「ホワイトゴールドにはどのような特徴がある?」「ホワイトゴールドの価値や相場は?」といった疑問を抱えていませんか?
ホワイトゴールドはプラチナなどと並んで人気の貴金属であり、ジュエリーなどのプレゼントとしてやり取りされることも多いでしょう。
本記事では、ホワイトゴールドの色味や特徴、人気の理由、プラチナとの違いなどについてまとめました。記事の後半ではメンテナンスやお手入れのコツなどもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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【目次】
1.ホワイトゴールドとは?
ホワイトゴールドは、金(ゴールド)をベースに、銀、パラジウム、ニッケルなどの白色系の金属を混ぜ合わせた合金の一種です。ここでは、ホワイトゴールドについて、以下の内容をお伝えします。
- ホワイトゴールドの色味
- ホワイトゴールドの特徴
それぞれ解説しますので、チェックしてみてください。
1-1.ホワイトゴールドの色味
ホワイトゴールドの色味は、銀やプラチナに似た白銀色です。金が含まれているため少し黄色っぽい雰囲気もありますが、純金とは色味が全く異なります。
金をベースに白色系の金属(銀、パラジウム、ニッケルなど)を混ぜて作られ、表面にはロジウムによるメッキコーティングが施されていることもあります。そのため、独特の柔らかくて白っぽい輝きがあり、銀やプラチナほどの冷たい印象はありません。
金よりは白っぽく、プラチナよりは暖かみがある色といえます。
1-2.ホワイトゴールドが人気な理由
ホワイトゴールドが人気の理由は、純度を落とせば手頃な価格で手に入りやすく、実用性に長けている点です。
プラチナは希少性が高いため相場が高く、金は過去最高水準まで相場が上がっています。ホワイトゴールドの場合、金の純度が高くなければ、比較的安価なアイテムが多いです。
また、ホワイトゴールドの色味はファッションにも合いやすく、変形や変色がしづらいため、ジュエリーとして扱いやすい素材です。
プレゼントとして送っても重宝されるため、多くの方から人気な貴金属となっています。
2.ホワイトゴールドの特徴
色味以外の特徴としては、以下などが挙げられます。
- 比較的手頃な価格で手に入る
- 複雑なデザインや細工がしやすい
- 丈夫で変形しにくい
- 変色しにくくメンテナンスしやすい
それぞれ解説します。
2-1.比較的手頃な価格で手に入る
ホワイトゴールドは、純金やプラチナと比べて価格が手頃です。ジュエリーを初めて購入する人や、コストを抑えたい人にも人気があります。
手頃な価格でも高級感があるため、贈り物としても選ばれやすい金属です。
2-2.複雑なデザインや細工がしやすい
ホワイトゴールドは柔軟性に優れ、複雑なデザインや細工がおこないやすい金属です。
そのため、細かい装飾やユニークなデザインを必要とするアクセサリーにも適しています。
2-3.丈夫で変形しにくい
ホワイトゴールドは硬度が高く、丈夫で変形しにくい特性を持っています。日常的な使用で傷がつきにくいため、長く使い続けられるアクセサリーを求める方に最適です。
また、その耐久性の高さから婚約指輪や結婚指輪としても人気があります。
2-4.変色しにくくメンテナンスしやすい
ホワイトゴールドは変色しにくい金属で、メンテナンスが比較的簡単です。
専門的なクリーニングを頻繁におこなう必要がなく、日常的なお手入れだけで美しい光沢を保てます。
3.ホワイトゴールドの価値や相場
ホワイトゴールドは一般的に価値が高いとされていますが、正確には含まれている金の重量や純度、混合物(他に含まれている金属)、ジュエリーの形状などによって価値が異なります。
具体的な相場としては、ブランドの指輪やネックレスなどアクセサリーであれば、数万円〜数十万円ほど、高級ブランドのアイテムだと100万円以上になることもあるでしょう。
ホワイトゴールドとしての買取であれば、以下が1gあたりの相場になります。
