
買取に出そうと思っているジュエリーに「24kgp」という刻印があり、どのような意味なのか気になっている方は多いのではないでしょうか。結論、24kgpの刻印は24金メッキを表しています。
この記事では、24kgpについて、価値や純金との見分け方などを解説しています。記事の最後には、24kgpを高価買取するポイントも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
1.24kgpとは24金メッキを表す刻印
「24KGP」という刻印は、その製品が24金(純金)を用いた金メッキ(Gold Plated)仕上げであることを示しています。これは、銀や銅、真鍮(しんちゅう)といった下地となる金属の表面に、電気的な処理でごく薄い純金の膜をコーティングしたものです。
24金によるメッキ加工の大きなメリットは、純金ならではの豪華な黄金色の輝きを、比較的手頃な価格で楽しめる点にあります。そのため、24KGPはファッションアクセサリーや記念品、装飾品などに広く利用されているのです。
ただし、表面の金の層は非常に薄い(一般的にミクロン単位)ため、長年の使用や摩擦によってメッキが剥がれたり、下地の金属が見えて変色したりする可能性があります。純金製の製品と比べると、耐久性の面では注意が必要です。
1-1.24kgpでよくある製品の例
では実際に、24kgpはどのような製品に利用されているのでしょうか。主に以下のような製品に見られることが多いです。
アクセサリー類 | ・ネックレスのチェーンやペンダントトップ ・リング(指輪) ・ピアス、イヤリング ・ブレスレット、バングル |
時計 | ・腕時計のケース(本体)やブレスレット(金属バンド)部分 |
装飾品・置物 | ・トロフィー、メダル ・香炉や燭台など仏具の装飾部分 ・額縁 ・カフスボタン、タイピン |
食器類・カトラリー | ・スプーン、フォーク、ナイフなどの柄の部分や装飾 ・カップやグラスの縁飾り |
その他 | ・万年筆やボールペンの金具部分 ・ライター ・電子部品 |
2.24金でメッキ加工をする理由
24金によるメッキ加工をする理由は、以下の3点です。
- コストを抑えつつ金のような華やかな見た目にするため
- 下地の金属を錆びにくくするため
- 金属アレルギーのリスクを低減するため
それぞれ解説します。
2-1.コストを抑えつつ金のような華やかな見た目にするため
製品全体を純金で作るのに比べて、表面に薄くメッキを施すだけなら、使用する金の量を大幅に少なくできます。これにより、コストを抑えながらも、純金製品のような見た目や質感を再現することが可能になるのです。
2-2.下地の金属を保護するため
純金は化学的に非常に安定しており、空気中や水中でも酸化したり錆びたりすることがほとんどありません。
メッキ加工によって、下地となっている金属(銀、銅、真鍮など)が錆びたり変色したりするのを防ぎ、製品全体の耐久性を高める効果があります。
2-3.金属アレルギーのリスクを低減するため
純金はイオン化しにくく、金属アレルギーを引き起こしにくい素材とされています。
金属の表面を純金でコーティングすることで、下地の金属が直接肌に触れるのを防ぎ、アレルギー反応が出るリスクを減らす目的もあるのです。
ただし、メッキが剥がれると下地金属が露出し、アレルギー反応が出る可能性はあるため注意する必要があります。
3.24kgp製品の価値は?高価買取はできる?
24kgp製品の価値について、以下に紹介します。
- 24kgp製品の価値はある?
- 24kgp製品の高価買取はできる?
それぞれ解説します。
3-1.24kgp製品に価値はある?
24kgp製品に含まれる純金の量は非常に少なく、金としての価値はほとんどありません。24kgpには表面に薄い純金のコーティングが施されていますが、内部は金以外の金属で構成されており、金の含有量が少ないためです。
一方で、24kgp製品には純金のような輝きと高級感を持ちながら、手頃な価格で入手できるという魅力があります。また、アレルギー反応が起きにくく、アクセサリーとしても人気です。
24kgp製品の価値はデザインやブランドによって変わりますが、長期的な資産としての価値は下がります。また、時間が経つと金メッキが剥がれたり変色したりする可能性があります。
購入する際は、純金製品との違いを理解し、適切な価格で取引しましょう。
3-2.24kgp製品の高価買取はできる?
