日本最大級のフリマサイトとして有名なメルカリですが、個人間取引という性質を利用してさまざまな詐欺手口が横行しています。
この記事をご覧の方ので、普段からメルカリを利用されている方が多いかと思いますが、明日詐欺の被害に遭う可能性がないわけではありません。
そこでこの記事では、以下の内容を中心に解説していきます。
- この記事で解説していること
- メルカリでよくある7つの詐欺と対策法
- メルカリ上で怪しいユーザー・商品の特徴
この記事を読むことで、メルカリでよくある詐欺の特徴を理解し、今後の対策に繋げることができます。普段メルカリを利用されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1.メルカリでよくある7つの詐欺と対策法
メルカリで横行している詐欺の手口として、以下の7つとそれぞれの対策を解説していきます。
- 偽物の商品が届く
- ブランドの箱だけが届く
- 商品画像が捏造されている
- 商品到着前に受取評価を要求される
- 商品が一向に到着しない
- Paidy(後払い)で二重の請求がおこなわれる
- 商品の到着後に偽物とすり替えられる
メルカリで起きている詐欺の手口と対策を理解し、被害に遭わないようにしましょう。
1-1.偽物の商品が届く
メルカリでは、商品購入後に高価なブランド品の偽物が届くケースが報告されています。本物だと信じてブランド品を購入したユーザーは、高額な料金を支払ったうえで、手元に届くのは粗悪な模倣品です。
実際に、ルイ・ヴィトンやエルメスなどの商品を購入したところ、巧妙な模倣品が届いたという事例も多いです。購入時は数枚の画像のみで本物か偽物かを判断する必要があり、どうしても見た目の細部まで確認ができないことから、結果的に金銭的な損失を被ることになります。
偽物の商品に対しては、以下3点の対策をおこなってください。
- 正規品である証拠を提示してもらう
- ユーザーの評価を確認する
- 値段を確認する
1-1-1.対策①正規品である証拠を提示してもらう
特に高価な商品の購入前には、商品が正規品であるという証拠を出品者から提示してもらいましょう。たとえば、以下のようなものが正規品である証拠となります。
- 正規の販売店からの購入証明
- シリアルナンバー
- ギャランティカード
これらの証拠がない場合や、提供を渋る出品者は、偽物である可能性が高いです。慎重に判断しましょう。
1-1-2.対策②ユーザーの評価を確認する
出品者の過去の取引履歴をチェックすることも、安全な取引のためには欠かせません。出品者のプロフィールを見て、これまでのやり取りにおける評価を確認しましょう。
特に、低評価が多い出品者には注意が必要です。また、アカウントを作成したての出品者についても、信頼性を確認するために、追加で情報を求めるか購入を控えるのが賢明でしょう。
1-1-3.対策③値段を確認する
商品の価格設定にも注意を払う必要があります。商品の定価よりも極端に安価な商品は、偽物や劣化品の可能性があります。そのため必ず定価を確認し、出品されている商品の価格がかなり低い場合、詐欺の兆候と見なすべきです。
また、他の出品者の価格とも比較してみて、一般的な価格帯から大きく外れていないかを確認し、不自然な価格設定には警戒しましょう。
1-2.ブランドの箱だけが届く
ブランド商品の箱のみが届く詐欺も、メルカリで問題となっています。ロレックスの腕時計を購入したはずが、実際には時計の入っていたはずの高級な空箱のみが配送されたケースなどです。
ブランド品の箱のみを購入してしまうケースとして、商品画像にはその商品のきれいな画像が添付されていることで、「商品もあるんだ」と勘違いしてしまうケースです。実際には商品説明の最後のほうに「箱のみ」と記載があることで、多くの方が見落としています。
ブランドの箱だけが届く詐欺に対しては、以下の対策をおこなってください。
1-2-1.対策①商品画像・説明文を必ず確認する
メルカリを安全に楽しむためにも、商品画像と説明文は丁寧に確認するようにしてください。具体的には、以下のような点です。
- 商品の画像が複数あり、各角度から撮影されているか確認する
- 説明文を詳細に読み、商品の状態についての記載が適切にされているかを見極める