ホワイトゴールドの種類 | 買取相場(1gあたり) |
---|---|
K18WG(純度75%) | 11,058円 |
K14WG(純度58.5%) | 8,440円 |
K10WG(10金ホワイトゴールド) | 金の純度42% |
※2024年12月24日時点の相場
プラチナや純金と比較すると、ホワイトゴールドの再販価値はやや低めですが、十分に高い価値があるといえます。
4.ホワイトゴールドとプラチナの違い
ホワイトゴールドとプラチナは色味が似ているものの、以下のような点で異なります。
- 素材の違い
- 刻印の違い
- 耐久性や硬度の違い
それぞれについて、詳細をお伝えします。
4-1.素材の違い
ホワイトゴールドとプラチナでは、素材が異なります。
ホワイトゴールドは金に銀、パラジウム、ニッケルなどを混ぜた合金であり、プラチナは希少性が高く、「白金」と呼ばれる白色系の金属そのものです。
ただし、プラチナも割金としてパラジウムやルテニウムなどを混ぜ、合金にすることが多いです。この場合も純度85%以上であれば、プラチナとして扱われることが多いです。プラチナのアクセサリーには、PT950(95%プラチナ)やPT900(90%プラチナ)がよく使用されています。
このように、ホワイトゴールドとプラチナでは、素材そのものが異なるのです。
4-2.刻印の違い
ホワイトゴールドやプラチナなど貴金属のアイテムには、刻印が施されていることも多いです。
ホワイトゴールドの場合は、以下のように刻印されており、主に金の純度に違いがあります。
ホワイトゴールドの刻印 | 金の純度 |
---|---|
K18WG(18金ホワイトゴールド) | 金の純度75% |
K14WG(14金ホワイトゴールド) | 金の純度58.5% |
K10WG(10金ホワイトゴールド) | 金の純度42% |
「WG」がホワイトゴールドを意味しており、「K」は金を意味します。数字は金の純度をあらわす指標です。
一方、プラチナの場合は、以下のように刻印されています。
プラチナの刻印 | プラチナの純度 |
---|---|
Pt990 | プラチナの純度99.9% |
Pt950 | プラチナの純度95% |
Pt900 | プラチナの純度90% |
「Pt」がプラチナを意味しており、数字が意味するのはプラチナの純度です。
このように、ホワイトゴールドとプラチナは刻印が異なります。
4-3.耐久性や硬度の違い
ホワイトゴールドとプラチナはどちらも耐久性の高い素材ですが、ホワイトゴールドのほうが耐久性と高度が高い傾向にあります。
ホワイトゴールドの場合は、柔らかい金に銀やパラジウムなどの割金を加え、耐久性と硬度を高めています。特にK18ホワイトゴールドは、約75%の金と約25%の割金で構成されており、ジュエリーに適した耐久性・強度を持っているのが特徴です。
プラチナは、純度100%では強度不足で耐久性に欠けるため、約90〜95%のプラチナに割金を加えた合金(例:Pt900やPt950)を使用するのが一般的です。この配合により、プラチナの硬度と耐久性が向上しています。
ホワイトゴールドは割金の割合が高いため、プラチナ合金(例:Pt900)よりも硬度が高い傾向があり、傷が付きにくいという特徴があります。
5.ホワイトゴールドのメンテナンス・お手入れ方法
ホワイトゴールドは変色・変形しづらい合金ですが、全くメンテナンスをしないままでいると、劣化することもあります。綺麗な状態で長持ちさせるためには、次のようなポイントを意識し、メンテナンスやお手入れをしてください。
- こまめに汚れを拭き取る
- 使用しないときはボックスで保管
- 汚れがひどいときは洗浄する
- 付けたまま入浴しない
それぞれ詳しく解説します。
5-1.こまめに汚れを拭き取る
ホワイトゴールドは、こまめに汚れを拭き取ってください。一般的には変色しづらいとされていますが、汗や皮脂、日常生活で付着する汚れが表面に溜まることで、変色したり、くすんだりすることがあるためです。
