなった金融危機です。リーマンショックで金は安全な投資先として注目され、価格が急騰しました。
リーマンショック後、各国の中央銀行は金融緩和政策を実施し、市場に大量の資金を供給しました。しかし、これが将来的なインフレ懸念を引き起こし、金価格をさらに押し上げています。
3-2-2.理由②新型コロナウイルスの流行
2020年に始まった新型コロナウイルスの世界的流行は、世界経済に深刻な影響を与え、金価格の新たな上昇要因となりました。
各国政府は、経済活動の停滞を防ぐために大規模な財政出動をおこなっています。これにより、インフレ懸念が増大し金を買い求める投資家も増えました。ワクチンの開発や経済活動の再開に対する不確実性も、投資家を安全資産である金へと向かわせる要因だったといわれています。
2020年8月には、金価格は一時的に過去最高値を記録し、金の安全資産としての地位が改めて確認されました。
3-2-3.理由③ロシアによるウクライナ侵攻
2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、地政学的リスクを著しく高め、金価格を急騰させました。
この紛争は、ヨーロッパの安全保障環境を大きく変化させています。世界的なエネルギー価格の高騰や、サプライチェーンの混乱を引き起こした大きな要因です。
投資家はリスク回避行動から、紙幣や株ではなく安全資産である金を買い求めました。特に、ヨーロッパの投資家は金への投資を活発化させ、結果として金価格は大きく上昇しています。
3-2-4.理由④中東情勢の悪化
中東地域は地政学的な緊張が常に存在し、それが金価格に影響を与えることがあります。
2023年10月に始まったイスラエルとハマスの紛争は、中東地域の不安定化を招きました。原油価格の変動や金融市場の混乱を引き起こし、その代替として安全資産である金を買い求める人が増えています。
中東地域の情勢悪化は、一度きりの事象ではありません。情勢の混乱は常に国際社会の注目を集めているため、その動向が金価格に与える影響は大きいといえるでしょう。
3-2-5.理由⑤円安の影響
円安は、日本国内での金価格に直接的な影響を与えます。
円安が進行すると、ドル建ての金を購入する際の円換算価格は上昇しがちです。そのため、日本国内の金価格が大幅に高くなります。
近年では日本の個人投資家の間で金投資への関心が高まっており、円安がこれを後押しする形で金価格の上昇に寄与しています。
4.今後の金価格に影響を与える要因
今後の金価格に影響を与える要因を、5つに分けて紹介します。
- 為替相場の動向
- 地政学リスク
- 中央銀行が定める政策金利
- 需要と供給のバランス
- インフレ・デフレ
詳しく解説していきます。
4-1.為替相場の動向
金価格は、為替相場の影響を大きく受けがちです。特に、金は国際市場においてドル建てで取引されることから、米ドルとの関係が深く、ドル高になると金の相対的な価値が下がり、価格が下落しやすくなります。
一方で、ドル安になると金の価値が上昇し、価格が高騰する傾向があります。日本においては円安が進むと、国内の金価格が上昇しやすくなるのも特徴です。
国際的な通貨の変動は、各国の金融政策や経済情勢に左右されます。金価格を予測する際には、為替の動向を注視することが重要です。
4-2.地政学リスク
戦争やテロ、国際紛争などの地政学リスクが高まると、安全資産とされる金の需要が急増して価格が上昇しやすくなります。特に、世界経済の要となる地域で不安定な状況が発生すると、市場全体の不安心理が強まりリスク回避の動きは加速します。
たとえば、中東情勢の悪化や米中関係の緊張が高まると、投資家が金を求めるケースが多くなります。歴史的にも、金融危機や戦争が起きるたびに金価格が急騰する傾向があり、今後もその影響は無視できません。
4-3.中央銀行が定める政策金利
各国の中央銀行が決定する政策金利も金価格に影響を与える重要な要因です。一般的に、金は利息を生まない資産です。金利が上昇すると他の金融資産が魅力を増し、金の価格は下落しやすくなります。
対して金利が低下すると利息のつかない金の価値が相対的に高まり、価格が上昇しやすくなります。特に、アメリカのFRBが政策金利を変更すると、その影響は世界的に及び、金市場にも大きな波及効果を生みがちです。よって、金融政策の動向は常にチェックしておく必要があります。
4-4.需要と供給のバランス
金の価格は市場の需給バランスによっても左右されます。
金に対するジュエリーや工業用途の需要が高まると、価格は上昇しやすいです。また、各国の中央銀行が金を大量に買い増せば、供給が減り価格が上がる可能性があります。
一方で鉱山からの供給量が増加したり、大量の売却がおこなわれたりすると、金の価格は下落します。近年では投資目的での金の購入も増加しており、ETFなどを通じた需要の変化が金価格に影響を及ぼすケースも増えています。
4-5.インフレ・デフレ
インフレ時には通貨の価値が下がり、実物資産である金の価値が上昇しやすくなります。
特に急激なインフレが発生すると、資産防衛のために金が買われ、価格が高騰しやすいです。逆にデフレ時には通貨の価値が上がり、相対的に金の価格は下落しやすくなります。
中央銀行の金融政策や経済成長の動向によってインフレ・デフレの状況は変化するものです。金価格の動向を判断するうえで、インフレ・デフレは重要な要素となるでしょう。
5.金の売買におすすめのタイミング
金の売買におすすめのタイミングを、以下では紹介します。
5-1.金を売るおすすめのタイミング
金を売るのに適したタイミングは、価格が高騰しているときや市場の過熱感が強いときです。
特に地政学リスクの高まりや金融不安が広がった際には、投資家が金を買い求め価格が上昇しやすくなります。インフレが進行して金の価値が大きく上がったタイミングも、売却の好機です。
ただし、それらの変動は短期的な場合もあります。市場のトレンドを見極めながら、売却時期は判断しましょう。
5-2.金を買うおすすめのタイミング
金を買うのに適したタイミングは、価格が一時的に下落したときや、経済が安定しているときです。
中央銀行の金融引き締めによって金利が上昇し、金の価格が下がったときは買いの好機といえます。景気が回復してリスク資産が選好される局面では金の需要が減少し、価格が落ちるためこのタイミングも好機です。
長期的な資産保全を考えるなら、相場の変動を考慮しながら定期的に購入するのも一つの戦略となります。
6.まとめ
金価格は、為替相場や地政学リスク、中央銀行の政策などで変動します。需給バランス、インフレ・デフレといった要因によって変動するケースも多いです。
要因を総合的に分析しながら、売買のタイミングを見極めるのが重要です。短期的な価格変動に振り回されず、長期的な視点で市場動向を見極めればより有利な売買ができます。
金は安全資産としての価値を持つものです。資産分散の一環として、適切に活用し利益を効率よく手に入れましょう。
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