
「並行輸入品ってよく聞くけど、実際どんなものが並行輸入品なの?」と疑問に思ったことはありませんか?ネットでは正規品よりも安く販売されていることの多い並行輸入品ですが、不安になって購入を渋る方も多いのではないのでしょうか。
並行輸入品とはなんなのか、どのような特徴があるのかを正しく知ることで、欲しいものがお得に手に入る可能性があります。
そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
- この記事で解説していること
- 並行輸入品とは?合法なの?
- 並行輸入品は偽物?
- 並行輸入品を購入するメリット
- 並行輸入品を購入するなら知っておきたいデメリットや注意点
この記事を読むことで、並行輸入品とは何なのか、購入する際の注意点などをすべて理解できます。並行輸入品について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1.並行輸入品とは?
まずは、並行輸入品とは何なのかを以下3つの内容に沿って解説していきます。
- 並行輸入品とはどのようなものを指すのか
- 並行輸入品と正規品は何が違う?
- 並行輸入品は合法?
それぞれ見ていきましょう。
1-1.並行輸入品は「正規代理店以外」の業者や個人が輸入したもの
並行輸入品は、メーカーとは直接関係のない第三者が、海外で購入したものを日本の国内へ輸入し販売されている商品です。
正規輸入品と比較して価格が安い傾向があるため、リーズナブルな価格で商品を購入したい方に適しているといえます。
1-2.並行輸入品と正規品は何が違う?
並行輸入品と正規品は、国内へ輸入されるルートが異なります。正規品は日本の正規代理店が海外のブランドを輸入して販売しているのに対し、並行輸入品は正規の代理店を通しません。
海外ブランドの正規代理店で販売されたものを無関係の個人や業者が購入して日本へ持ち込み、販売されています。
並行輸入品と正規品の具体的な違いについては、以下の記事を参考にしてください。
1-3.並行輸入品は基本的に合法
並行輸入品は、基本的に合法です。海外ブランドの商品を関税が発生する合法的な手段を用いて国内に輸入しているためです。
そのため、海外ブランドの正規代理店で製造・販売されていた商品を、ブランドとは無関係の個人や業者が購入して日本へ持ち込み販売することは、法に触れることはありません。
そのため、海外の本物のブランド品を第三者が販売したとしても、決して違法にはなりません。
2.並行輸入品が偽物かどうか見分けるポイント
並行輸入品が偽物・コピー品かを見分ける方法として、以下の3つをご紹介します。
- 正規品の特徴と照らし合わせる
- 販売元の信頼度を確かめる
- プロに判断を仰ぐ
それぞれ確認していきましょう。
2-1.偽物かどうか見分ける方法①正規品の特徴と照らし合わせる
偽物かを見分ける最も基本的な方法は、購入を検討している品物と、ブランド公式サイトなどで公開されている正規品の情報を細かく照らし合わせることです。
ロゴのフォントや刻印の深さ、縫製の丁寧さ、金具の仕上げ、シリアルナンバーの有無など、正規品には特有の基準があります。とくに縫製のピッチ(幅)が均一であるか、金具に安っぽいメッキの剥がれがないかなどは、真贋を判断する上で分かりやすいポイントとなります。
2-2.偽物かどうか見分ける方法②販売元の信頼度を確かめる
並行輸入品を販売している店舗やWebサイトが信頼できるかどうかも十分に確かめてください。
極端に価格が安い場合は、まず偽物を疑うべきでしょう。
また、長年の販売実績があるか、購入者のレビューや評判は良いか、会社の住所や連絡先が明確に記載されているかなどを必ず確認してください。特定商取引法に基づく表記がサイト内にない事業者は、信頼性が低いと判断できます。
2-3.偽物かどうか見分ける方法③プロに判断を仰ぐ
本物の特徴と見比べてもなかなか判断がつかないときや、そもそも本物が手元にない場合は、プロに判断を仰ぐのもおすすめです。
並行輸入品の修理も対応しているメーカーに持ち込むことで、偽物かどうかを判断してもらえます。偽物だった場合は、修理の依頼を断られるため、その判断によって偽物であったことがわかるという流れです。
ただしメーカーのなかには、最初から並行輸入品の修理を受け付けていない場合もあるので、事前に調査しておきましょう。
3.並行輸入品を購入する3つのメリット
ここからは、並行輸入品を購入するメリットとして以下の3つを解説します。
- 正規品よりも安く購入できる
- 日本では未発売の商品が手に入る
- 廃盤となった旧作が手に入ることがある
一つずつ見ていきましょう。
3-1.正規品よりも安く購入できる
並行輸入品は、正規品よりもリーズナブルな価格で購入できることが多いです。並行輸入品を安く購入できる主な理由は、「販売者や販売ルートの違い」です。
並行輸入品は代理店を経由して商品を販売しているわけではないため、中間コストを削減できます。また、正規品はブランド指定の販売価格を設定しなければいけませんが、並行輸入品は販売者が自由に価格を変更可能です。そのため、並行輸入品のほうが正規品よりも安く販売されていることが多くなっています。
また円高の時期であれば、並行輸入品を仕入れられる金額も安くなり、さらにリーズナブルな価格で商品を購入できる可能性があります。
3-2.日本では未発売の商品が手に入る
