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プラチナの価格はこれからどうなる?今後の予測や価格が変動する要因

プラチナの価格はこれからどうなる?今後の予測や価格が変動する要因
貴金属と聞いて金を思い浮かべる方が多いかと思いますが、プラチナも人気の高い貴金属の一つです。そこで気になるのが、「プラチナの価格って、これからどうなるんだろう」「今後プラチナの価格が上がることってあるの?」という点ではないでしょうか。

そこでこの記事では、以下の内容を解説していきます。

  • この記事で解説していること
  • 2000年以降のプラチナの価格推移について
  • 今後プラチナの価格はどうなる?
  • プラチナの価格が変動する3つの要因

記事の後半では、金と比較したプラチナの価値と、プラチナを売るときのコツについても解説しています。今後プラチナの価格がどうなるのか知りたい方はもちろん、プラチナの売却を検討中の方もぜひ最後までご覧ください。

1.2000年以降のプラチナの価格推移について

今後のプラチナの価格動向を予測していくためには、過去の推移を把握しておくことも重要です。まずは、2000年以降のプラチナの価格推移について振り返りましょう。

プラチナの価格変動(1gあたり)

参照:田中貴金属工業株式会社|日次プラチナ価格推移

グラフを見ると、2000年代と2020年以降の2つのタイミングで、プラチナの価格が上昇しているのがわかります。それぞれの時代で何が要因となりグラフのような推移になったのか、詳しく見ていきましょう。

1-1.2000年代にプラチナ価格が高騰した理由

2000年から2008年までを見てみると、約4倍の価格まで上昇していることがわかります。2000年代にプラチナ価格が高騰した主な理由は、ヨーロッパにおけるディーゼル車の普及です。技術の進歩によって、より環境に優しいディーゼル車の需要が高まったのです。
また、当時のヨーロッパで環境規制が厳しくなるにつれて、排ガス浄化のためのプラチナ使用が更に拡大し、プラチナの市場価格を押し上げる結果となりました。

1-2.2020年以降にプラチナ価格が高騰した理由

2020年以降、プラチナ価格が再び高騰した背景には、主に以下の2つがあります。

  • 新型コロナウイルス以降の経済回復
  • パラジウム価格の上昇

新型コロナウイルスの影響で価格が一時的に落ち込んだのち、世界的な経済活動の再開と共に自動車産業が復調したことで、再びプラチナ需要が再び増加しました。

加えて、パラジウムの価格が高騰したことにより、プラチナの需要はさらに増加していきます。それまでは、ガソリン車の排ガス浄化にパラジウムが用いられていました。プラチナよりも、パラジウムのほうが安価だったためです。しかしパラジウムの価格が高騰したことでプラチナの価格との逆転が起こり、今度はプラチナが使用されることが多くなりました。

そのほかに、世界的に脱炭素の動きが加速していることもプラチナの価格が高騰している要因の一つです。

2.今後プラチナの価格はどうなる?


では、今後プラチナの価格はどのように変化していくのでしょうか。ここからは、「短期的な視点」と「長期的な視点」の2つに分けて、今後のプラチナ価格予測を解説していきます。

2-1.短期的には価格が上昇する可能性が高い

短期的な視点で見ると、プラチナ価格の上昇が見込まれます。

前述のように、新型コロナウイルス流行以降の経済活動再開に伴い、自動車産業を中心にプラチナの需要が増加していることが大きな要因です。特に、排ガス浄化触媒への使用が拡大しており、これが直接的な需要増加につながっています。

さらに、水素エネルギーや燃料電池技術への投資が加速している点も、プラチナ需要を後押ししています。これらの要因から、少なくとも近い将来においてはプラチナ価格が上昇すると考えられます。

2-2.長期的な予測は難しい

長期的な視点で見ると、様々な不確実性により予測が困難といえます。たとえば、燃料電池技術の普及が進むかどうかは未だに明確ではありません。燃料電池技術が広まっていけば、プラチナの需要はさらに増え、比例してプラチナの価格も上昇していくでしょう。

しかし、技術革新がプラチナを必要としない方向へ進めば、逆に価格が下落する可能性もあります。また、経済全般の状況や政治的要因も、プラチナ価格に大きな影響を与えるため、長期的な予測は非常に難しいというのが現実です。

2-3.今後プラチナの価値がなくなることはある?

