この記事では、アクセサリーが変色する理由や具体的な対処法について解説します。アクセサリーの酸化に悩んでいる人はもちろん、今持っているアクセサリーを変色させたくない方もぜひ最後までご覧ください。
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【目次】
1.金・プラチナは酸化しない!
金・プラチナ自体は、酸化しません。
それぞれの金属が酸化しない理由を解説します。
1-1.金が酸化しない理由
そもそも金は耐蝕性の高く、その他の物質と反応をしない金属です。そのため、玉水と呼ばれる濃塩酸と濃硝酸が混ざった溶液以外で金が溶けることはありません。
耐蝕性の高い金は、イオン化傾向も小さくなっています。イオン化傾向が強い金属は酸化しやすく、イオン化傾向が小さいと酸化しにくいという性質があり、金はイオン化傾向が小さい金属のため、酸化しにくいというわけです。
1-2.金だけでなくプラチナも酸化しない
金と同様にプラチナも酸化しません。プラチナも酸性やアルカリ性に強く、ほかの物質に反応しない安定性があるためです。
金やプラチナが貴金属といわれているのは、希少性が高いうえに他の物質に反応せず酸化しにくいという性質があるからです。
2.酸化しないはずの金・プラチナのアクセサリーが変色するのはなぜ?
前述したように、金・プラチナが酸化することはまずありません。ではなぜ、金やプラチナでできたアクセサリーが変色するのでしょうか。
金とプラチナのアクセサリーが変色する理由を解説します。
2-1.金・プラチナ以外の金属が含まれているため
金やプラチナのアクセサリーの変色は、アクセサリーに含まれるその他の金属が酸化していることが原因で起こります。
そもそも金やプラチナは、純度が高くなるほど柔らかいうえに傷つきやすい性質を持っています。そのため、純度の高いものはアクセサリーに向いておらず、通常はその他の金属を混ぜることで強度を高くし、アクセサリーとして使える状態にしているんです。
そして、混合している金属のイオン化傾向が高いと、酸化が起こり変色する恐れがあります。
2-1-1.金・プラチナの純度について
金の純度は24分率と呼ばれる基準で表示されており、純度100%の金はK24と表記されています。たとえばK18であれば、「全体の18/24(約75%)の金が含まれている」という意味です。
金の含有量が減少していくにつれて、Kの後ろに記載されている数が小さくなっていくのが特徴で、K24・K22・K18・K14・K10などがあります。
一方でプラチナは、1000分率が採用されることが多いです。プラチナが100%含まれている場合はpt1000と表示され、ptのあとの数字が小さくなるにつれて数字が小さくなります。
金・プラチナの純度について詳しく知りたい方は、下記のページを参考にしてください。
3.金・プラチナのアクセサリーが酸化したときの対処法6選
金・プラチナのアクセサリーが酸化したときは、以下の6つの方法で対処してください。
- 貴金属用のクロスで拭き取る
- 中性洗剤で落とす
- お酢やレモン汁を使う
- 超音波洗浄機を使う
- 炭酸水で代用するのも有効
- 業者に相談する
3-1.貴金属用のクロスで拭き取る
貴金属用のクロスを使えば、表面の汚れや変色の原因となっている物質を簡単に取り除くことができます。
ただし、いくら専用クロスだからといって拭きすぎには注意してください。専用クロスに含まれる研磨剤によって、アクセサリーが傷つく可能性があるため、過度な拭きすぎには気をつけましょう。
3-2.中性洗剤で落とす
アクセサリーの酸化は、中性洗剤で落とすのが適しています。具体的には以下の手順で汚れを除去してください。
- 中性洗剤をぬるま湯で溶かす
- 容器へ投入して20分放置する
- 洗剤を洗い流したうえで柔らかい布で拭く
もし、中性洗剤でも汚れの除去ができなかった場合は、アンモニア水をぬるま湯で薄めたものが効果的なことがあります。アンモニア水は強力な成分なので、水を6:アンモニアを1の割合で薄めてください。
アンモニア水に浸けたあとは匂いが残らないように水洗いをしたうえで、丁寧に水を拭き取りましょう。
また、アクセサリーに宝石がついているものは、お手入れに注意しなければいけません。宝石によっては、水につけると劣化の原因となることもあるので、購入元に確認するなどして正しいお手入れ方法を実践してください。
3-3.お酢やレモン汁を使う
お酢やレモン汁を使用する必要があります。
お酢にもレモン汁にも酢酸が含まれており、酸化還元反応によって金属の錆を分解できるからです。
