ですがダイヤモンドの価格が高いのには、それ以外にも理由があります。そこでこの記事では、ダイヤモンドが高額な理由や特徴、1円でも高く売る方法を詳しく解説します。ダイヤモンドの価格や価値について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1．ダイヤモンドはなぜ高い？
ダイヤモンドは、以下の3つの理由から価格・価値が高い傾向にあります。
- 採用のコストが高い
- 希少価値がある
- 加工の金額が高い
一つずつ解説します。
1-1．採掘のコストが高い
ダイヤモンドの採掘には高いコストがかかります。その分、販売されるダイヤモンドの価格も高くなっています。
ダイヤモンドは主にロシアやカナダ、オーストラリアなどで採掘されており、現地での採掘費用だけでなく採掘場所まで向かう交通費や採掘する従業員へ支払う人件費に、多額のコストがかかります。
また、天然の環境でダイヤモンドができるまで、長い時間がかかります。ダイヤモンドは地下150kmより深く、高熱と高圧力が同時に加わる溶岩内で数億年の時間をかけてできます。
ダイヤモンドの採掘には、多額の金銭的コストと時間的コストがかかっているので、料金が高くなっているのでしょう。
1-2．希少価値がある
ダイヤモンドは、ほかの宝石と比較して希少価値が高いです。ダイヤモンドの原石のうち、宝石として加工できる部分は1割しかないといわれています。
そのため供給量が少なく、ダイヤモンドの価値は必然的に高くなっています。
1-3．加工の金額が高い
ダイヤモンドは、加工にも多額な費用がかかります。ダイヤモンドはほかの宝石よりも硬く、モース硬度最高値の10を持つ宝石だからです。モース硬度とは、鉱物の硬さを測定する尺度です。
加えて、ジュエリーに使用されるような美しい見た目へと加工するのに職人の手作業も必要なため、加工にかかるコストが高騰します。
ダイヤモンドの特徴についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
2．ダイヤモンドが注目されるようになったきっかけ
ダイヤモンドが注目されるようになったのは、デビアス社の施策が大きく関係しています。デビアス社とは、南アフリカ共和国発祥でダイヤモンドの採掘・加工・流通を主な事業とする企業です。
デビアス社は、ダイヤモンドへの注目を集めるために、以下のようなことをおこないました。
- 市場価格が低下しないように生産量を調整した
- 世界中で生産されたダイヤモンドをすべて買い取り、販売路線を限定して価格調整をおこなった
- 消費者の購買意欲を増大させるために「ダイヤモンドは永遠の輝き」とのキャッチコピーを作った
これらによって、デビアス社だけで世界中の8〜9割のシェアを獲得していた時期もあったといわれています。そして、世界中の多くの女性がダイヤモンドへ憧れを抱くようになり、「ダイヤモンド＝高価なもの、憧れの対象」は現代でも続いています。
3．ダイヤモンドの価値が決まる基準
ダイヤモンドの価値を決めるのには、主に以下3つの基準があります。
- 4C
- ブランド
- デザインや石の大きさ
それぞれ見ていきましょう。
3-1．4C
4Cとは、Carat(重さ)・Cut(輝き)・Color(色)・Clarity(透明度)の4つを表した、ダイヤモンドに使用される用語です。
3-1-1．Carat(重さ)
Caratは、ダイヤモンドの重さを測定する際に使用されます。Caratの記号はctで、1ctの重さは0.2gです。Caratが大きいとダイヤモンドも大きくなり、その分料金も高くなります。
3-1-2．Cut(輝き)
Cutは、ダイヤモンドの美しさを決定する際に使用されます。Cutでは、評価が高い順にExcellent・Very Good・Good・Fair・Poorと評価されています。どんな角度で切断するのかによって、ダイヤモンドの煌めきが大きく異なるでしょう。
3-1-3．Color(色)
Colorでは、ダイヤモンドの色味を評価しています。ColorはD・E・F・・・X・YZのアルファベットで表され、Dに近いほど透明度が高く、価値のあるダイヤモンドです。
3-1-4．Clarity(透明度)
Clarityは、ダイヤモンドに含まれる内包物や傷の相対的な少なさを表しています。上から順に、FL・IF・ VVS1・ VVS2・ VS1・ VS2・ SI1・ SI2・ I1・I2・I3でグレードが示されます。評価が高い順からFL〜I3が評価されており、内包物や傷が少ない方が評価は高いです。4Cでの評価の高さによって、ダイヤモンドの価値は大きく変動します。
3-2．ブランド
ブランドによっても、ダイヤモンドの価値は異なります。ダイヤモンドは世界的に知名度が高い商品ほど価値が高まりやすいです。
3-3．デザインや石の大きさ
