実際のところ、物にもよりますが値段がつかないことは決してはありません。
事実、玉光堂では定期的に真珠に関連する商品を買取らせていただいています。
そこでこの記事では、以下のことを解説しています。
- この記事で解説していること
- 「真珠は値段がつかない」といわれている理由
- 高く売れやすい真珠の種類
- 真珠の査定ポイント
- 真珠を1円でも高く売る方法
この記事を読むことで、どのような真珠が高く売れるのか、どうすれば少しでも高く売れるようになるのかを理解できます。
これから真珠を売ろうとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.「真珠は値段がつかない」といわれている理由
真珠は、冠婚葬祭や卒業・就職など人生の節目でプレゼントに用いられたりと、身近な装飾品として親しまれてきました。
ただ、「もう使わなくなった真珠を売ろうと思ったけど、値段がつかなかった」という声をよく耳にします。
実際に購入価格と比較して買取価格が極端に下がってしまう例も少なくありません。
今回は、真珠に値段がつかないといわれている理由として、以下3つの原因について解説します。
- 真珠はとにかく劣化が早いから
- 使われている地金の量が少ないから
- の養殖真珠や偽物の真珠が流通しているから
1-1.真珠はとにかく劣化が早いから
真珠はダイヤモンドをはじめとした宝石とは違い「有機物」であるため、傷が入りやすくなっています。
実際に中古の真珠を買取査定するときは傷がどれほど入っているかもチェックされるため、おのずと買取価格は下がってしまうというわけです。
たとえば、いくつかの真珠が糸によって繋がったネックレスは、使用時に真珠同士が擦れることで傷つくリスクがあります。
また、熱や直射日光・雨・汗などが原因で劣化しやすく、手入れを怠ることでどんどん価値が下がってしまうため、注意が必要です。
1-2.使われている地金の量が少ないから
真珠は、その他の石をあしらったジュエリーと比較して地金の量が少なく、本体以外で付加価値が与えられにくいです。
たとえば、真珠のネックレスとダイヤモンドの石がついた指輪を比較してみましょう。
項目 | 地金が使われている部分 |
---|---|
真珠のネックレス | 留め具に利用されているくらい ※たとえば、真珠を1粒のみ利用した指輪やネックレスなどは例外です |
ダイヤモンドの石がついた指輪 | 石を除いたリング全体に金やプラチナが使われていることが多い |
上記の表から、ダイヤモンドの指輪は使われている金やプラチナの分だけ買取価格が上乗せされることが多いですが、真珠のネックレスでは上乗せできる部分はないことがわかりますよね。
そのため、その他の貴金属と比較して真珠は値段がつかないといわれています。
1-3.養殖真珠や偽物の真珠が流通しているから
近年、養殖真珠や「イミテーションパール」と呼ばれる偽物の真珠が流通していることも、真珠本来の価値が下がった原因です。
養殖真珠とは、天然のように長い時間をかけずとも養殖によって真珠を生成できるとして重宝され、現在市場に出回っている真珠の大半を締めています。
その結果需要量よりも供給量が上回り、真珠全体の価値が落ちた結果、値段がつかないといわれるようになったというわけです。
2.高く売れやすい真珠の種類
ここまで真珠の価値が下がっていることについて解説してきましたが、もちろん高く売れやすい真珠も存在します。
今回は、以下3種類の真珠をピックアップしました。
- アコヤ真珠
- 白蝶真珠
- 黒蝶真珠
2-1.アコヤ真珠
アコヤ真珠とは日本で採れた国産の真珠であり、品質が高く、日本だけでなく世界でも人気の真珠のため、買取価格が高くなりやすいです。
美しい見た目が印象的な真珠ですが、実際の査定時は見た目だけではアコヤ真珠かどうかの見分けが難しいため、鑑別書が別途必要な場合があります。
2-2.白蝶真珠
白蝶真珠は、その名のとおり白蝶貝から採れる真珠です。
白蝶真珠は数ある真珠のなかでも特に有名で、最高級とされています。
白蝶貝はオーストラリアやフィリピンをはじめとした東南アジアの海域に生息し、大きなものでは30cm以上にもなる巨大な貝です。
白蝶真珠自体も貝の大きさに比例するように大粒となり、10mmを超えるものが数多く流通しています。
2-3.黒蝶真珠
黒蝶真珠は、黒蝶貝から採れる真珠です。
特徴はなんといっても色で、ほかの真珠にはみられない「ブラックパール」や「ピーコックカラー」などといった黒系統の色や、グリーン・ブラウンなどの色もあります。
