【シルバーアクセサリーの黒ずみ】原因や落とし方・予防法を解説

シルバーアクセサリーの黒ずみ原因がわからず、誤ったケア方法でアクセサリーが傷つくことを不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、シルバーアクセサリーの黒ずみの原因、落とし方や長持ちのコツを解説します。黒ずみを防ぐ方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

1．シルバーアクセサリーが黒ずむ原因

シルバーアクセサリーが黒ずむ原因は、主に以下の2つです。

• 硫化
• 塩化

それぞれ解説します。

1-1．硫化

シルバーアクセサリーが黒ずむ主な原因は、硫化です。空気中の硫黄成分と銀が反応し、硫化銀という黒い物質が表面に形成されます。この現象は「酸化」と呼ばれますが、正確には「硫化」です。また、温泉地のような、硫黄濃度が高い場所では黒ずみが加速しやすいため注意が必要です。

また、化粧品や香水に含まれる成分も硫化を促進するケースがあります。硫黄と徐々に反応して黒ずみも進行しますが、定期的な使用と適切なケアをおこなうと、現象を遅らせられます。

硫化による黒ずみは、シルバー製品の品質低下を意味するものでもありません。 純度の高い銀ほど白く変化しやすい傾向があるため注意しましょう。

1-2．塩化

シルバーアクセサリーは、塩化によっても黒ずみが発生します。塩素を含む環境や物質と接触すると、銀の表面に塩化銀が形成されます。 とくにプールや海水浴場での使用は注意が必要です。塩素を含む水と接触すると、表面に塩化銀が形成される反応は非常に早く、数分で目に見える変化が現れる場合もあります。

さらに、汗に含まれる塩分も同様の効果をもたらすため、長時間の使用は、塩化による黒ずみを促進します。家庭用洗剤や消毒液に塩素が含まれているケースもあり、注意しなければなりません。

塩化による黒ずみは硫化と同様に表面的な現象のため、適切な方法で除去が可能です。 のちほどご紹介する黒ずみの落とし方を実践してみてください。

2．シルバーアクセサリーの黒ずみ落とし方

お気に入りのシルバーアクセサリーが黒ずんでしまっても、自宅にある身近な道具や専用のアイテムを使えば、本来の輝きを取り戻すことが可能です。ここでは、家にあるもので手軽にできる方法で代表的な4つの手段をご紹介します。

• 重曹とアルミホイルを使う
• 塩とアルミホイルを使う
• 市販のクリーナーを使う
• シルバー専用のクロスを使う

シルバーアクセサリーの特徴に合わせて、最適な方法を選んでみてください。それぞれ解説します。

2-1．重曹とアルミホイルを使う

重曹とアルミホイルを使う方法は、チェーンや複雑なデザインの隙間に入り込んだ黒ずみを落とすのに最適です。以下の手順で進めてください。

1. 耐熱容器の底にアルミホイルを敷き、その上にシルバーアクセサリーを置く
2. 重曹を大さじ1杯程度振りかけて、沸騰したお湯を注ぐ
3. 5分から10分ほど放置したあと、取り出して水洗いし、柔らかい布で水分を拭き取る

この方法では、重曹とアルミホイルの化学反応を利用して黒ずみを分解します。研磨剤で削るのではなく化学変化を利用するため、アクセサリーを傷つけずに全体をきれいにできるのがメリットです。

ただし、いぶし加工が施されたものや、接着剤で石が留められているものは、加工が取れる可能性があるため避けてください。

2-2．塩とアルミホイルを使う

重曹が手元にない場合でも、塩を代用して同様の手順で黒ずみを落とすことが可能です。やり方は重曹の場合と同じで、以下の流れで進めてください。

1. 耐熱容器の底にアルミホイルを敷き、その上にシルバーアクセサリーを置く
2. 塩を大さじ1杯程度振りかけて、沸騰したお湯を注ぐ
3. 5分から10分ほど放置したあと、取り出して水洗いし、柔らかい布で水分を拭き取る

塩とアルミホイルが反応する際も、シルバーの硫化成分（黒ずみ）を分解する働きがあるため、軽度の黒ずみであれば十分きれいに仕上がります。急な出番で少しだけきれいにしたいときなどに便利な方法です。

ただし、塩分が残っていると金属へのダメージにつながる恐れがあります。洗浄後は必ず真水で念入りにすすぎをおこなってください。

2-3．市販のクリーナーを使う

頑固な黒ずみや、短時間で手軽にメンテナンスを済ませたい場合には、市販のシルバークリーナーを使うのが最も効果的です。ホームセンターや、以下のような通販サイトでも購入できます。

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使い方は非常に簡単で、専用の液にアクセサリーを数秒から数十秒浸すだけです。液体の成分が化学的に黒ずみを瞬時に分解するため、ブラシが届かない細かい細工の汚れも一瞬でピカピカになります。

注意点として、真珠やサンゴ、エメラルドなどのデリケートな宝石がついている場合、液体が付着すると変色や劣化の原因になります。石がついているアクセサリーには使用できないケースが多いため、必ず説明書を確認してから作業をおこなうようにしましょう。

2-4．シルバー専用のクロスを使う

リングやバングルなど表面が滑らかなアクセサリーには、研磨剤が含まれたシルバー専用クロスで磨くのがおすすめです。

専用のクロスには微細な研磨剤が含まれており、黒ずんだ部分を優しく擦るだけで表面の硫化膜を削り落とし、鏡のような輝きを復活させることができます。手軽におこなえ、液体の扱いが不安な方にも向いています。