- 不自然な表現や曖昧な説明がないか確認する
画像が一枚だけの場合や、不鮮明な場合は詳細が確認しにくいため、慎重に判断することが求められます。特に「箱のみ」といった重要な情報が小さな文字で記載されていないか、サイズや素材の情報が全て記載されているかをチェックしてください。
不安な場合は、購入前に出品者へ質問してみましょう。
1-3.商品画像が捏造されている
メルカリでは、商品画像が実際の商品の状態と大きく異なるケースがあります。たとえば、説明には新品同様と書かれていたブランド品が、実際には多数の傷や使用感がある中古品だったり、修理が必要なほど古くなっていることがあります。
特に、特定の角度からのみ撮影された画像は、実際の使用状態を隠すために使われることがあります。上記の場合、画像からの見た目では判断できない隠れた欠陥を抱えた商品を購入することになり、金銭的な損失を被ります。
商品画像の捏造に対しては、以下2点の対策を実施してください。
- 出品者とコミュニケーションをとる
- 返品対応をしてもらう
1-3-1.対策①出品者とコミュニケーションをとる
商品を購入する前に、出品者としっかりとコミュニケーションを取ることが重要です。商品の詳細について質問し、出品者の返答を待ちましょう。商品の使用感や保管状況について具体的に尋ね、返答の内容や速度から出品者の信頼性を見極めることができます。
1-3-2.対策②返品対応をしてもらう
商品が説明と異なる場合、返品や交換の対応を出品者に求めることも可能です。商品到着後、すぐに状態を確認し、商品状態が想定よりも悪い場合は、出品者に連絡をしてください。
特に画像ではわからなかったダメージがある場合や、商品説明になかった欠点が見つかった場合は、写真を撮影し、それを証拠として提示しながら、積極的に連絡を取り合いましょう。これにより、多くの場合、出品者も適切に対応してくれる可能性が高いです。
1-4.商品到着前に受取評価を要求される
メルカリでは、購入した商品が到着し状態を確認したのち、受取評価をおこないます。しかし、商品が手元に届く前に受取評価を要求されるケースも存在するんです。実際に、出品者が商品を発送したと主張し、到着を確認する前に評価を促すケースが報告されています。
先に受取評価をおこなってしまうと、出品者に商品の料金が支払われるため、返品や返金が困難になるため注意しなければなりません。
商品を受け取る前に受取評価を要求されたときは、以下2点の対策を実施してください。
- 購入した商品到着まで受取評価をしない
- しつこく要求される場合はメルカリに報告する
1-4-1.対策①購入した商品到着まで受取評価をしない
商品が実際に手元に届くまでは、受取評価を絶対におこなわないようにしましょう。
受取評価をおこなうときは、まず商品を受け取り、パッケージを開封して中身を確認します。商品が注文内容と一致し、状態が良好であることを確認してから、受取評価をおこなってください。
上記のように進めることで、商品未到着や誤送、破損などのトラブルを発見した際に、適切に対処することが可能です。
1-4-2.対策②しつこく要求される場合はメルカリに報告する
出品者から受取評価の要求がしつこくおこなわれる場合、メルカリ事務局に報告しましょう。受け取り前の評価要求には応じず、メッセージを通じて事務局に連絡することが有効です。
さらに、出品者の行動がメルカリの規約に違反している可能性がある場合、その証拠を残しておくと良いでしょう。証拠があることで、メルカリ事務局に適切に対応をしてもらえ、詐欺行為を未然に防ぐことが可能になります。
1-5.商品が一向に到着しない
メルカリのシステムでは、発送通知から一定期間が経過すると自動的に取引が完了する仕組みになっています。このシステムを悪用し、商品を発送せずに発送通知だけをおこなう詐欺が発生しているのです。
購入者が発送通知を鵜呑みにして期間内に確認しないと、取引が完了してしまい、商品を受け取ることなく支払いだけが発生することになりかねません。
商品が一向に到着しない場合は、以下3点の対策を実行してください。
- 追跡番号を確認する
- メッセージのやり取りを怠らない
- 事前にメルカリに連絡する
1-5-1.対策①追跡番号を確認する