アクセサリーの汚れをお酢やレモン汁で除去したい場合は、以下の手順で使用してください。
- お酢やレモン汁に浸す
- 5〜10分経過したら水洗いする
- 水を柔らかい布で拭き取る
ただ、パールやサンゴを始めとした酸に弱い宝石がアクセサリーに付いている場合は、お酢やレモン汁の使用は厳禁です。
3-4.超音波洗浄機を使う
金・プラチナのアクセサリーの細かな汚れには、超音波洗浄機の使用をするとよいでしょう。
超音波洗浄機とは、音波を洗浄液内に伝搬させて汚れを除去する機械です。超音波洗浄機を活用すれば、人手で除去できない微細な汚れの除去ができるので安心して活用できます。
3-5.炭酸水で代用するのも有効
超音波洗浄機でなくて、炭酸水で代用するのも有効です。
炭酸水は水に炭酸ガスへ圧力を加えた状態で作られるため、多くの二酸化炭素が含まれています。二酸化炭素は物質同士の隙間に入り汚れを浮かせる性質を持っているので、超音波洗浄機同様に細かな汚れの除去が可能です。
3-6.業者に相談する
最終的にアクセサリーの汚れが除去できなかった場合は、業者に相談してみてください。業者であれば、専門的な知識をもとに正しい方法でアクセサリーの汚れを除去してくれるからです。
また、購入店舗であればお手入れを無料でおこなっている場合が多く、有料でも3,000円以内で収まる傾向にあります。
4.金・プラチナのアクセサリーが黒ずんだら硫化・塩化を疑う
もし、金・プラチナのアクセサリーが黒ずんだ場合は、硫化・塩化を疑ってください。
硫化は硫黄と化合した結果発生する現象で、汗や温泉などに含まれる硫黄がアクセサリーに含まれる金属と反応した結果、黒く変色します。
一方で塩化は、塩素とアクセサリーに含まれる金やプラチナ以外の金属と反応して発生します。よくあるのが、アクセサリーを着用したまま塩素系漂白剤に触れることで反応が起こった結果、黒ずむというものです。
4-1.金アクセサリーが硫化・塩化したときの対処法
金アクセサリーが硫化・塩化したときは、以下の2つの方法を実践して対処しましょう。
- 硫化による変色は重曹を使用する
- 塩化の場合は専門業者に依頼する
塩化と硫化の対処法について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
5.金・プラチナのアクセサリーの酸化を予防する方法
金・プラチナのアクセサリーの酸化を予防する際は、以下の5つの方法を実践するように心がけましょう。
- 入浴時には身につけない
- 化粧品・香水がつかないように注意する
- 外したら必ず拭き取る
- 保管方法に気をつける
- 定期的にメンテナンスをしてもらう
5-1.入浴時は身につけない
アクセサリーは、入浴時は身につけないのが無難です。混同された金属が入浴剤に反応して変色する可能性があります。
また、アクセサリーに水が付着していると錆びやすくなる傾向にあるので、入浴する度に外す習慣をつけましょう。
5-2.化粧品・香水がつかないように注意する
金・プラチナのアクセサリーには、化粧品・香水がつかないように注意してください。
化粧品や香水に含まれる油分が原因で、アクセサリーが錆びる可能性があります
5-3.外したら必ず拭き取る
アクセサリーを外したら、必ず専用クロスで皮脂を拭き取りましょう。付着した皮脂は時間が経過するとともに酸化しやすくなるからです。
そのため、定期的にアクセサリーの汚れを専用クロスで拭くことを心がけてください。
5-4.保管方法に気をつける
アクセサリーは保管方法に気をつける必要があります。純度が低い場合は、空気に触れるだけで酸化の原因になり兼ねないからです。
そのため、使用後は専用ボックスにアクセサリーを入れて、酸化しにくい環境を作りましょう。
5-5.定期的にメンテナンスをしてもらう
アクセサリーは、定期的に専門店でメンテナンスをしてもらいましょう。自力ですべての汚れを除去できるわけではないからです。
専門家のサポートを受け、アクセサリーの錆びや黒ずみを防止してください。
6.まとめ
この記事では、金・プラチナのアクセサリーが酸化によって変色する理由や、酸化して変色したときの対処法などを解説しました。
そもそも金・プラチナが酸化によって変色することはまずありませんが、アクセサリーに含まれる他の金属が酸化することで、変色しやすくなります。
アクセサリーが実際に汚れてしまった場合、貴金属用のクロスで汚れを拭き取ったり、超音波洗浄機を使用したりして適切な対策をしましょう。
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