ただし、磨きすぎると細かな傷がついたり、メッキ加工が剥がれたりする恐れがあります。そのため優しく撫でるように磨くのがコツです。また、クロスを洗ってしまうと含まれている研磨成分が流れ出て効果がなくなってしまうため、汚れても洗わずに使い続けるようにしてください。

3．シルバーアクセサリーの黒ずみを防ぐ方法【長持ちさせるコツ】

シルバーアクセサリーを長く愛用するためには、黒ずんでから対処するのではなく、日頃から黒ずませない環境を作ることが最も重要です。そこで、シルバーアクセサリーの黒ずみを防ぐ方法として6つのコツを解説します。

• 高温多湿・直射日光は避けて保管する
• 密閉して空気に触れないようにする
• 使い終わったらすぐに拭く
• シルバークリーナーを定期的に使う
• つけっぱなしにしない
• 温泉や入浴剤入りのお風呂では外す

詳しくみていきましょう。

3-1．高温多湿・直射日光は避けて保管する

シルバーアクセサリーの保管場所は、高温多湿や直射日光が当たらない、冷暗所を選ぶのが基本です。

湿気が多い場所では、水分によって空気中の硫黄成分との反応が促進され、黒ずみの進行が早まってしまうからです。また、直射日光は、シルバー自体だけでなく、一緒にあしらわれている宝石や天然石の退色・劣化の原因にもなります。

洗面所や窓際は避け、ジュエリーボックスや引き出しの中など、温度と湿度が一定に保たれる場所に保管するよう心がけましょう。

3-2．密閉して空気に触れないようにする

保管する際は、チャック付きの小袋などに入れて空気を遮断してください。

空気中には微量の硫黄成分が含まれているため、裸のままトレーなどに置いているだけでも、時間はかかりますが確実に変色が進んでしまいます。そのため、100円ショップなどで手に入る厚手のチャック付きポリ袋を用意し、アクセサリーを一つずつ個別に入れるのがおすすめです。

空気を抜いて密閉することで、アクセサリー同士がぶつかって細かい傷がつくのを防ぐ効果もあります。

3-3．使い終わったらすぐに拭く

一日身につけたシルバーアクセサリーは、外した直後に必ず柔らかい布で汚れを拭き取る習慣をつけましょう。人間の汗や皮脂には、シルバーを変色させる成分が含まれており、汚れが付着したまま放置するのが黒ずみの最大の原因となるからです。

お手入れには、メガネ拭きやジュエリー専用のクロス（研磨剤が含まれていないもの）を使用します。ティッシュペーパーは繊維が粗く、アクセサリーの表面に傷をつけてしまう恐れがあるため、使用は控えましょう。

3-4．シルバークリーナーを定期的に使う

日頃のケアに加えて、数カ月に一度は市販のシルバークリーナーを使ってメンテナンスをおこなうと、より美しい状態を維持できます。拭くだけでは落としきれない細かい隙間の汚れや、わずかなくすみを取り除くことが可能です。

ただし、研磨剤入りのクロスで強く磨きすぎると、シルバーが削れてしまったり、メッキ加工が剥がれたりする可能性があります。汚れが目立たないうちは液体タイプのクリーナーにくぐらせるだけにするなど、状態に合わせて優しくケアをおこなってください。

3-5．つけっぱなしにしない

家事や運動、就寝の際などは、必ずシルバーアクセサリーを外すようにしてください。つけっぱなしにしていると、汗や皮脂に長時間触れ続けることになるほか、物理的な衝撃で変形したり、傷がついたりするリスクが高まるからです。

とくに、家事で使う洗剤や漂白剤の中には、シルバーと化学反応を起こして変色させる成分が含まれている場合があります。「帰宅したら外す」「お風呂の前に外す」といったルールを決め、アクセサリーを休ませる時間を作ることが、寿命を延ばすポイントです。

3-6．温泉や入浴剤入りのお風呂では外す

温泉に入るときは、必ずシルバーアクセサリーを外してください。温泉成分に含まれる硫黄は、シルバーと非常に強く反応するため、お湯につけた瞬間に真っ黒に変色してしまう恐れがあります。

また、家庭用のお風呂であっても、入浴剤の種類によっては硫黄成分や、金属にダメージを与える成分が含まれている場合があります。シャンプーや石鹸のカスが隙間に残るのも汚れの原因となるため、入浴時は外しておくのが無難です。

4．シルバーアクセサリーの売却をお考えであれば意識したいポイント

シルバーアクセサリーの黒ずみを取り除いたうえで、そのまま売却したいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしシルバーアクセサリーの売却を検討中であれば、以下5つのポイントを意識してみてください。

• 相場を確認しておく
• 落とせる汚れはあらかじめ落としておく
• 付属品も一緒に用意しておく
• 重量を確認しておく
• 信頼できる買取業者で査定してもらう/li>

購入時の付属品を保管しておくと、正規品である証明となり、買取時に有利になります。市場の動向やアイテム特性によって買取価格は変動するため、適切な売却時期を見極めて、高価買取を目指しましょう。

5．まとめ

シルバーアクセサリーが黒ずみする原因は「硫化」と「塩化」です。また、シルバーか銀メッキでも落とし方が異なるため、汚れを落とす際はよく確認してからおこないましょう。

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