長期的な視点で見たとき、「将来的にプラチナの価値がなくなることってある?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。結論、プラチナの価値が将来的になくなることはほぼ考えにくいです。

プラチナは工業用途だけでなく、宝飾品としての需要も安定しています。経済情勢の変動によって価格が一時的に下落する可能性はあっても、プラチナが持つ物理的な特性と希少性が、その価値を支え続けるでしょう。

加えて、投資商品としての魅力も長期的には継続すると考えられ、これがプラチナの価値を保つ一因となっています。結果として、プラチナが完全に価値を失うシナリオは現実的ではありません。

3.プラチナの価格が変動する3つの要因


今後プラチナの価格動向をリアルタイムで予測するためにも、プラチナの価格が変動する以下3つの要因について理解しておきましょう。

  • 工業需要の変化
  • 主要産出国の経済状況
  • 主要消費国の景気

一つずつ解説していきます。

3-1.工業需要の変化

プラチナの主な需要は、工業需要です。日常で使用するような装飾品としての需要もあることは確かですが、全体で見ると自動車産業における排ガス浄化技術の需要が大部分を占めています。

最近では、電気自動車の普及に伴い、ディーゼル車やガソリン車の需要が減少していることから、プラチナの価格も影響を受けています。一方で、今後水素燃料電池の技術が進むにつれて、新たにプラチナの需要が見込まれていることも確かです。

このように、主に自動車産業や環境問題に対する世界の動向を確認することで、プラチナの価格推移を予測することができます。

3-2.主要産出国の経済状況

南アフリカ共和国やロシアをはじめとするプラチナの主要産出国の経済状況は、プラチナ価格に直接的な影響を与えます。

たとえば、主要産出国であるロシアやジンバブエで経済状況の悪化やストライキなどが発生すると、プラチナの供給が不安定になり、価格が上昇することがあります。また、これらの国の通貨価値の変動も、プラチナの採掘コストに影響し、結果としてプラチナ価格が変動する要因となるでしょう。

3-3.主要消費国の景気

世界の主要消費国であるアメリカ、中国、ヨーロッパの景気も、プラチナの価格が変動する要因の一つです。

主要消費国の景気が好調であれば、自動車や宝飾品といったプラチナを多用する製品の需要が増え、それに伴いプラチナ価格も上昇します。反対に、これらの国々で経済が停滞すると、プラチナの消費が減少し価格が下落する可能性があります。

実際に、新型コロナウイルスの流行によって世界的に景気が低迷した際には、プラチナ価格も大きく影響を受けました。

4.なぜプラチナは金よりも安いのか

貴金属への投資において、プラチナとの比較対象になることが多いのが、金です。2024年10月4日時点での価格を比べてみると、プラチナは1g5,226円なのに対し、金は1g13,841円です。このことから、プラチナは金よりも価格が低いということがわかります。

プラチナが金より価格が低い理由には、「市場における需要の違い」が大きく影響しています。金の場合、世界中で安全資産としての需要が高く、経済的に不安定であったりインフレ傾向が強かったりするタイミングで、価値が上昇する特徴を持っています。一方で、プラチナは工業用途が主で、自動車の排ガス浄化触媒などに使用されるため、産業の景気に左右されやすいです。

さらに、金に比べて市場での流動性が低いため、価格が安定しにくいという特性も持っています。

プラチナと金の価格については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

4-1.プラチナと金のどちらを買うべき?

投資対象としてプラチナか金のどちらを選ぶかは、投資者のリスク許容度と投資目的により異なります。

プラチナは経済の回復と共に価値が増す可能性が高いため、市場が好調な時には大きな利益をもたらすことがあります。しかし、その変動が激しいため、リスクを抑えたい方には不向きでしょう。対して、金は比較的価格が安定しており、経済が不安定な時期にも価値を維持するため、安全資産として選ばれることが多いです。

したがって、長期的な安定を求める方は金、より高いリターンを求め経済動向を見極めることができる方はプラチナが適しています。

5.プラチナ価格の下落が不安であれば売却も検討しよう

「プラチナの価格が下落して損をしたくない」とお考えの方は、プラチナを売却するのも一つの手段です。たとえば手元にもう使わなくなったプラチナのアクセサリーがある方は、以前と比較して価格が上昇している今が売り時といえるでしょう。

5-1.プラチナを1円でも高く売るためのコツ

プラチナを売却する際は、以下の5点を実践してみてください。

  • 事前に相場を確認しておく
  • 落とせる汚れはあらかじめ落としておく
  • 付属品も一緒に用意しておく
  • 重量を確認しておく
  • 信頼できる買取業者で査定してもらう

これらを実践することで、プラチナの売却価格を1円でも高くすることができます。詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

6.まとめ

いかがでしょうか。今後のプラチナの価格は、短期的な視点では上昇する可能性が高いといえますが、長期的に見ると価格が変動する要因が多々あることから、予測が非常に難しいです。
そのため、プラチナの価格に影響を与える以下3つの要因を把握しておき、価格動向を常に注視しましょう。

  • 工業需要の変化
  • 主要産出国の経済状況
  • 主要消費国の景気

この記事で解説した内容を参考に、プラチナへの投資や売却のタイミングを見極めてみてください。

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