
ご自身がお持ちのジュエリーや欲しいと思ったジュエリーに「18KT」という刻印があり、何を意味するのか気になったことはありませんか?
18KTは、金の純度を示す刻印の一つです。この記事では、以下の内容について解説していきます。
- この記事で解説していること
- 18KTとはなにか
- 18KTを選ぶメリット・デメリット
- 本物の18KTかどうかを調べる方法
記事の後半では、18KTを1円でも高く売る方法について解説しています。18KTについて知りたい方から18KTのジュエリーを売りたいとお考えの方まで、ぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
1.18KTとはK18や18金と同じ
18KTという刻印は、K18や18金といった表記と基本的に同じ意味を持ち、金の純度が75%であることを表しています。
「KT」は金の純度を表す単位である「Karat(カラット)」の略で、とくに海外で製造されたジュエリーやアクセサリーに見られることが多い表記です。日本の製品では「K18」のようにKが数字の前に来ることが一般的ですが、海外製品では「18K」や「18KT」のようにKやKTが数字の後ろにくることもあります。
18KTやK18、18Kなど表記の方法に違いはあっても、示している金の純度は同じ「18金」、つまり全体の75%が金であることを意味しているのです。
1-1.宝石の「カラット」との違い
金の純度を示す「Karat(カラット)」と、宝石に用いられる「Carat(カラット)」は、日本語では同じ「カラット」と発音されるため混同されやすいですが、まったく異なる意味を持つ単位です。
金の純度を示すカラットは「K」や「KT」と表記され、24分率で金の含有量を表しています。一方、宝石の重さを示すカラットは「ct」と表記され、1カラットは0.2グラムと定義されています。つまり、宝石のカラット数が大きいほどその宝石は重く、一般的には価値も高くなるのです。
宝石のカラットについては以下の記事でさらに詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
1-2.金製品の刻印の意味
金製品の刻印は、その製品の品位を明確にするための重要な情報源です。金の刻印を見ることで、金の含有率がどのくらいなのか、カラーゴールドの種類は何か、金メッキなのかなどを把握することができます。
そして刻印の種類は豊富で、たとえば18KTを含む18金の刻印には、以下のような種類があります。
- 純度75%の金:K18
- 主に海外製の18金:18K、18KT
- イエローゴールド:K18YG
- ピンクゴールド:K18PG
- ホワイトゴールド:K18WG
- レッドゴールド:K18RG
- ブラックゴールド:K18BG
- 金メッキ・金張り:K18GP
- 金メッキ・金張り:金張り:K18GS
上記は一部となり、金メッキの場合は「K18GP」、金張りの場合は「K18GS」といったように、実際にはまだまだ豊富な種類の刻印が存在するのです。また、純度を示す刻印以外にも、メーカー・ブランドのマーク、デザイナーのイニシャルなどが刻印されていることもあります。
ご自身がお持ちの金製品にどのような刻印がされているのか、確認してみてください。
2.18KTの金純度
前述もしたように、18KTという刻印が示す金の純度は75%です。金の純度は24分率という基準で表されることが多く、18KTの場合は「全体の24分の18が金=全体の75%が金」という計算になります。
金の純度は、18金以外にも以下のような純度があります。
金の純度 | 金の含有率 |
---|---|
24金 | 約99.999% |
22金 | 約91.7% |
20金 | 約81.3% |
14金 | 約58.5% |
10金 | 約42% |
9金 | 約37.5% |
8金 | 約33.3% |
数字が落ちるごとに金の含有率も少なくなっていき、金としての価値やその特徴に違いが生まれます。
金の純度については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
3.18KTを選ぶメリット・デメリット
ここからは、18KTという刻印があるジュエリーを選ぶメリット・デメリットについて、それぞれ解説していきます。
3-1.18KTのメリット
18KTを選ぶメリットは、主に以下の3つです。
- 様々なカラーを選べる
- 24金と比較して傷がつきにくい
- 24金と比較して値段が安い
それぞれ説明していきます。
3-1-1.様々なカラーを選べる