24kgp製品の高価買取は、一般的に難しいです。含まれる金の量が少なく、買取対象外となるケースが多くなっています。
一方で、以下のような24kgpジュエリーをお持ちの場合は、24金メッキ以外の部分が評価され、買取可能となるケースもあります。
- 有名ジュエリーブランドの24kgp製品
- ダイヤモンドやルビーなどの宝石が付いている24kgp製品
上記のようなジュエリーをお持ちの方は、製品の状態を良く保ち、傷や変色を避けることが大切です。また、購入時の付属品や保証書を保管しておくと、製品としての信頼性が高まり、買取価格にプラスの影響を与えます。
4.24kgpと純金を見分ける5つの方法
24kgpと純金の見分け方を、5つ紹介します。
- 刻印で確認する
- 重さで判断する
- 磁石で判断する
- 見た目で判断する
- 買取店に相談する
それぞれ解説します。
4-1.刻印で確認する
刻印は、それが純金なのか、それとも24KGP(24金メッキ)なのかを見分けるための重要な手がかりとなります。
一般的に、純金製品には「K24」や純度を示す「999」「1000」といった刻印が、24KGP製品には金メッキを表す「24KGP」や「GP」といった刻印が見られます。
これらの刻印は、指輪なら内側、ネックレスやブレスレットなら留め具の近くなど、目立たない箇所にあることが多いです。文字が小さい場合もあるため、ルーペを使うと確認しやすくなります。
ただし、刻印だけで素材を断定するには注意が必要です。残念ながら偽造された刻印が存在する可能性もありますし、古い製品やデザイン・芸術性を優先した製品では、純金であってもあえて刻印を入れていないケースもあります。もちろん、刻印がない場合は素材が不明確である可能性も考えなければなりません。
このように、刻印は有力な情報ですが、それだけでは判断が難しい場合も少なくありません。刻印が見当たらない、または刻印があっても確信が持てない場合は、信頼できる貴金属の専門店や経験豊富な鑑定士に相談するのが最も確実な方法といえるでしょう。
4-2.重さで判断する
24kgpと純金製品を重さで見分ける方法もあります。
純金は非常に密度が高く、同じ大きさの他の金属と比べてかなり重いのが特徴です。一方、24kgp製品は内部が別の金属でできているため、見た目の割に軽くなります。
1立方センチメートルあたりの重さは、純金が約19.3グラム、銀が約10.5グラム、銅が約8.9グラムです。24kgp製品は内部の金属によって重さも変わりますが、純金よりも軽い傾向にあります。また、重さを正確に測るには精密な計量器が必要な一方で、手で持って感じる重さでも大まかな判断が可能です。
ただし、小さな製品や複雑な形状の場合は、重さだけで判断するのは難しいため、刻印の確認とあわせておこなうと、より正確な判断ができます。
4-3.磁石で判断する
磁石を利用することで、24KGPと純金を見分けることが可能です。
純金は磁性をまったく持たないため、磁石を近づけても反応しません。一方、24KGP製品は、表面の金メッキの下にある「下地金属」の種類によって反応が異なります。もし下地が鉄やニッケルのように磁性を持つ金属であれば磁石にくっつきますが、下地が銅や銀、アルミなど磁性を持たない金属の場合は、純金と同じように磁石には反応しません。
24kgpでも場合によっては磁石に反応しないことがあるため、磁石を使った確認はあくまで補助的な方法として捉え、ほかの方法と組み合わせて判断するようにしましょう。
4-4.見た目で判断する
24kgpと純金は、見た目で判断する方法があります。純金は独特の温かみのある黄色い輝きを持っていますが、24kgp製品は表面のみ金でコーティングされているため、純金ほどの温かみはありません。
純金は非常にやわらかく、使用することで表面に小さな傷やへこみができやすいですが、24kgp製品は内部が別の金属でできているため傷が付きにくいです。さらに、24kgp製品は時間が経つと金メッキが剥がれたり変色したりするケースもありますが、純金製品は劣化しにくいです。
ただし、見た目だけで判断するのは難しく、プロの鑑定士でも見誤る場合もあります。そのため、見た目による判断は参考程度にしましょう。
4-5.買取店に相談する
専門の買取店に相談するのが、24kgpと純金を見分ける最も確実な方法です。
買取店には専門知識を持つスタッフが在籍しているうえ、X線を用いた非破壊検査や比重測定などの科学的な方法で製品の素材の分析が可能です。また、ブランドや製造年代も考慮されるため、総合的な評価もできます。
買取店を選ぶ際は、複数の店舗で査定を受けて比較するのがおすすめです。買取する店舗により、査定基準や買取価格が異なるため、信頼できる店舗を選びましょう。とくに、自治体の許可を得ている店舗や買取実績のある買取店が安心です。
基本的に査定は無料でできるため、売却予定がなくても自分の持っている製品の価値を知る良い機会になります。専門買取店での鑑定を利用し、高価買取を目指しましょう。
5.24kgp製品のお手入れ方法
24kgp製品のお手入れ方法を、3つ紹介します。
- 日常的なお手入れ方法
- 変色してしまった場合の対処法
- 保管方法
それぞれ解説します。
5-1.日常的なお手入れ方法
24kgp製品の日常的なお手入れは、やわらかい布で優しく拭くのが基本です。使用後は汗や皮脂などの汚れを軽く拭き取ることで、輝きを長く保てます。水を使う場合は、濡れた布で拭いたあと乾いた布で水分を拭き取り、金のコーティングが剥がれる恐れもあるため、強くこすらないように注意しましょう。
