そんななか、金の価格が今後どうなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、以下の内容についてまとめました。
- この記事のトピック
- 金価格は今後どうなるのか?2023年以降の価格動向予想
- なぜ金が高騰しているのか
- 金価格が上下する要因
- 金相場が下落する可能性はある?
- 金は今が売り時!
金を少しでもお得に売りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
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【目次】
1.金の価格は今後どうなる?2024年以降の予想
2024年4月4日時点の金店頭小売価格は「12,386円」です。新型コロナウイルス流行前の2020年1月が「5,590円」のため、比較すると2.2倍以上も高くなっているのがわかります。
では、この「高騰」はいつまで続くのでしょうか?、「長期的(10年〜20年)」な観点と、「短期・中期的」な観点の2つに分けて予想を解説します。
1-1.長期的には今後も上昇する可能性が高い
10年〜20年後の長期的な視点で見れば、金価格は今後も上昇し続ける可能性が高いでしょう。ただし、10年〜20年後にどのくらいの相場になっているのかは、専門家でも予想しづらくなっています。
ではなぜ長期的な視点で金相場が上がると予想できるのかというと、金自体の価値が以下のような理由から揺らぎにくいからです。
- 金の採掘コストが高騰している
- 金の埋蔵量に限りがある
1-1-1.金の採掘コストが高騰している
金価格の今後について、採掘コストの高騰が価格上昇を後押しすると考えられます。金の採掘が技術的に難しくなっており、コストがかさむためです。
現代の技術で採掘可能な金の量は限られており、今後は採掘が困難な海底や地球の中心部近くの金鉱脈の開発が必要になります。このような困難な採掘をおこなうには、これまで以上の費用がかかり、その分金の小売価格に反映されることになるでしょう。
したがって、金の採掘コストの高騰は、将来的な金価格の上昇を示唆しているといえます。
1-1-2.金の埋蔵量に限りがある
金価格の今後を考えるうえで、金の埋蔵量に限りがあることの大きなポイントとなります。金は人工的に生産することができず、天然で地球に存在する量に限りがあるんです。
これまでに採掘された金の量は「50mプール3.5杯分」とされ、現在の技術で採掘可能な量は「あとプール1杯分」程度といわれています。ただ前述もしたように、金の採掘技術が向上すれば、採掘できる金の量は増えていく可能性もあります。
一方需要をみてみると、今後も増加していくと考えられます。金は貴金属や宝飾品だけでなく、工業製品の部品としても欠かせない存在であるからです。
金の埋蔵量の限界と需要の増加が、将来的な金価格の上昇を後押しすると考えられます。
1-2.短期・中期的の予想には一度落ち着く可能性がある
世界情勢がさらに悪化しない限り、短期的(3ヶ月)・中期的(1年程度)には、金価格は一度落ち着くもしくは下がる可能性があると見て良いでしょう。
ただし、コロナショック以前の1g5,000円代まで下がる可能性は低いです。
後述しますが、近年の金相場高騰には「世界情勢の悪化」や「新型コロナウイルスの流行」が大きく関係しています。そして、それらの問題が解決に向かい金を手放す人が増えれば、金価格が落ち着くだけでなく下がる可能性も十分にあり得ることです。
また、ドル建てで取引をされる金の価格には、為替の値動きによる影響も受けます。
近々で金をうろうと考えている方は、金の価格が上下するさまざまな要因を慎重に見極めながら売却してください。
2.なぜ金価格が高騰しているのか
近年、過去最高水準の高騰を見せている金の価格ですが、なぜ高騰しているのでしょうか。ここからは、金が高騰している理由として以下の6つを解説します。
- ロシアのウクライナ侵攻
- 新型コロナウイルスの流行
- 円安
- 工業需要の増加
- 金融緩和による低金利の影響
- 中東情勢の悪化
それぞれみていきましょう。
2-1.ロシアのウクライナ侵攻