18KTを選ぶ最大のメリットの一つは、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなど、様々な美しいカラーバリエーションの中から好みのものを選べる点です。
カラーバリエーションの豊富さは、18KTが純金75%に残り25%の「割金(わりがね)」と呼ばれる他の金属を混ぜて作られる合金であることに関係しています。割金として混ぜる金属の種類や配合比率を調整することで、多彩な色合いを生み出せるのです。
たとえば、銅の割合を多くすると温かみのあるピンクゴールドに、パラジウムや銀などを加えると涼しげなホワイトゴールドに、そして銀と銅をバランス良く配合すると華やかなイエローゴールドになります。
自分の肌の色やファッション、TPOに合わせて最適な色を選べるのは、おしゃれを楽しむうえで18KTの大きな魅力です。
3-1-2.24金と比較して傷がつきにくい
18KTは、24金と比較して傷がつきにくいです。
24金は、金属のなかでも特に柔らかい性質を持ち、伝導性が高く、加工しやすいという性質があります。ですが、日常的に身に着けるジュエリーとしては変形しやすく、すぐに傷がついてしまうことが24金の大きな課題です。
18KTは、全体の25%に銀や銅といった他の金属を混ぜ合わせることで硬度を高めています。これにより、純金特有の輝きを保ちつつも、日々の生活の中で安心して使える耐久性を兼ね備えているのです。とくに指輪やブレスレットなど、物に触れる機会の多いアイテムにとっては、18KTの傷つきにくさが大きな利点となります。
3-1-3.24金と比較して値段が安い
18KTのジュエリーは、純金である24金の製品と比較して値段が比較的安いというメリットがあります。
金製品の価格は、その製品に含まれる純金の量に大きく影響されます。18KTは金の含有率が75%であるのに対し、24金はほぼ100%が金で構成されています。そのため、同じデザインや重さのジュエリーであっても、使用されている金の量が少ない18KTのほうが材料コストを抑えられ、結果として販売価格も手頃になる傾向があります。
予算を重視する方や、様々なデザインのジュエリーを気軽に楽しみたい方にとって、18KTは魅力的な選択肢となり、金の美しさをより身近に感じられるでしょう。
3-2.18KTのデメリット
18KTを選ぶデメリットには主に3つあります。
- 24金と比較して資産価値が低い
- 金属アレルギーのリスクがある
- 変色するリスクがある
メリットだけでなく、デメリットも正しく理解しましょう。
3-2-1.24金と比較して資産価値が低い
18KTと24金と比較した場合に、18KTのほうが重量あたりの資産価値が低いです。
前述したように、金の価値は金の含有量によって決定します。18KTは金の含有率が全体の75%であるのに対し、24金はほぼ100%が純金です。したがって、同じ重さの金製品であれば、含まれる純金の量が少ない18KTは、24金よりも貴金属としての資産価値は低くなります。
将来的に売却する際の換金性を重視する方や、純粋な「金」そのものに投資的な価値を求める方であれば、24金を選択するのが良いでしょう。
3-2-2.金属アレルギーのリスクがある
18KTは、金以外に含まれる銀や銅、パラジウムによって、金属アレルギーの反応を起こすことがあります。
金属が汗と反応すると、微量の金属が溶けて金属イオンになります。溶けた金属が身体のタンパク質に反応し、アレルギー反応が起きるのです。
アレルギー反応により、以下の症状が引き起こされます。
- かゆみ
- 赤み
- かぶれ
- 口内炎
- 味覚症状
金属アレルギー体質の方は、18KTのアクセサリーにコーティングを施したり、皮膚にクリームを塗ると、アレルギー症状を軽減できることがあります。また、購入前に割金の種類を確認したり、事前に医療機関でパッチテストを受けるなどの対策を検討しましょう。
3-2-3.変色するリスクがある
18KTに含まれる銀や銅、パラジウムなどが、水分や汗、化粧品などと反応して変色する恐れがあります。
24金自体は化学的に非常に安定しており、空気中や水中でも変質しにくい特性を持っています。
その一方、18KTには銀や銅、パラジウムなどの別の金属が含まれています。水分や汗、化粧品などの成分と反応し変色する恐れがあります。これらの割金が空気中の硫黄化合物、汗や皮脂に含まれる成分、化粧品や香水、温泉の成分などと化学反応を起こすと、表面が黒ずんだり、赤茶色っぽくなったりすることがあるのです。
そのため、18金の装飾品はこまめなメンテナンスが必要です。金製品クリーナーを使い、ジュエリークロスやメガネ拭きで拭き上げましょう。
