
大切な思い出が詰まったホワイトゴールドの指輪が、ふと気づくとくすんでいたり、黄色っぽく見えたりして、「これって変色?それともただの汚れ?」と不安になりますよね。
ホワイトゴールドの変色は、毎日の家事や育児で使う化粧品や薬品、あるいはホワイトゴールド特有のメッキの摩耗が原因です。ホワイトゴールドが変色した原因を正しく理解し、適切に対処すると、もとの美しい輝きを取り戻せます。
この記事では、ホワイトゴールドが変色する原因や、ご自宅でできる簡単なお手入れ方法、専門店に修理を依頼する際の費用相場を解説します。
ホワイトゴールドを修理する判断基準や、ホワイトゴールドの変色を防ぐポイントもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
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1.ホワイトゴールドの基本情報
ホワイトゴールドとは、金(ゴールド)にパラジウムや銀といった白い金属(割金)を混ぜて作られた、プラチナに似た白い輝きを持つ貴金属です。ですがプラチナとは全く異なる金属であり、その価値や性質も異なります。
まずは、ジュエリー選びの前に知っておきたい、ホワイトゴールドの基本的な特徴と価値について解説します。
1-1.ホワイトゴールドの特徴
ホワイトゴールドの最大の特徴は、本来は黄色の金(ゴールド)を主成分としながら、パラジウムなどの割金を加えることで、合金そのものを白っぽく変化させている点です。
さらに、その表面に「ロジウム」というプラチナ系の金属でコーティングを施すことで、プラチナのような、より白く美しい輝きに仕上げるのが一般的です。
刻印は「K18WG」のように、金の純度と「White Gold」を示すWGが記されます。
1-2.ホワイトゴールドの価値や値段相場
ホワイトゴールドの価値は、その主成分である「金」の純度(K18なら75%が金)と、そのときの金相場によって決まります。
そのため、同じ重さのプラチナ製品と比較すると、一般的には、価格が安価になる傾向があります。しかし、金の価値そのものは非常に安定しているため、ホワイトゴールドが資産価値の高い高価な貴金属であることに変わりはありません。
2.ホワイトゴールドが変色する原因
ホワイトゴールドが変色する原因は、以下の3つです。
- 表面のコーティングが剥がれた
- 混ぜられている金属が酸化した
- 皮脂や化粧品などの汚れが付着している
1つずつ解説します。
2-1.表面のコーティングが剥がれた
ホワイトゴールドが変色するのは、白い輝きを出すロジウムメッキが長年の使用で摩耗し、表面のコーティングが剥がれるのが原因です。ホワイトゴールドの地金は少し黄色味を帯びているため、メッキが薄くなると内側の地金の色が見えてきます。
とくに指輪といった、日常的に物に触れるアクセサリーに起きやすいです。
2-2.混ぜられている金属が酸化した
ホワイトゴールドが変色する原因の1つとして、混ぜられている金属の酸化が考えられます。混ぜられている金属の酸化は、強度を高めるために加えられた銀やパラジウムなどが化学反応を起こすのが原因です。
純金自体は変質しませんが、合金に含まれる銀やパラジウムの金属が、温泉の成分や薬品に触れると変色し、黒ずみや茶色っぽい変色のもとになります。
2-3.皮脂や化粧品などの汚れが付着している
皮脂や化粧品などの汚れが付着している状態は、金属表面の油膜が光の反射を鈍らせ、ホワイトゴールドが変色したように見える原因の1つです。とくにハンドクリームや日焼け止めなどが隙間に溜まると、輝きが失われます。
これは金属自体の変化ではないため、洗浄すると本来の美しさが戻る場合があります。
3.ホワイトゴールドを修理する判断基準
ホワイトゴールドを修理する判断基準は、以下の4つです。
- 黄ばみや黒ずみが目立ち本来の輝きが失われている
- 自宅でのクリーニングではくすみや汚れが落ちない
- ジュエリーの表面に生活傷や擦れが目立つようになった
- 結婚式といった大切なイベントを控えており最高の状態にしたい
具体的な4つの目安をご紹介します。
3-1.黄ばみや黒ずみが目立ち本来の輝きが失われている
ホワイトゴールドに黄ばみや黒ずみが目立ち本来の輝きが失われたときは、修理を検討する明確なタイミングです。これは表面のコーティングが剥がれ、地金の色が見え始めているサインの場合があります。
プロによる再コーティングをおこない、購入時のような美しい白色を取り戻しましょう。
3-2.自宅でのクリーニングではくすみや汚れが落ちない
自宅でのクリーニングでくすみや汚れが落ちない場合も、ホワイトゴールドの修理を検討する基準の1つです。隙間に詰まった皮脂汚れなどは、時間が経つと固まって自分では除去しにくくなります。
専門店の超音波洗浄機を使うと、見違えるほど綺麗になる場合もあるため、一度専門店に相談してみましょう。
3-3.ジュエリーの表面に生活傷や擦れが目立つようになった
ホワイトゴールドのジュエリー表面に生活傷や擦れが目立つようになったら、新品仕上げを依頼する良い機会です。
細かな傷の集合体は、光の反射を妨げ、全体のくすみの原因となります。購入店や専門店で表面を滑らかに整えてもらい、本来の美しい輝きを取り戻しましょう。
3-4.結婚式といった大切なイベントを控えており最高の状態にしたい