2022年以降の金価格に最も大きな影響を与えているのが、ロシア・ウクライナ情勢です。2022年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始してから、いわゆる「有事の金」として金の需要が高まりました。
そして以下のような流れによって、現在進行形で金相場が上昇しています。
- 世界情勢が不安定な状況に陥ると、株や通貨の信用・価値が揺らぐ
- 投資家たちは、資産として株や通貨を所有するリスクが大きいため、実物資産である「金」が買われる
- 金の需要が高まった結果、金の価格も高騰する
万が一国や企業が潰れてしまうと、株式や通貨は紙くずになるリスクがある一方で、金の価値が一瞬にして消えることはありません。そのため、先行きが見えない不安な状況下では金を求める人が増え、金価格が上昇する傾向にあります。
ロシアのウクライナ侵攻はいまだ収束したわけではないので、今後もロシア・ウクライナ情勢を反映して、金価格が変動する可能性があります。
2-2.新型コロナウイルスの流行
2020年からの新型コロナウイルスの流行も、金相場高騰の要因です。新型コロナウイルスが流行したことによって、経済への不安感が高まり、安全資産である金への需要が増え、2020年~2021年にかけて金相場が高騰しました。
蔓延しはじめた2020年と比較すると、現在は世界全体で経済活動が活発化しているため、当時よりは影響が少なくなっていることは事実です。
しかし、依然として流行は続いており、世界経済にとってのリスクであることには変わりありません。そのため、新型コロナウイルスは現在でも、金相場高騰におけるトレンドの1つといえます。
2-3.円安
ドル建てでの金価格とは異なり、円建てでの金価格は2024年4月4日現在もなお、高騰の傾向にあります。日本において金価格が高騰しているのは、「円安」が大きな原因です。
2024年4月現在「1ドル=151円台」をキープしており、例年と比較すると円安傾向にあるのが現状。「金」は国際的にはドル建てで取引されますが、国内では「円」に換えて取引されるので、金相場のみならず「為替相場」が影響します。
たとえば、金価格がドル建てで「1g=50ドル」の場合を仮定すると、円建てでの金価格は以下のようになります。
1ドル=130円(円安)のとき:6,500円
このように、円安時には金価格が上がります。
一般的な金価格の上昇要因については、以下の記事で解説しています。
2-4.需要に対する供給の不足
近年金の需要が増えていく一方で、供給が追いついていないという現状があります。
ご存知の方も多いと思いますが、金はジュエリーやインゴッドだけでなく、パソコンやスマートフォンといった電子機器にも使用されています。そのため、それらの電子機器の需要が増加している現代では、必然的に金の需要も高まっているというわけです。
一方で金の埋蔵量には限りがあり、現在と同じペースで採掘が続けられればあと20年程度で枯渇するといわれています。よって金は、年月が経過とともに需要過多に近づいています。
2-5.金融緩和による低金利の影響
金融緩和による低金利の影響により、金に投資する人が増えています。低金利のタイミングでは、債権による利息収入は期待できません。
そのため、安定資産である金への注目度が高まり投資する人が増えることで、金の相場が高騰しています。
2-6.中東情勢の悪化
2023年から2024年にかけての金価格の上昇は、中東情勢、特にイスラエルを取り巻く情勢の悪化と密接に関連しています。
2022年10月7日、イスラム組織ハマスがイスラエルに対する攻撃を開始し、ガザ地区とイスラエルの間で戦闘状態が発生しました。この予期せぬ攻撃は、金価格の動向に直接的な影響を及ぼし、10月9日の市場開始と同時に金価格は上昇傾向を示しました。
ハマスの攻撃には、中東の主要産油国であるイランが関与しているとの報告もあり、この事態が大規模な地域紛争へと発展する可能性が懸念されています。そんなときに注目度が上がるのが、「有事の金」です。
実物資産である金は、株式や債券とは異なり発行体の信用リスクを伴わないため、安全な投資対象として投資が増えます。したがって、中東地域の緊張が持続する限り、金への投資需要は今後も高まり続けると予測されます。
3.10年後の金価格予想は?
