
「ジュエリーは資産にならない」という言葉を耳にしたことはありませんか?一体、なぜそういわれるのでしょうか。
この記事では、以下の内容を解説していきます。
- ジュエリーが資産と見なされにくい理由
- 資産価値が下がりにくいジュエリー
- 資産になりにくいジュエリーの特徴
- 資産価値を意識した後悔しないジュエリーの選び方
- ジュエリーの資産価値をチェックする方法
ジュエリーの購入を検討されている方や、ジュエリーの資産価値について気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
1.なぜ「ジュエリーは資産にならない」と言われるのか
なぜ、「ジュエリーは資産にならない」言われているのでしょうか。以下のような理由が関係しています。
- 購入した瞬間に中古として扱われることが多いから
- 高価かつ購入のタイミングが限られるから
- ブランドとしての付加価値のほうが高いから
一つずつ解説します。
1-1.購入した瞬間に中古として扱われることが多いから
新品のジュエリーを購入した瞬間から、その製品は「中古品」として扱われやすいです。
車や電化製品と同様に一度人の手に渡ると、たとえ未使用であっても新品としての価値は失われます。そのため、販売価格からの大幅な目減りは避けられません。
特に、販売店が設定するブランド料やデザイン料といった「付加価値」は、中古市場では評価されにくいです。再販時には購入価格を大きく下回りがちで、「資産にならない」と感じられる一因となっています。
1-2.高価かつ購入のタイミングが限られるから
ジュエリー、特にハイブランドのものは非常に高価であり、気軽に購入できません。購入のタイミングも、記念日や自分へのご褒美など、限定的な機会が多いでしょう。
株や不動産のように日常的に売買される市場がなく、いざ売却しようとしてもすぐに買い手が見つかりません。流動性の低さも、資産としての評価が難しい理由の一つです。
1-3.ブランドとしての付加価値のほうが高いから
特にブランドジュエリーの場合、その価格には素材の価値だけでなく、ブランドの歴史やデザイン、広告費、店舗運営費などが含まれています。
これらは「ブランドとしての付加価値」であり、消費者がそのジュエリーを身につけて得られる満足感やステータス性につながります。しかし、この付加価値は中古市場では評価されにくいものです。買取価格は主に素材(地金や宝石)の価値とブランドの再販力によって決まります。
このギャップが、「資産にならない」という認識を生む原因といえるでしょう。
2.ジュエリーは本当に資産価値がないのか?
「ジュエリーは資産にならない」という認識が一般的である一方で、実は資産価値をしっかりと持つものも存在します。
特定のブランドのアイテムや希少性の高い宝石、そして市場相場が高騰している素材を用いた商品は資産価値が高いです。
2-1.ブランドによっては評価の高いジュエリーもある
全てのジュエリーが資産価値がないわけではありません。世界的に認知度が高く、長年にわたり価値を維持している以下のハイブランドのジュエリーは、中古市場においても高い評価を受けやすいです。
- カルティエ(Cartier)
- ハリー・ウィンストン(Harry Winston)
- ティファニー(Tiffany && Co.)