とくに汚れがひどい場合は、中性洗剤で薄めた溶液を使ってやわらかい布で拭いた後、きれいな水で洗剤を流して乾いた布で水分を拭き取ります。アクセサリーの場合は、着用前後に拭くことで汚れの蓄積を防げます。また、香水や化粧品、汗に直接触れないようにするのも大切です。
お手入れの頻度は使用頻度によりますが、週に1〜2回程度が理想です。
5-2.変色してしまった場合の対処法
24kgp製品が変色してしまった場合、専用のクリーナーを使用するのが効果的です。 ジュエリークリーナーや金属用クリーナーを使い、製品の表面を優しく磨きましょう。
また、重曹やレモン汁といった家庭にある材料で対処する方法もあります。
重曹を使った方法は以下のとおりです。
- 重曹とお湯を1:1の割合で混ぜ、ペーストを作る
- 柔らかい布や歯ブラシにペーストを取り、製品を優しく磨く
- きれいな水で製品をよくすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取る
次に、レモン汁を使った方法は以下のとおりです。
- 布にレモン汁を含ませ、製品の変色部分を軽く拭く
- 製品を水で洗い流す
- 乾いた布で水分を拭き取る。
ただし、対処法を試しても変色が改善されない場合や、とくに貴重な製品の場合は、買取専門店への相談を検討しましょう。
変色を防ぐためには、日頃のお手入れが重要なため、定期的なクリーニングを心がけるのが重要です。
5-3.メンテナンス頻度や保管方法
定期的に製品を取り出し、状態を確認することも大切です。傷や変色がないかチェックし、必要に応じてお手入れをおこないましょう。メンテナンス頻度は「3カ月に1回程度」が理想です。
また、24kgp製品を正しく保管するには、空気と湿気から守るのが大事です。たとえば、以下の点を意識して保管してみてください。
- 専用のジュエリーボックスに入れる
- 柔らかい布で包み、密閉容器に保管する
- 日光が当たらず、湿度の低いタンスや引き出しに保管する
- 浴室や洗面所など、湿気の多い場所は避ける
- 複数の製品を保管する際は、それぞれを個別に包む
製品同士が擦れると傷や金メッキの剥がれの原因になります。また、乾燥剤(シリカゲル)を一緒に保管することで、湿気の影響を抑えられます。正しい保管方法を守り、24kgp製品の美しさと価値を長く保ちましょう。
6.24kgp製品を高価買取する際のポイント4選
24kgp製品を高価買取する際のポイントを、4つ紹介します。
- 買取相場を調べる
- 専門知識のある買取店を選ぶ
- 保存状態をきれいにする
- 偽物に注意する
それぞれ解説します。
6-1.相場を調べる
金や買取相場を事前に調べておくことで、24kgp製品を適正価格で売却できる可能性を高められます。相場は金相場や製品の種類、ブランドによって変動するため、まずはインターネットで一般的な相場を確認しましょう。
買取店の場合、Webサイトに買取価格が掲載されています。また、中古市場価格も参考にするために、オークションサイトやフリマアプリで類似品の取引価格を調べておくと良いでしょう。
相場を把握していると、買取店での交渉に自信を持って臨めるため、複数の店舗で査定を受ける際にも各店の査定額を比較しやすくなります。
また、金相場は日々変動するため、定期的に確認するのが重要です。相場が上昇傾向にあるときは売却し、下降傾向の場合は様子を見る選択肢もできます。あらかじめ買取相場を知り、自分の製品の価値を公平に評価し、納得のいく取引を進めていきましょう。
6-2.専門知識のある買取店を選ぶ
24kgp製品の価値を正しく評価してもらうためには、専門知識のある買取店を選ぶのが重要です。一般的な金買取店では適切な評価が得られないため、ブランド品や宝飾品に精通した総合的な買取店を選びましょう。
また専門店を選ぶ際は、取扱商品の幅広さを確認するのがおすすめです。金だけでなくブランド品や宝飾品も扱っている店舗の場合、より正確な判断が可能です。次に、スタッフの経験や資格が挙げられます。宝石鑑定士や貴金属鑑定士の資格を持つスタッフがいる店舗は、専門的な査定が期待できるでしょう。
6-3.保存状態をきれいにする
24kgp製品の買取価格を向上させるためには、製品の保存状態をきれいに保ちましょう。とくに、24kgp製品は薄い金のコーティングが施されているため、傷や汚れが目立ちやすい特徴があります。そのため、売却前には適切なクリーニングが必要です。
また、湿気の多い場所は避け、乾燥した場所での保管方法がおすすめです。24kgp製品の美しさを保つことで、高価買取を狙いましょう。
6-4.偽物に注意する
偽物に注意することで、24kgp製品を適正価格で売却できます。
市場には見た目が本物に似た偽の24kgp製品が出回っており、素人では判断つきづらいですが、以下のポイントを押さえておくと見分けもつきやすいです。
- 刻印で確認する
- 重さで判断する
- 磁石で判断する
- 見た目で判断する
- 買取店に相談する
しかし、自身での判断が難しい方は、信頼できる専門店で鑑定してもらうのが最も確実です。少しでも疑問がある場合は、専門家への相談をおすすめします。
7.まとめ
24kgpとは、24金の金メッキを施した製品のことです。24kgp製品の価値は長期的な資産としての価値は限定的ですが、デザインやブランドによっても変動します。
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