そのため、着用後には柔らかい布で表面を優しく拭き取る習慣をつけるとよいでしょう。専用のジュエリークロスなどを使えば、汚れを簡単に落とせます。特に夏場や運動後などは汗をかくので、しっかりと拭き取ってください。
5-2.使用しないときはボックスで保管
ホワイトゴールドは耐久性や硬度に優れた素材ですが、使用しないときは専用のボックスで保管することで、傷や劣化を防止できます。
専用のジュエリーボックスを用意したり、柔らかい布で包んだりして保管するとよいです。また、湿気や直射日光を避けた場所に保管すると、ロジウムメッキの劣化を防げます。
複数のジュエリーを一緒に保管する場合は、仕切りのあるケースを使うなどで接触を防ぎ、傷がつかないように注意しましょう。
5-3.汚れがひどいときは洗浄する
汚れが拭き取りだけで落ちない場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗浄しましょう。
小さなボウルにぬるま湯を入れ、数滴の中性洗剤を加えてジュエリーを数分間浸します。最後に流水で洗剤をしっかりとすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取って乾燥させてください。
ただし、ホワイトゴールド以外の宝石がついている場合は、中性洗剤と相性がよくないケースもあるので注意しましょう。
5-4.付けたまま入浴しない
ホワイトゴールドは、石鹸やシャンプー、入浴剤に含まれる成分が表面に残ると、くすみやロジウムメッキの劣化を引き起こすことがあります。
そのため、入浴時や温泉、プールに入る際などは、取り外すのが無難です。また、入浴後はしっかりと乾燥させてから収納することで、ホワイトゴールド特有の輝きを保てます。
6.ホワイトゴールドについてよくある質問
ここでは、ホワイトゴールドについて、よくある質問について回答します。
6-1.ホワイトゴールドにデメリットはありますか?
ホワイトゴールドのデメリットのは、割金に使用されるニッケルやパラジウムが、金属アレルギーを引き起こす可能性がある点です。ジュエリーは直接肌に触れることがほとんどなので、アレルギー体質の方は注意が必要です。
また、ニッケルを多く含むホワイトゴールドは硬度が高いため、細かい装飾や凝ったデザインの加工が難しい傾向にあります。さらに、割金の混合比率が高いため、純金やプラチナに比べて素材自体の資産価値がやや低いこともデメリットとして挙げられるでしょう。
6-2.ホワイトゴールドは変色しますか?
ホワイトゴールドは基本的に変色しにくい素材です。
ただ、表面のロジウムメッキが剥がれることで、金特有の黄色みが目立つことがあります。また、汗や皮脂、化粧品などで劣化や化学反応を起こし、表面の光沢が失われることもあります。
変色が気になる場合は、購入したショップや貴金属修理専門店でロジウムメッキを再加工してもらうことで、元の輝きを取り戻すことが可能です。自分で研磨剤入りのクロスなどを使用すると、メッキがさらに剥がれる可能性があるため注意しましょう。
6-3.ホワイトゴールドは錆びますか?
「ホワイトゴールドが錆びる」と表現されることがありますが、正確には酸化や変色と表現するのが適切です。金自体は酸化しにくい性質ですが、割金の銀やパラジウムなどが酸素と反応し、表面に変色や変質が生じることがあります。
酸化や劣化を避けるためには、メンテナンスや普段の使い方に気をつけるようにしましょう。すでに変色などが気になる場合は、購入店や専門のジュエリー修理店でメッキを再加工してもらうのがおすすめです。
7.まとめ
本記事では、ホワイトゴールドの色味や特徴、価値、プラチナとの違いなどについてお伝えしました。
ホワイトゴールドは耐久性や硬度に優れており、ジュエリーとしての人気が高い素材です。金やプラチナよりも資産価値がやや低いですが、それでも高価な貴金属の一種です。
使い方によっては劣化を早める可能性があるため、なるべく長く使用したい方は、普段の使い方やメンテナンスに気をつけるようにしましょう。
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