- ブルガリ(BVLGARI)
- ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef && Arpels)
製品が持つ普遍的なデザインと高品質な素材により安定した需要があるため、単なる装飾品を超えた「投資対象」として見なされます。
2-2.希少価値の高いジュエリーは資産価値が高い
宝石自体の希少性は、その資産価値を大きく左右します。
天然で非加熱のルビー・サファイア・エメラルド、そして大粒で透明度の高いダイヤモンドなどは、産出量が限られています。世界的に需要が高いため、資産価値が非常に高いのです。
アレキサンドライトやパライバトルマリン、パパラチアサファイアといった「世界三大希少石」と呼ばれる宝石も、その稀少性ゆえに高値で取引されます。資産としての、将来的な価値上昇も期待できるでしょう。
2-3.素材によっては相場が高騰している
ジュエリーの素材である貴金属(金、プラチナなど)は、その時々の世界経済や地政学リスクによって価格が変動します。
金やプラチナは、有事の際に「安全資産」として買われます。たとえば、金価格が歴史的な高値を更新している時期には、古いデザインのジュエリーでも素材としての価値が高く評価されやすいです。
地金の価格変動リスクも考慮に入れれば、購入するジュエリーの資産性を見極められます。
3.資産価値が下がりにくいジュエリー
ではどのようなジュエリーの資産価値が下がりにくいのでしょうか。比較的資産価値が下がりにくいジュエリーとして、以下の4つを解説していきます。
- 国際的に評価されるハイブランドのジュエリー
- 大粒で高品質な宝石を使用したジュエリー
- 素材の重量が重いジュエリー
- 歴史的・骨董的価値のあるアンティークジュエリー
詳しく見ていきましょう。
3-1.国際的に評価されるハイブランドのジュエリー
国際的な知名度と評価の高いハイブランドのジュエリーは、そのブランド力自体が資産価値となります。
長年にわたる歴史と伝統、そして常に普遍的な美しさを追求するデザインで、世界中のコレクターや消費者に愛され続けているからです。これらの商品はブランドの保証書や箱が揃っていれば、非常に再販価値が高くなります。
3-2.大粒で高品質な宝石を使用したジュエリー
ブランド力に加えて、使用されている宝石の質とサイズも資産価値を大きく左右します。
特に、ハリー・ウィンストンのように、そのブランドイメージが「大粒で最高品質のダイヤモンド」と結びついているものは資産価値が高いです。使用されている宝石の価値は、そのままジュエリーの価値に直結します。
- ダイヤモンドの「4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)」
- ルビーやサファイアの色
- 透明度
- 加熱処理の有無
上記の要素が高評価で宝石自体の品質が高いものは、普遍的な価値を持ち続けます。
3-3.素材の重量が重いジュエリー
ジュエリーの価値は、使用されている貴金属の重量にも影響されます。高価な宝石が使われているのはもちろんですが、金やプラチナの量が多いジュエリーは素材としての価値が高いです。
特に、地金価格が高騰している時期には、重量のあるジュエリーほど有利になります。
3-4.歴史的・骨董的価値のあるアンティークジュエリー
製造から100年以上経過したアンティーク品や、特定の時代背景や文化を色濃く反映した骨董的価値のあるものも資産となり得ます。希少性や芸術性、そしてその背景にある物語が付加価値となりやすく、コレクターの間で高値で取引されやすいです。
特に、歴史上の人物が所有していたものや、特定の工房の作品で数が少ないものは、非常に高い価値を持ちます。
4.資産になりにくいジュエリーの特徴
一方、資産になりにくいジュエリーの特徴は、以下の2つです。
- ノーブランドで宝石も小さいファッションジュエリー
- デザインが個性的すぎるオーダーメイドのジュエリー
詳しく解説します。
4-1.ノーブランドで宝石も小さいファッションジュエリー
有名なブランドのものではなく、使われている宝石も小粒ないわゆる「ファッションジュエリー」は、資産価値としては評価されにくい代表例です。
ファッションジュエリーの買取価格は、購入時の価格に含まれていたデザイン料や加工費、販売店の利益といった部分が全てそぎ落とされ、基本的に、使われている金・プラチナの「地金の重さ」と、ごくわずかな宝石の価値だけで決まります。そのため、購入価格と売却価格の差が最も大きくなり、「価値がない」と感じられてしまうのです。
4-2.デザインが個性的すぎるオーダーメイドのジュエリー
ご自身のこだわりを反映させた、デザインが個性的すぎるオーダーメイドのジュエリーも、資産価値という観点では評価が伸び悩む傾向にあります。