並行輸入品は、日本では未発売の商品が手に入ることもメリットの1つです。日本では珍しいものや他人と被らないものを欲しいという方には、特に魅力的でしょう。
3-3.廃盤となった旧作が手に入ることがある
並行輸入品であれば、日本では廃盤となった旧作が手に入れられる可能性があります。
そのため、すでに正規品では廃盤となった旧作が欲しい場合は、並行輸入品で販売していないかを確認しましょう。
4.並行輸入品を購入するなら知っておきたいデメリットや注意点

反対に、並行輸入品を購入するなら知っておきたいデメリットや注意点も存在します。主に以下の3つです。
- アフターサービスや保証を受けられないことが多い
- 偽物の可能性がある
- 説明書が外国語で書かれている
それぞれ解説します。
4-1.アフターサービスや保証を受けられないことが多い
並行輸入品は、アフターサービスや保証を受けられないことが多いです。そのため、購入後に傷が原因で交換、修理が必要な状態になった場合は、正規品より多額の金額がかかる可能性があります。
長期的に使用する予定がある場合や修理する可能性がある商品は、正規品の購入を検討しましょう。
4-2.偽物の可能性がある
並行輸入品は、偽物の可能性も加味したうえで購入する判断をしなければいけません。正規品は日本に輸入される際にメーカー側の確認があるものの、並行輸入品にはメーカー側の確認がないからです。
なかには偽物と分かりながら販売をおこない、不当に儲けを出している悪徳な販売店もあります。絶対に偽物は買いたくないという方は、並行輸入品の購入は避けましょう。
4-3.説明書が外国語で書かれている
説明書が外国語で書かれているため、組み立てが必要な家具やキャンプ用品などを扱う際は、使い方がわからない可能性があります。
並行輸入品の説明書を確認する際は、翻訳する手間が生じたりネットで検索したりする手間があるとうことも、頭に入れておきましょう。
5.並行輸入品を購入するなら信頼できる業者を選ぼう!
並行輸入品を購入する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。信頼できる販売業者であれば、商品の品質や保証において安心して取引できるためです。
また信頼できる業者の中には、正規代理店と同等の保証サービスを提供しているところもあります。このような業者を選ぶことで、購入後のサポートも受けられるでしょう。
信頼できる販売業者か見極めるためにも、事前に以下の点を確認してください。
- 継続年数や販売実績が豊富か
- ホームページに口コミやレビューが多数掲載されているか
- SNSでの評判はどうか
商品の購入前によく確認をし、不安がある場合は、最終的に正規品を選ぶことをおすすめします。
6.並行輸入品を高く買取ってもらうコツ
買取業者によっては、並行輸入品の買取をおこなっていることがあります。
過去に購入した並行輸入品を売りたいと考えている方は、以下3つのコツを実践して少しでも高く買い取ってもらいましょう。
- 専門の査定士が在籍している買取業者を選ぶ
- 査定時に決して嘘はつかない
- 付属品はすべて用意しておく
並行輸入品の買取について詳しく理解したい方は、下記のページを参考にしてください。
7.並行輸入品に関するよくある質問
並行輸入品に関するよくある質問を以下にまとめました。
- 並行輸入品とは何ですか?
- 並行輸入品は正規品と比べて品質に違いはありますか?
- 並行輸入品はメーカー保証は受けられますか?
- 並行輸入品の説明書や表示は日本語ですか?
それぞれ回答します。
7-1.並行輸入品とは何ですか?
並行輸入品とは、メーカーや正規代理店を通さず、海外の販売ルートから独自に仕入れられた商品のことです。正規ルートとは別の経路で日本に入ってくるため、価格が安くなる場合があります。
商品自体は本物ですが、並行輸入品と正規品で流通経路が異なる点が特徴です。
7-2.並行輸入品は正規品と比べて品質に違いはありますか?
並行輸入品は基本的に同じメーカーの製品であるため、品質そのものに大きな違いはありません。しかし、保管状況や流通環境が異なることで、状態に差が出る場合があります。また、日本向け仕様とは細部が異なる場合があります。
7-3.並行輸入品はメーカー保証は受けられますか?
並行輸入品は多くの場合、日本国内のメーカー保証は受けられません。購入店独自の保証が付くケースはありますが、メーカーの公式サポート対象外になることが一般的です。
購入前に、保証内容を確認することが重要です。
7-4.並行輸入品の説明書や表示は日本語ですか?
並行輸入品の多くは海外仕様のため、説明書や外箱表示が日本語でない場合があります。日本語訳の説明書を同梱する販売店もありますが、すべての商品で保証されるわけではありません。
必要に応じて、事前に日本語対応の有無を確認すると安心です。
8.まとめ
並行輸入品は、正規代理店以外の第三者が海外で購入して日本国内へ販売・輸入する製品です。並行輸入品は代理店を通さずに国内へ輸入されるため、仲介手数料が取られることなく、販売者が自由に価格設定できるので値段がリーズナブルな傾向があります。
ですが、安いからといって安易に並行輸入品を選ぶのはおすすめできません。並行輸入品は基本的に合法であるものの、販売されているものの中には偽物が混ざっていることもあります。
購入前には必ず販売業者の安全性を確認し、十分に検討するようにしてください。
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