結婚式といった大切なイベントを控えているのも、メンテナンスをおこなう絶好の機会です。普段は気にならない傷やくすみも、特別な日には綺麗にしておきたいですよね。
記念写真にも美しい状態で残せるよう、イベントの1カ月前までにはお店へ相談するのがおすすめです。
4.ホワイトゴールドの変色を防ぐポイント
ホワイトゴールドの変色を防ぐポイントは、以下の4つです。
使用後は柔らかい布で優しく拭く
入浴や家事の際は外す
保管する際は個別のケースに入れる
定期的なセルフメンテナンスをおこなう
1つずつご紹介します。
4-1.使用後は柔らかい布で優しく拭く
使用後は柔らかい布で優しく拭くのは、変色の原因となる皮脂や汗を取り除くのに効果的な方法です。
ホワイトゴールドのジュエリーを1日着用すると、目に見えない皮脂や汗、化粧品の油分などが付着します。これらの汚れが、くすみや、コーティングの劣化を早める原因となりまするのです。
とくに夏場や運動後は、目に見えない汚れが付着しています。使用後のひと拭きを習慣にすることが、ホワイトゴールドジュエリーの輝きを長持ちさせる、最も簡単で効果的な方法です。
4-2.入浴や家事の際は外す
ホワイトゴールドのジュエリーを入浴や家事の際に外すのは、変色を早める水分や化学物質を避けるために重要な習慣です。
シャンプーや洗剤、とくに温泉の成分は、ホワイトゴールドに施されたコーティングの劣化や金属の酸化を促進させます。
大切なジュエリーを守るため、水仕事の前には必ず外すようにしましょう。
4-3.保管する際は個別のケースに入れる
ジュエリーを保管する際は、ほかのジュエリーと接触しないように、仕切りのあるジュエリーボックスなどに一つひとつ丁寧に入れるのが理想です。
複数のジュエリーを一つのポーチなどにまとめて入れてしまうと、移動中などに互いが擦れ合い、表面のロジウムコーティングが早く摩耗してしまう原因になります。とくに、硬い宝石が付いたジュエリーと一緒にすると、傷がつきやすくなります。
また、空気に触れにくい仕切りのある箱や、柔らかい袋に入れて保管すると酸化の予防にもつながります。
4-4.定期的なセルフメンテナンスをおこなう
日常的に拭くだけでなく、月に一度程度、ご自宅にて中性洗剤を使ったセルフメンテナンスをおこなうのも、ホワイトゴールドの輝きを保つうえで非常に効果的です。
ぬるま湯に食器用の中性洗剤を数滴溶かし、その中でジュエリーを優しく振り洗いします。細かい部分の汚れは、柔らかい歯ブラシなどで軽くこすって落としましょう。これにより、表面の油膜が取れ、輝きが蘇ります。
5.変色したホワイトゴールドの輝きを取り戻す方法と費用
ホワイトゴールドが変色したら、その原因に応じて、以下のような方法によってホワイトゴールド本来の輝きを取り戻しましょう。
- 中性洗剤で洗浄する
- 購入店や専門店で超音波洗浄をおこなう
- 専門店での再コーティングを依頼する
- プロによる新品仕上げで全体の輝きを取り戻す
まずはご自身でできる簡単なケアから試し、それでも改善しない場合は、プロに相談するのが良いでしょう。
それぞれの詳細と、その費用相場を解説します。
5-1.中性洗剤で洗浄する
皮脂や化粧品などの軽い汚れによるくすみである場合、自宅での洗浄が有効です。
ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かし、そのなかで柔らかいブラシを使って優しく洗いましょう。洗浄後はしっかりすすぎ、乾いた布で水分を拭き取ってください。
この段階で変色が改善されれば、費用をかけずにメンテナンスが可能になります。
5-2.購入店や専門店で超音波洗浄をおこなう
購入店や専門店に依頼し、自分では届かない隙間の汚れを取ってもらうのが安心で簡単な方法です。超音波洗浄機を使った、表面の皮脂汚れを落とす簡単なクリーニングは、購入店なら無料、専門店でも2,000〜3,000円程度でおこなえます。
ただし、メッキの剥がれによる黄ばみは改善しないため、その場合は別の修理が必要となるでしょう。
5-3.専門店での再コーティングを依頼する
変色の主な原因である表面のロジウムコーティングの剥がれには、専門店での再コーティングが効果的です。購入した店舗や宝飾品の修理専門店に依頼すると、黄ばんだり黒ずんだりした地金のうえに、再び白い輝きのメッキを施してくれます。
専門店による再コーティングの費用は、指輪本あたり5,000円〜10,000円程度が一般的です。ただし、メッキの剥がれによる黄ばみは改善しないため、その場合は別の修理が必要となります。
5-4.プロによる新品仕上げで全体の輝きを取り戻す
長年の使用でついた細かい傷や、洗浄では落ちない頑固な変色には、新品仕上げといった研磨サービスがおすすめです。専門家が表面を薄く磨き上げると、傷やくすみを取り除き、購入時のような全体の輝きが取り戻せます。
費用は、3,000円〜8,000円前後が相場ですが、深い傷があると追加料金がかかる場合もあるため、依頼前によく確認してください。
6.まとめ
ホワイトゴールドの変色は、表面を覆うロジウムメッキの摩耗が主な原因です。化粧品や汗が付着したままにせず、使用後に柔らかい布で拭き取ると輝きを長く保てます。
もし黄ばみや黒ずみが気になってきても、購入店や修理専門店に依頼すると再メッキで本来の美しさを取り戻せます。
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