宝飾品や投資の対象としても人気な金。汚れてしまわないか、錆びによって劣化しないか気になった事はありませんか?
結論、純金(24金)は錆びにくい性質を持ちますが、18金や10金は錆びる可能性があります。
本記事では、金の純度(純金かそうでないか)ごとの特徴や金製品のお手入れ方法を解説します。金の錆びや汚れを防いで価値を維持し、高値での買い取りにつなげましょう。
金相場1g10,000円以上の過去最高水準!
今が売り時
他店に負けない金の高価買取を実施中
金の買取なら、「玉光堂」の高価買取の「玉光堂」まで。
【目次】
1.高い安定性を持つ純金(24金)は錆びない
金の中でも、99.9%金で構成されている純金(24金)は極めて錆びにくい性質を持ちます。金は化学的に安定している特徴があるためです。
純金の取り扱いで最も注意するべき点は、傷の対策をどうするかです。純金は錆に強い側面を持つ一方、柔らかく加工しやすい特性を持ちます。それゆえに、傷がつきやすいのです。
そのため、24金の取り扱い衝撃を避けたり、ブラシをいきなり使わず優しくお手入れするなど、細心の注意が求められます。
2.18金や10金は錆びる可能性がある
金は腐食しにくい性質を持っていますが、18金や10金は錆びる可能性があります。これは、金以外に混ぜられた銀や銅、ニッケル、パラジウムなどの金属が錆びることが原因です。
18金は金の含有量が75%、10金は41.6%で、残りは他の金属で構成されています。そして金以外の金属が空気や水分に触れ、錆びが進行していくのです。
そのため、18金や10金のジュエリーを長持ちさせるには、錆び対策をしっかりとおこなうことが大切です。
3.18金や10金の錆び・変色・傷を防ぐ方法6選
パラジウムや銅など、別の金属が含まれている18金・10金の錆び・変色・傷を防止するにはどのような点に注意すべきでしょうか?
具体的には、以下に注意するべきです。
- 水に触れるときは取り外す
- 激しい運動をする時は取り外す
- メイクや香水後にジュエリーをつける
- 使用後に汗や皮脂を拭き取る
- 専用のジュエリーボックスに収納する
- 定期的に金の状態を確認する
金の錆び・変色・傷を防いで、価値を維持する方法を把握しましょう。
3-1.水に触れるときは取り外す
18金や10金に含まれている銅は、水分に反応し錆びる傾向があります。水分自体に反応したり、水分に含まれる硫黄や塩素に反応する可能性があるためです。
お手入れ時以外は、ジュエリーを極力濡らさないことを意識しましょう。
- 温泉
- プール
- 海水浴
入水中はジュエリーを紛失するリスクも高まります。上記3つのシチュエーションでは、必ず取り外しましょう。
3-2.重たいものを持つときや激しい運動をする時は取り外す
重いものを持つときや激しい運動をするときは、ジュエリーは取り外すようにしてください。たとえば、以下のようなケースでは、必ず取り外すべきです。
- 引っ越し
- スポーツやジム
- 家具の組み立て
金のジュエリーを身につけたままだと、傷がついてしまったり、変形したりする可能性があります。
その後の修理が困難な状況にもなりかねないため、専用のジュエリーボックスに収納しておきましょう。
3-3.メイクや香水の後にジュエリーをつける
メイクや香水には、18金や10金が錆びる油分が含まれている可能性があります。そのため、メイクや香水を終えてからジュエリーをつけるようにしてください。
また、メイク・香水が触った手に残っていて、そこから金にも付着して、劣化が進行してしまうことが考えられます。メイク後の入念な手洗いも併せておこなってください。
3-4.使用後に汗や皮脂を拭き取る
後にも説明しますが、18金や10金に銀が含まれていると、汗や皮脂に反応して黒ずんでしまう可能性があります。
そのため、使い終わったら柔らかい布で拭き上げることを忘れずおこないましょう。
3-5.専用のジュエリーボックスに収納する
18金や10金に含まれている銅は、空気中の酸素に触れるだけでも酸化してしまう可能性があります。
空気による酸化を防ぐためには、専用のジュエリーボックスで空気を遮断するのが有効です。ジュエリーボックスがない場合は、ジッパー付き収納袋でも代用できます。
3-6.定期的に金の状態を確認する
ここまで説明したとおり、18金や10金は空気中の水や酸素に反応するケースがあります。そのため、着用をせずそのまま放置してしまうと劣化に気付けないことがあります。
少なくとも数ヶ月に1度程度は全体の状態を点検しましょう。このとき、写真を撮っておくと金の状態や変化が正確に把握できます。
4.金の基本のお手入れ方法
金の汚れや錆びを防止するには、定期的な中性洗剤でのメンテナンスが効果的です。以下の手順でお手入れをおこなってみてください。
- コップや洗面器に中性洗剤数滴を入れ、40℃くらいのぬるま湯と混ぜて溶液を作る
- 溶液に、汚れを落としたい金を入れて5〜10分程度漬け置きする
- 18金や10金の場合は、柔らかいブラシで擦って汚れを落とす
- 漬け置きが終わったら洗剤をお湯で洗い流す
- 柔らかい布で水分を取る
24金は傷がつきやすいので、なるべく汚れをお湯で洗い流し、ブラシは使わず指の腹で優しく汚れを落とすようにしてください。
また水分を拭き取るときは、ジュエリー専用の柔らかいクロスがおすすめです。どうしても無い場合は、スマートフォンやメガネ用のクロスで代用し、傷を付けないよう対策しましょう。
4-1.金専用クリーナーも錆びの防止におすすめ
金のお手入れをさらに充実させたい場合は、金専用クリーナーを活用するのもおすすめです。金の特性を考慮して作られているため、輝きを取り戻すのには最適といえます。
専用クリーナーを使用するときは、外箱に記載の手順に従って作業を進めて下さい。
5.金の錆び・黒ずみ・傷が解消しないときの対処法
金の変色や傷に対してどのように対処すればよいでしょうか?