4.本物の18KTかどうかを調べる方法
18KTの製品を持っていても、それが本物かどうか気になっている方も多いのではないでしょうか。本物の18KTかどうかを調べる方法は、主に3つあります。
- 刻印を確認する
- 比重を調べる
- 磁石を使う
以下、それぞれ説明します。
4-1.刻印を確認する
KT18が本物かどうかを探るには、刻印がどうなっているかどうかが目安になります。装飾品の刻印は素材や色合いを表しているため、必ず確認しておきましょう。
また、K18GPやK18GSや金メッキや金張りがなされていることを表しています。純度が75%の金ではない点に注意してください。
本物かどうかを見分けるにはホールマークを確認するのも重要です。ホールマークとは、金属の純度や製造メーカーを表す刻印やマークです。日本の場合は、ひし形と日の丸の中に数字が打刻されていて、その数字が金属の純度を表します。
ホールマークは第3者による審査後に刻印されます。ホールマークがある装飾品の金属純度は信頼性が高いため、刻印にホールマークがあるかどうかを調べるとよいでしょう。
4-2.比重を調べる
金の一種である18KTは、物質の中でも重い性質を持ちます。
18KTの比重は、14.8〜16.1程度です。比重がこの範囲にある場合は18KTである可能性が高いでしょう。
金属の比重を調べるには比重計を使って計測したり、水とはかりをつかって見分ける方法があります。以下は、自宅でできる比重の測り方です。
- 18KTの重さを量る
- 水を入れた容器をはかりに乗せる(この状態ではかりが0グラムになるよう設定する)
- 糸で吊るした金製品を水の中へ入れて体積を測る(18KTは容器の底につけない)
- 金製品の重さを体積で割る
4の工程で計算できた数値が、測定対象の比重です。計算した値が14.8〜16.1の範囲にあれば、その金属は18KTである可能性が高いでしょう。
4-3.磁石を使う
金が本物かどうかを家庭で手軽に試す方法の一つに、磁石を近づけてみるというものがあります。
24金や、金が大半を占める18KTは、磁石には反応しない「非磁性」の金属です。そのため、お手持ちの18KT製品に磁石を近づけてみて、もし引き寄せられるようであれば、それは鉄などの磁性を持つ金属で作られ、表面だけを金色に加工した偽物である可能性が非常に高くなります。
ただし、18KTに含まれる割金の種類や量によっては、磁石に反応することがないわけではありません。製品の留め具部分などに鉄製のバネなどが使われている場合も反応することがあります。また、銀や銅、アルミニウムといった他の非磁性金属で作られた偽物も存在します。
そのため、磁石に反応しないからといって、それだけで必ず本物の18KTであるとは断定はできません。あくまで判断材料の一つとして活用するのが良いでしょう。
5.18KTを1円でも高く売る方法
24金と比較すれば資産価値が低くなる18KTですが、それでも価値が高いのは事実です。実際、金相場が高騰している昨今では、18金の買取価格も1g12,000円を超えるまでになっています。(2025年5月現在)
そこで18KTの売却をお考えの方は、一円でも高く売るために以下5つの方法を実践してみてください。
- 相場を確認しておく
- 落とせる汚れはあらかじめ落としておく
- 付属品も一緒に用意しておく
- 重量を確認しておく
- 信頼できる買取業者で査定してもらう
詳しくは以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
6.まとめ
この記事では、18KTの刻印の意味、18KTを選ぶメリット・デメリット、本物であるかどうかを見分ける方法を解説しました。
18KTは、本来傷つきやすい金に、割金と呼ばれるその他の金属を混ぜることで、強度の強くし鮮やかなカラーバリエーションを出せるのが特徴です。ただし24金と比較して金の含有率が下がるため、その分資産価値は低くなります。
そのため18KTは、資産としてではなく、日常使いできるジュエリーに使用されることが多くなっているのです。
ですが18KTでも、その資産価値は十分に高く、1g12,000円以上を推移しているのも事実です。18KTという刻印のあるジュエリーをお持ちの方は、ぜひ買取業者で査定を受けてみてください。
玉光堂では、以下の2つの方法で金の買取を実施中です。金・貴金属の売却を検討している方は、ぜひ玉光堂の金買取をご利用ください。
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