金投資を検討している方のなかで気になるのが、「10年後の金価格はどうなっているの?」という点ではないでしょうか。すでに長期的にみたら金価格は上昇する見込みと解説をしましたが、やはり正確な価格予想は気になりますよね。
ここからは、10年後の金価格予想について解説をしていきます。
3-1.正確な予想は専門家でも困難
結論、10年後の正確な金価格予想は専門家でも困難です。地政学的なリスクや各国の動向、需要と供給の変化など、様々な要因が複雑に絡み合うためです。よって、「10年後に金価格は◯◯円になる」という正確な数字を出すことは難しくなっています。
ただし、長期的な金価格の傾向を分析し、おおまかな予測を立てることはできることから、この記事でも長期的にみると金価格が上昇していく見込みであるとご紹介をしております。
3-2.AIで金価格の予測はできる?
AIを活用した金価格の予測は可能であり、実用化が進んでいます。AIは大量のデータを高速かつ客観的に分析し、需給の偏りから短期的な価格変動を予測できます。また、24時間365日休みなく相場を監視し、迅速な対応ができるという利点もあります。
しかし、AIにはフレーム問題という限界があり、与えられたデータの範囲内でしか思考ができないという弱点もあります。中長期的な視点では、金利や物価といった金価格の基本的な変動要因や、中央銀行の金融政策の方向性を読み解くことは、人間の方が優れています。
AIによる金価格予測は、人間の判断力を補完するツールとしての役割が大きく、今後はAIと人間の協働がますます重要になっていくでしょう。
3-3.今後の金価格変動に影響する要因
今後10年、20年と金価格に注視し、最適なタイミングで金を売りたいと考えている方は、以下のような点を特に気にかけるようにしてください。
- 為替の値動き
- 金の需要の変化
- 地政学リスク
- 政策金利の変動
- 世界規模の金融情勢の変化
3-3-1.為替の値動き
前述もしたように、為替の値動きは金の価格に影響するため、常に確認する必要があります。その際、円相場だけでなく米ドル価格も確認しましょう。
国際的に取引されている金は、通常ドル建てによって取引されているため、米ドル価格が上がれば金価格は下落し、米ドル価格が下がれば金価格は上昇します。そのため、アメリカの景気の良し悪しや米ドル価格の状況は常に確認してください。
3-3-2.金の需要の変化
金の需要が高くなれば金の価格は上がり、金の需要が低くなれば金の価格は下がります。金の採掘量には限りがあるとされているため、需要が高まればそれだけ希少性も高まり、金の価格も上がるという仕組みです。
今後も金の需要が上がり続ける限りは、金の価格も上がり続けます。
3-3-3.地政学リスク
地政学リスクが高まれば金の価格は高まり、地政学リスクがないと金の価格は下がります。そもそも地政学リスクとはなんなのか、意味を確認してみましょう。
ある特定の地域が抱える政治的・軍事的な緊張の高まりが、地理的な位置関係により、その特定地域の経済、もしくは世界経済全体の先行きを不透明にするリスクのこと。
最近では、ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の悪化が地政学リスクに当てはまります。地政学リスクがある状況では、世界的に経済への不安感・緊張感が高まることで、安全資産である金を保有しようとする国や人が増え、金の希少価値が高まり価格も上昇していくという流れです。
反対に、地政学リスクがなくなれば金を手放す人が増え、金の価格が下落していくというのが、金の価格と地政学リスクの関係性です。
3-3-4.政策金利の変動
金価格の上下には、各国の中心的な金融機関である中央銀行が設定している「政策金利」も大きく関係しています。政策金利と金の価格は通常、以下のような流れで逆相関の関係になります。
- 不景気のために政策金利が下げられる場合
- 国の景気を支えるため、中央銀行の政策金利が下げられる
- 通貨の価値が下がり、インフレへの懸念が高まる
- 投資家がリスク回避をするために、金を買う人が増えて金の価格も上昇する
以上のように、政策金利と金の価格は逆相関の関係が強いものの、最近では正の相関がみられるタイミングも出てきています。金の取引をおこなっている人たちが、政策金利の上下だけでなく、その他の政治的要因も考慮するようになってきているためです。