商品の発送通知がおこなわれたら、必ず追跡番号を受け取りましょう。追跡番号があれば、商品の配送状況をリアルタイムで確認でき、万が一のトラブルに迅速に対応可能です。
もし出品者が追跡番号の提供を拒否する場合や、提供された番号が誤っていることが判明した場合は、すぐにその問題をメルカリ事務局に報告し、適切な対応を求めましょう。
1-5-2.対策②メッセージのやり取りを怠らない
取引中は、出品者とのメッセージ交換を活発におこなってください。取引開始以降は定期的に連絡を取り合い、商品の状態や配送進捗について確認しましょう。
3日以上メッセージが途切れると、自動で取引が完了することがありますので、定期的なコミュニケーションで取引の透明性を保ちましょう。
1-5-3.対策③事前にメルカリに連絡する
商品が発送されたにも関わらず長期間届かない場合は、速やかにメルカリ事務局に事情を報告してください。発送から数日経過しても商品が届かない場合、メルカリの事務局に対して状況を説明しましょう。
1-6.Paidy(後払い)で二重の請求がおこなわれる
最近では、Paidyという後払いによる支払い方法を悪用した詐欺が報告されています。この手法は、以下のような流れでおこなわれます。
- 出品者が、商品を実際には所有していないにも関わらず出品を開始する
- 商品が売れたあと、出品者は小売店からPaidyで商品を購入し、購入者の住所に直送する
- 出品者がPaidyからの請求を無視することで、メルカリ上で商品を購入したユーザーの住所宛てに請求がおこなわれるようにする
- 購入者が、見覚えのない請求にも関わらずPaidyにて支払いをおこなう
上記の手順によって、出品者は商品を仕入れることなく、売上金を手にすることが可能になります。
Paidyを利用した詐欺に遭わないためにも、以下3点の対策をおこなってください。
- 心当たりの無い商品は受け取らない
- 可能な限り匿名配送を利用する
- 必ずメルカリやPaidyに問い合わせる
1-6-1.対策①心当たりの無い商品は受け取らない
知らない店舗や発送元から届いた商品は、受け取りを拒否してください。受け取りを拒否することによって、取引を無効にし、売上金が出品者に渡るのを阻止できます。万一、不審な商品を受け取ってしまった場合には、直ちにメルカリ事務局に報告し、受取通知を送らないよう注意しましょう。
1-6-2.対策②可能な限り匿名配送を利用する
取引の際には、できるだけ匿名配送のサービスを利用するようにしましょう。匿名配送を選択することで、個人情報が出品者に漏れるリスクを軽減でき、詐欺に遭うリスクを減らすことができます。
もし出品者が匿名配送以外を提案してきた場合は、匿名配送への変更を依頼してください。
1-6-3.対策③必ずメルカリやPaidyに問い合わせる
Paidy詐欺の被害に遭遇した場合は、メルカリやPaidyに対して迅速に問い合わせをおこなってください。
そもそもメルカリでは、無在庫状態による商品の販売を規約によって禁止しています。そのため、不審な請求があった場合は、支払いをおこなう前に事情を説明し、事務局に対して調査を依頼することで、適切に対処してくれます。
1-7.商品の到着後に偽物とすり替えられる
これまでご紹介してきた詐欺は、「購入者が被害を受ける可能性のある詐欺」についてでした。ここでご紹介する「商品の到着後に偽物とすり替えられる詐欺」については、出品者が被害を受ける可能性のある詐欺です。
これは、出品者が本物の商品を送ったにも関わらず、購入者が偽物とすり替えられた状態で返品される詐欺の被害です。具体的には、正規品のバッグを出品し購入されたあと、購入者から「商品が説明と異なる」とクレームがあり、返送された商品が偽物だったというケースが該当します。
商品のすり替えがおこなわれることで、出品者は元の本物の商品を失い、大きな損失を被ることになります。このような詐欺に遭わないためにも、以下のような対策をおこなってください。
1-7-1.対策①出品時に商品の画像を撮影しておく
出品する際には、商品の詳細な状態を示す画像を多数撮影し、本物である証拠を残しておくことが重要です。画像を多く残しておくことで、商品が返品された際に、元の商品との一致を確認するのに役立ちます。