近年は養殖真珠で数多く出回るようになりましたが、それまでは希少な真珠として扱われていました。
3.真珠の査定ポイント
では、実際の真珠買取ではどの部分が査定ポイントとなるのでしょうか。
玉光堂でも実際によく確認するポイントをピックアップしましたので、ぜひご確認ください。
3-1.サイズ
まず見た目として、真珠の大きさを必ず確認します。
もちろんその他の要因にも買取価格は左右されますが、大粒の真珠のほうが高価買取につながりやすいです。
3-2.傷
前述したように、真珠は貝が生命を営むうえでできた有機物のため、劣化が早く傷も入りやすくなっています。
そして、傷が入っていると買取価格が下がりやすいので、日頃から丁寧に扱う必要があります。
3-3.巻き
巻きとは、いわゆる「真珠層の厚さ」です。
真珠は、中心部の「核」のまわりに真珠層が形成されることで完成します。
そして、核の外側にある真珠層が分厚く、厚さが均一で、表面が滑らかだと美しい光沢が出やすいです。
3-4.テリ
テリは、真珠の光沢度を指します。
「テリの評価が高い=真珠の表面が艶やかである」ということとなり、より美しい見た目となります。
真珠を普段使いしているなかで付着した皮脂や汗でテリが失われていくため、十分注意しなければなりません。
3-5.形
真珠の場合、「真円真珠」と呼ばれるきれいな球状に近い真珠のほうが、価値が高いことが多いです。
ただ、真円でなく変形している真珠であっても、その形状が個性と捉えられ思わぬ評価を受けることもあります。
3-6.色
真珠には、それぞれの種類で人気な色があり、買取価格にも大きく関わってきます。
たとえば、アコヤ真珠であれば薄くピンクがかった美しい白色が人気で、黒蝶真珠ではブラックパールやピーコックカラーが人気といった具合です。
以上のような要素を総合し査定がおこなわれ、最終的な買取価格が決定します。
4.真珠を1円でも高く売る方法
これから真珠の売却をお考えの方のために、真珠を1円でも高く売る方法をご紹介します。
買取前に、以下5つのポイントを必ず確認しましょう。
- 鑑別鑑定書などの付属品を用意する
- 日頃からメンテナンスを欠かさない
- 買取前にきれいにする
- 複数の買取専門店を比較する
- 定期的にネックレスの糸を交換する
4-1.鑑別鑑定書などの付属品を用意する
真珠を購入したときに受け取った付属品があれば、必ず用意してください。
付属品によって真珠の商品価値が高まり、買取価格の向上につながります。
特に鑑別鑑定書は重要なポイントで、本物なのか偽物なのかの判断が一目でつき、なおかつ真珠の品質を証明してくれます。
また、鑑別鑑定書を見るだけで、買取価格の決定に必要なあらゆる情報を確認できるため、査定の時間自体が短くなることもうれしい点です。
4-2.日頃からメンテナンスを欠かさない
真珠は、日頃のメンテナンスが非常に大切な宝石です。
皮脂汚れや汗を放置するだけで劣化が早まります。
そのため、1日使用し終えたあとは、やわらかい布で水分や皮脂汚れを必ず拭き取ってください。
また、直射日光が当たる環境にて保管することで変色やひび割れの原因となるので、暗い場所で保管するようにしましょう。
4-3.買取前にきれいにする
買取前のメンテナンスも大切です。
きれいな真珠のほうが、買取価格が高くなります。
見た目の良さは査定士の心象もよくなり、買取価格アップに繋がることも。
ですので、買取前の拭き取りは必ず実施してください。
4-4.複数の買取専門店を比較する
買取専門店を利用される場合は、複数の店舗を比較してみてください。
買取店によって査定の基準が異なるため、買取価格にも差が出ます。
「◯◯店では◯◯円だったけど、それより高く買い取ってもらえますか?」といった交渉もできるのでおすすめです。
4-5.定期的にネックレスの糸を交換する
ネックレスを長持ちさせたいのであれば、中の糸を定期的に交換してください。
ネックレスのなかで真珠を繋いでいる糸は、長年使用しているとたるみが出てきます。
たるみがでることで真珠同士の間で隙間ができ、見栄えが悪くなり、買取価格にも影響しかねません。
真珠を購入した店舗で対応してくれることがほとんどなので、ぜひおこなってみてください。
5.まとめ
いかがでしょうか。
「真珠は値段がつかない」といわれることが多いですが、真珠の種類や状態によっては十分に高値で売ることが可能です。
特に、日頃からのメンテナンスと買取前の清掃を徹底し、なるべくきれいな状態を保ちましょう。
玉光堂の真珠買取については、以下のページで詳しくご紹介しています。
真珠の売却を検討している方は、玉光堂の高価買取をぜひご利用ください。
玉光堂の選べる買取方法