そのため、政策金利が上下したことだけで金を買ったり売ったりを判断するのではなく、その他の要因も十分に観察する必要があります。
3-3-5.世界規模の金融情勢の変化
世界規模で金融情勢が悪化すれば金の価格は上昇し、金融情勢が好転するば金の価格は下落する傾向にあります。金融情勢が悪化した場合に、どのような流れで金の価格が上昇するのかをみてみましょう。
- 金融情勢が悪化したとき、株式のような資産の価値が下がる
- 一方で、有形の資産であり価値が落ちない金への需要が高まる
- 結果的に、金の価格が上昇する
仮に金融情勢が好転した場合は、反対の流れで金の価格が下がります。実際に、過去に起こった「リーマンショック」では、世界的に金融情勢が悪化したことで金の価格が下がりました。
4.金の長期保有も一つの手段
金の長期保有は、資産運用において有効な選択肢となります。金の価値は下がりにくく、インフレヘッジの役割を果たすためです。
金は希少性が高く、需要が安定しているため、経済の変動に左右されにくい資産として知られています。また、金は世界中で通用する普遍的な価値を持つため、国際情勢が不安定な時期にも資産を守ることができます。
4-1.金の長期保有による投資がおすすめな人
金の長期保有による投資がおすすめな人には特徴があります。以下の表でご紹介します。
金の長期保有による投資がおすすめな人 | 理由 |
---|---|
長期的な資産運用を考えている人 | 金の価値は、長期的に見ると安定しています。 長期的な資産運用を計画している人は、ポートフォリオの一部に金を組み入れるべきでしょう。 |
経済の変動に左右されにくい投資を求める人 | 金は、インフレやデフレ、景気の浮き沈みに関わらず、その価値を維持する傾向があります。 そのため、経済の不確実性に備えたい投資家にとって、金は魅力的な選択肢の一つです。 |
ポートフォリオの分散を図りたい人 | 金は、他の資産クラスとの相関性が低いという特徴があります。 そのため、金への投資はポートフォリオ全体のリスク分散に効果的です。 |
安全資産として価値が安定している金だからこそ、多くの投資家にとって金の長期保有は一つ有効的な手段となります。投資家は自身の投資戦略に合わせて、金投資を活用することができるでしょう。
5.玉光堂では金の高価買取を実施中!
とはいえ、金価格が最高水準を見せている今だからこそ金を売りたいという方もいらっしゃると思います。実際、大きな利益を見込める今の時期は金の売り時です。前述のとおり、短期的に見れば以下の要因で金の価格が下がっていく可能性があるためです。
- 世界情勢悪化の収束
- 新型コロナウイルス流行の収束
- 円安の解消
もし長期的な保有を考えていないのであれば、過去最高価格に迫るこのタイミングで売却するのがおすすめです。
玉光堂では、現在金の高価買取を実施しております。まずは査定だけでもという方でも大歓迎ですので、ぜひお問い合わせください。
5-1.金を売る前のチェックポイント
玉光堂のような買取店で金を売る前には、以下のポイントをチェックしてください。
- 金の相場・純度・重量を把握しておく
- 買取手数料がかかる
- 買取に出す時期を考える
- 買取業者を比較する
- 本人確認書類を用意しておく
- 売却時に税金がかかるケースを把握しておく
詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
6.【まとめ】金の価格は今後も上昇する見込み
金はさまざまな要因から、常に価格が変動しています。今後については、短期的には金価格は下がる可能性を否定できないものの、長期的には上昇する可能性が高いです。
ただし、これはあくまでも現状を踏まえた予測でしかありません。金投資をおこなっている方は、日頃から経済や金融のニュースを見て情報を集め、ご自身で判断しながら売り時・買い時を見極めることが重要です。
玉光堂では、金の高価買取を実施中です。金の売却を検討している方は、ぜひ玉光堂の高価買取をご利用ください。
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