ダイヤモンドのデザインや石の大きさによって、価値が大きく変動します。ダイヤモンドの価値を推測する際は、カットやデザイン内容も確認しておくべきでしょう。
4．価値・人気の高いダイヤモンドの特徴
価値・人気の高いダイヤモンドには、さまざまな特徴があります。具体的には、以下の3つの特徴があります。
- 石が大きいダイヤモンド
- 希少性の高いダイヤモンド
- 人気の高いデザインのダイヤモンド
それぞれ解説します。
4-1．石が大きいダイヤモンド
ダイヤモンドは、石が大きいほど価値が高いです。採掘されるダイヤモンドの多くは石が小さく、大きな石のほうが希少性が高くなっています。
特に1ct以上あるダイヤモンドの場合は、希少価値がさらに高く高額で取引されます。
4-2．希少性の高いダイヤモンド
希少性の高いダイヤモンドも、価値がある種類の1つです。特にカラーダイヤモンドは産出量が少なく、希少性の高い傾向にあります。
カラーダイヤモンドの中で最も人気なのは、比較的入手がしやすいピンクダイヤモンドです。ピンクダイヤモンドは柔らかい色合いで女性人気が強く、結婚指輪に活用される場合が多い傾向にあります。
4-3．人気の高いデザインのダイヤモンド
人気の高いデザインを施しているダイヤモンドは、価値が高いです。特に人気の高いデザイナーが加工しているダイヤモンドは、デザイン性が特に評価されやすいです。
人気の高いデザイナーは、ダイヤモンドがさらに光り輝く石になるコツを把握しています。
ただ、素人から見てダイヤモンドが人気の高いデザインなのかはわかりません。人気の高いデザインについて知りたい方は、ジュエリーショップや買取店で働いている専門のスタッフに聞いてみると良いです。
5．ダイヤモンドの価値は今度どうなる？
ダイヤモンドの価値が今後どうなるかについても気になりますよね。ダイヤモンドの価値の今後に関して、以下の2つの切り口から解説します。
- 人工ダイヤモンド普及の影響
- 研磨技術革新の影響
一つずつ解説します。
5-1．人工ダイヤモンド普及の影響
人工ダイヤモンドの普及に伴い、天然ダイヤモンドの価値が低下する恐れがあります。
天然ダイヤモンドは、通常長い年月をかけてゆっくりと作られていくのに対し、、人工ダイヤモンドは数週間で作成できてしまいます。また、年月がかからないだけでなく採掘コストが一切かからないため、リーズナブルな価格で販売・購入が可能です。
一方天然ダイヤモンドの採掘は、地域の環境破壊や採掘を巡る地域紛争など、解決しなければならないさまざまな問題があります。
そのため今後は、安価で問題も少ない人工ダイヤモンドに対し、市場のニーズが傾いていくと予想されます。
5-2．研磨技術革新の影響
ダイヤモンドは、研磨技術革新の影響によって価値が変動する可能性があります。ダイヤモンドは15世紀頃に研磨する技術が確立しましたが、時間の経過とともに加工技術も大きく進化しています。
今後は、切断加工に活用する工業用ダイヤモンドも人工ダイヤモンドに置き換えられるでしょう。つまり、今よりも研磨にコストがかからないということです。そのため、今後さらに研磨技術が発展したら、ダイヤモンドの価格も低くなる可能性があります。
6．ダイヤモンドは投資の対象になるのか
投資目的でダイヤモンドの購入を検討している方も多いでしょう。ダイヤモンドは需要に対して供給が少なく、価値が安定して上昇し続けています。
ダイヤモンドは宝石の中でも特にニーズが高いものの、埋蔵量は無限ではありません。また、価格が急落するリスクも低く、世界中の資産家がダイヤモンドを購入している傾向も見られています。
6-1．ジュエリーの場合は投資対象になりにくい
ダイヤモンドは投資対象になりやすいですが、ジュエリーの場合は投資対象になりにくいといえます。ダイヤモンドのジュエリーは、婚約や結婚時のエンゲージリングに使用されることが多く、中古市場では需要が低いためです。
また、ダイヤモンドジュエリーの中古品は価格が大きく変動する可能性が低く、買い時・売り時がないので投資には向いていません。
7．ダイヤモンドを1円でも高く売る方法
ダイヤモンドを1円でも高く売るには、以下の4つの方法があります。
- 需要が高い時期を見極める
- 買取業者を見極める
- 鑑定書や箱などの付属品を用意する
- 日頃からお手入れする
ダイヤモンドを高額売却する方法に関してさらに詳しく知りたい方は、下記のサイトを参考にしてください。
8．まとめ
この記事では、ダイヤモンドが高額な理由や特徴、1円でも高く売る方法を解説しました。ダイヤモンドは、採掘・加工のコストが高い点や希少価値がある点から、価格が高いです。
この記事を参考に、ダイヤモンドが高価な理由やを少しでも高く売る方法を理解したうえで、買取業者へ売却しましょう。
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