どんなに素晴らしいデザインであっても、その個性が強すぎると、中古市場で次に買ってくれる人の好みが非常に限定されてしまいます。そのため、買取業者は「再販が難しい」と判断し、デザインの価値は評価せず、地金と宝石の素材価値のみで査定額を算出することがほとんどです。
思い出の価値と、市場での資産価値は、必ずしも一致しないのです。
5.資産価値を意識した後悔しないジュエリーの選び方
ここでは、後悔しないジュエリー選びのためのポイントを、以下の3つに分けてご紹介します。
- ブランドのアイコンとなっている定番モデルを選ぶ
- 宝石の品質を証明する「鑑定書・鑑別書」の有無を重視する
- 流行の影響が少ないシンプルで普遍的なデザインを選ぶ
詳しく見ていきましょう。
5-1.ブランドのアイコンとなっている定番モデルを選ぶ
資産価値を重視するなら、そのブランドの象徴ともいえる定番モデルを選ぶのが賢明です。
- カルティエの「トリニティ」や「ラブブレス」
- ティファニーの「Tコレクション」
- ブルガリの「ビー・ゼロワン」
上記は流行に左右されず、常に高い人気を誇るため、中古市場でも安定した需要があります。これらのモデルは、ブランドの歴史とアイデンティティが詰まっており、時代を超えて愛され続ける普遍的な価値を持っています。
5-2.宝石の品質を証明する「鑑定書・鑑別書」の有無を重視する
特にダイヤモンドや高価なカラーストーンを購入する際は、「鑑定書」や「鑑別書」の有無を必ず確認しましょう。
鑑定書はダイヤモンドの4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)を、鑑別書は宝石の種類や天然か合成か、処理の有無などを科学的に証明するものです。
その宝石の品質が客観的に保証され、将来的に売却する際に適正な価格で評価される重要な証拠となります。
5-3.流行の影響が少ないシンプルで普遍的なデザインを選ぶ
個性的で流行の最先端を行くデザインも魅力的ですが、資産価値を考えるなら、シンプルで普遍的なデザインを選ぶのがおすすめです。
流行のデザインは数年後には古く見えがちで、資産価値の低下につながりやすいため資産としての保有は適しません。ソリティア(一粒石)のリングや、シンプルなパヴェセッティングのペンダントなど、時代を超えて愛されるデザインを選びましょう。常に一定の需要があり、資産価値が安定しやすい傾向にあります。
6.お持ちのジュエリーが持つ資産価値をチェックする方法
ご自身が所有しているジュエリーがどれくらいの資産価値を持つのか気になる方もいるでしょう。ここでは、その価値をチェックするための具体的な方法を3つご紹介します。
- 信頼できる専門家に鑑定・査定を依頼する
- 貴金属や宝石の純度・刻印を確認する
- 素材の相場を確認する
それぞれ解説します。
6-1.信頼できる専門家に鑑定・査定を依頼する
最も確実な方法は、宝石や貴金属の専門知識を持つプロフェッショナルに鑑定や査定を依頼することです。大手買取専門店や宝飾店の買取部門、あるいは独立した宝石鑑定機関などがこれに当たります。
複数の店舗で見積もりを取れば、より適正な価格を把握できるでしょう。その際、鑑定書や鑑別書があれば必ず提示し、ジュエリーの来歴や購入時の情報も正確に伝えてください。
6-2.貴金属や宝石の純度・刻印を確認する
ジュエリーの地金には、純度を示す刻印が打たれています。たとえば、「K18」は18金、「Pt900」はプラチナ900などです。その刻印を見れば、地金の純度がわかります。
ブランドジュエリーであれば、ブランドロゴやシリアルナンバーの刻印も確認しましょう。ジュエリーの素材価値や真正性を証明する重要な手がかりとなります。
6-3.素材の相場を確認する
金やプラチナといった貴金属は、日々相場が変動しています。インターネットで現在の金相場やプラチナ相場を検索すれば、1グラムあたりの買取価格の目安を確認可能です。
ご自身のジュエリーの総重量と刻印を確認し、現在の相場を照らし合わせて大まかな素材としての価値を把握しましょう。ただし、これはあくまで地金部分の価値です。宝石やブランドの付加価値は含まれない点には注意してください。
7.まとめ
「ジュエリーは資産にならない」という一般的な認識は、購入価格と再販価格のギャップや、投資商品としての流動性の低さに起因するものです。しかし、全てのジュエリーがそうではありません。
賢くジュエリーを選ぶためにはブランドのアイコンモデルを選ぶこと、品質を証明する鑑定書・鑑別書を重視すること、普遍的なデザインを選ぶことがポイントです。
お手持ちのジュエリーの資産価値をより詳しく知りたい場合は、専門家による鑑定や、素材の刻印と相場を確認する方法をぜひお試しください。
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