正しい知識を知らないまま、変色や傷に対処してしまうと、状態がさらに悪化する可能性があります。価値がさらに損なわれかねないため、正しい対処法を把握すべきです。
- 錆びがひどいとき
- 硫化がひどいとき
- 傷や汚れがひどいとき
上記の3つが発生したときの対処法を、以下で解説します。
5-1.錆がひどいときはレモン汁やお酢につけおく
18金や10金が錆びて緑青色の汚れが出た場合、レモン汁につけおくと錆び汚れを溶かせます。錆びの原因である酸素が、金属から分解されるためです。
レモン汁が用意できない場合は、お酢と塩でも代用できます。具体的なお手入れの手順は、以下のとおりです。
- 容器にお酢と塩の溶液orレモン汁を入れる
- 溶液に金のアクセサリーを漬ける
- 溶液からアクセサリーを取り出し40℃のお湯で洗う
お湯で洗った後には、ジュエリー専用のクロスや眼鏡用のクロスでやさしく拭き上げてください。
ただし、レモン汁やお酢を使ったお手入れは、真珠やサンゴも付いているジュエリーには向きません。溶けたり、変色してしまいかねないため、クロスを使った拭き掃除にとどめましょう。
5-2.硫化がひどいときは重曹を溶かしたぬるま湯につけ置く
銀を含んだ18金や10金は、硫化すると黒ずむ可能性があります。この硫化の原因には、汗と皮脂が考えられます。
この黒ずみは、重曹を用いてお手入れできます。その手順は以下の通りです。
- 容器に40℃くらいのお湯と重曹を3:1の割合で入れる
- 重曹を溶かしたお湯に金のジュエリーをつけ置く
なお、プールの塩素や、漂白剤の塩素に反応して、金が黒ずむケースもあります。この塩化による黒ずみは、お手入れで落とすことが困難です。
塩素系の漂白剤を使う時には、金のジュエリーを必ず取り外しましょう。
5-3.傷や汚れがひどいときはジュエリーの修理専門店にも相談すべき
金の傷が酷い時には、適切な研磨や補修で金を綺麗にできる専門業者の利用がおすすめです。
専門業者による補修では、研磨布・金ヤスリ・サンドペーパー・金ヘラなど、実に多くの道具を駆使して作業がおこなわれます。
正しい知識がない状態での無理な作業はさらなる傷を引き起こしかねません。傷や汚れ以外の補修も期待できるため、不安のあるときは専門業者を利用しましょう。
6.まとめ
金は酸素と反応しにくく、錆びにくい貴金属です。ですが普段お使いの金ジュエリーは、錆びる可能性があります。
ジュエリーの場合、金だけでなく銀や銅、ニッケルといったその他の金属を混ぜた合金(18金や10金など)が使用されることが一般的で、金以外の金属が酸素や水分と反応して、錆びてしまうことがあります。ジュエリーの錆びを防ぐためには、以下の6点に注意してください。
- 水に触れるときは取り外す
- 激しい運動をする時は取り外す
- メイクや香水後にジュエリーをつける
- 使用後に汗や皮脂を拭き取る
- 専用のジュエリーボックスに収納する
- 定期的に金の状態を確認する
これらを守っていただくことで、お気に入りのジュエリーをより長く使えるようになります。
玉光堂では、金をはじめとした貴金属の高価買取を実施中です。金の売却を検討している方は、ぜひ玉光堂の高価買取をご利用ください。
玉光堂の選べる買取方法