もし返品された商品が出品したものと異なる場合は、撮影した画像をメルカリ事務局に提出し、状況を説明するようにしましょう。
2.【メルカリの詐欺に遭わないために】警戒すべきユーザー・商品の特徴
ここからは、メルカリの詐欺に遭わないために「怪しいユーザー・商品の特徴」について、以下の5点を解説していきます。
- 相場よりもかなり安く出品されている
- ユーザーからの評価が少ない・悪い
- 正規品である証拠を提示してくれない
- 匿名配送を拒まれる
- 同じユーザーが複数の同じ商品を出品している
それぞれみてきましょう。
2-1.相場よりもかなり安く出品されている
前述もしたように、定価よりも極端に安い価格で出品されている商品には注意が必要です。通常、ブランド品や人気商品が安価で出品されている場合、商品が偽物である可能性や、何らかの欠陥がある事情が隠されていることが多いです。
安いからといって安易にはつられず、商品の詳細説明をよく読み、必要でれば出品者に質問をすることがトラブルを防ぐ手段となります。
2-2.ユーザーからの評価が少ない・悪い
出品者の評価が少ない、または評価が悪い場合は特に注意してください。メルカリ上での取引において、過去にトラブルを起こしている可能性があるためです。
特に評価が0や低評価が多い場合、そのユーザーが詐欺行為をおこなっている可能性があります。購入前にはその出品者の評価履歴を確認し、怪しい点があれば取引を避けるか、慎重に対応することが重要です。
2-3.正規品である証拠を提示してくれない
ブランド品などの高価な商品を購入する際には、出品者に対し正規品であることを証明する証拠を提示してもらうようにしましょう。出品者からギャランティカードや購入証明などが提供されない場合は、商品が偽物である可能性が高いためです。
質問をおこなったうえで、本物である証拠の提示を拒否する出品者は、偽物を販売している可能性が高いため、取引を避けるようにしましょう。
2-4.匿名配送を拒まれる
匿名配送を拒否する出品者には特に注意が必要です。匿名配送は両者のプライバシーを守るための手段ですが、その利用を拒む出品者の場合個人情報を不正に利用される可能性があります。
出品者が匿名配送を拒んだ場合は、その理由を確認し、納得のいく回答が得られない場合は取引を避けるべきです。
2-5.同じユーザーが複数の同じ商品を出品している
同一ユーザーが複数の同じ商品を出品している場合、それが一般的な量販品でない限り注意が必要です。特にブランド品や限定品が大量に売られていれば、偽物の可能性が高いでしょう。
購入を予定している商品の出品者について、今までの評価とともに出品状況についても確認しましょう。
3.メルカリと偽ったサイトによるフィッシング詐欺にも注意
近年、メルカリの名を騙った「フィッシング詐欺」が増加しています。フィッシング詐欺とは、見た目がメルカリのWebサイトによく似た偽のサイト上で、ユーザーの情報が不正に入手されたうえで悪用される詐欺の手口です。
フィッシング詐欺を防ぐためには、以下の点に注意してください。
- メルカリにログインする際は、常に公式アプリまたは公式ウェブサイトからアクセスする
- 不審なメールやメッセージに記載されているリンクは絶対に開かない
- ログイン情報を入力する前に、URLが正式なメルカリのものであることを確認する
これらの対策によって、フィッシングサイトによる詐欺から自己を守ることが可能です。
4.まとめ
メルカリでは、以下のような詐欺が報告されています。
- 偽物の商品が届く
- ブランドの箱だけが届く
- 商品画像が捏造されている
- 商品到着前に受取評価を要求される
- 商品が一向に到着しない
- Paidy(後払い)で二重の請求がおこなわれる
- 商品の到着後に偽物とすり替えられる
これらの詐欺に遭わないためにも、購入前に商品の詳細をよく確認し、出品者とのコミュニケーションを怠らないようにしてください。また、出品者とトラブルに発展した場合は、速やかにメルカリ事務局へ報告しましょう。
この記事で解説した内容を参考に、安全にメルカリを活用するようにしてください。
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