
「K10WG」という刻印や表記を目にして、どんな金属なのか気になる方も多いでしょう。K10という言葉は知っていても、それに追記されたWGの意味がわからない方もいるかもしれません。
この記事では、K10WGの特徴や魅力、扱い方を解説します。所有するメリット・デメリットや高く売るコツも紹介するため、K10WGについて詳しく知りたい方は必見です。
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1.K10WGとは?
K10WGとは何なのか、まずはその概要について説明していきます。
1-1.「K10」は10金のこと
「K10」とは10金のことです。
金の純度は24分率で表されます。24金がほぼ100%の純金であるのに対し、10金は金の含有量が10/24です。つまり、K10は約42%の金が含まれることを意味します。
残りの約58%は、銀や銅、パラジウムなどのほかの金属(割金)です。割金の種類や配合で、色味や硬度は変わります。
1-1-1.耐久性がある
10金は純金に比べて硬度が高いため、傷つきにくいため日常使いのジュエリーに適しています。
純金であるK24は、金の含有量が99.999%のため資産価値が高い一方で、柔らかく傷つきやすいことから、そのままジュエリーとして日常的に使用するのには向いていません。
しかし、K10は割金で素材全体の硬度を高めた合金です。その結果、純金と比較して傷がつきにくく変形にも強い、耐久性を備えた金属に変わっています。
1-1-2.リーズナブルに金特有の高級感を出せる
K10は、金特有の高級感を持ちながら、比較的リーズナブルな価格で購入できる点も魅力です。
金の含有量が純金やK18(金の含有量が約75%)に比べて少ないため、製品の価格を比較的リーズナブルに抑えることができます。金特有の高級感や美しい輝きを、より手軽に、そして幅広いデザインで楽しむことが可能になるのです。
デザイン性の高いファッションジュエリーを選びたい方や、初めて本格的なゴールドジュエリーを試してみたい方にとっても、魅力的な選択肢といえます。
1-1-3.カラーバリエーションが豊富
K10が持つ多様な魅力の一つとして、カラーバリエーションの豊富さが挙げられます。
割金として使用する金属の種類や、その配合比率をK10は調整可能です。標準的なイエローゴールド以外にも温かみのあるピンクゴールド、爽やかな印象のグリーンゴールドなどの多彩な色合いを生み出せます。
1-2.「WG」はホワイトゴールドのこと
「WG」はカラーバリエーション群の中の一つである、ホワイトゴールドのことです。「WG」は、以下3つの特徴をもちます。
- 白い輝きが特徴
- 割金は銀・パラジウム・ニッケル
- 表面に金属のメッキが施されている
各特徴を詳しく解説します。
1-2-1.白い輝きが特徴
「WG」とは、「White Gold(ホワイトゴールド)」の略称です。その名の通り、プラチナに似た美しく白い輝きが最大の特徴である金合金を指します。
金は本来、誰もが知る通り鮮やかな黄色い金属です。金に銀やパラジウム、ニッケルなどの白色系の金属を割金として配合すると、黄色味がなくなり洗練された白い色調に変わります。
1-2-2.割金は銀・パラジウム・ニッケル
ホワイトゴールドの割金として用いられるパラジウムやニッケルは、金の特有の黄色味を効果的に抑えます。より純粋な白色に近い色合いを実現するうえで、重要な役割を果たす金属といえます。
なお、ニッケルは金属アレルギーの原因となることがある代表的な金属の一つです。肌が敏感な方やアレルギー体質の方は注意が必要です。最近では消費者の安全性を考慮し、ニッケルを一切使用しない「ニッケルフリー」のホワイトゴールド製品も市場に増えるため、そちらを着用しましょう。
1-2-3.表面に金属のメッキが施されている
ホワイトゴールドを製作する最終工程で、表面にロジウムというプラチナ族の金属によるメッキ加工が施します。これは、美しい白色をさらに際立たせ変色を防ぐ実用的な目的です。ロジウムは非常に硬質な金属で、耐摩耗性や耐食性にも優れています。
ロジウムメッキによってK10WGは一層プラチナに近い、シャープで明るく深みのある白い輝きを放てるのです。
2.K10WGが使われている製品
K10WGは、以下のようなジュエリーに使用されることが多いです。
- 指輪(リング)
- ネックレス
- ピアス
- イヤリング
特に指輪の分野においては、K10WGが持つ適度な硬度が活用されています。K10WGの性質が、華奢で繊細なデザインや、小さな宝石を精密に留める石留め加工を可能にするからです。
日常的に身に着けることを想定した結婚・婚約指輪、ファッションリングなどにも最適な素材として選ばれています。
またネックレスにおいては、K10WGの清らかで白い輝きが注目されやすいです。首元やデコルテラインを美しく演出し、ペンダントトップのデザインの魅力を最大限に引き立てる効果があります。
3.K10WGの人気が高い理由
K10WGの人気が高い理由は、以下の3つです。
- プラチナよりも安い
- 日本人に肌馴染みが良い
- 傷つきにくく日常使いしやすい
各項目を詳しく解説します。
3-1.プラチナよりも安い
プラチナは産出量が金よりも少なく、地球上に存在する量が限られている非常に希少価値の高い金属です。プラチナは、相場では金には劣るものの、十分に高価な金属といえます。。
一方K10WGは、プラチナと比較して、材料コストを大幅に抑えることが可能です。
同じく白い輝きを持つ貴金属として比較されることの多いプラチナ製品と比較した場合、K10WGは格段に手頃な価格で入手できます。
3-2.日本人に肌馴染みが良い
K10WGが放つ涼しげな輝きは、やや黄みがかった日本人の肌の色と非常に相性が良いです。肌全体を明るく、そして美しく見せる効果があります。
華やかで温かみのある印象を与えるイエローゴールドは、確かに魅力的ではあります。しかし、身に着ける人の肌の色によっては、やや浮いて見えてしまうかもしれません。愛らしく優しい雰囲気を醸し出すピンクゴールドも人気がありますが、その甘い色合いは好みが分かれるものです。
ホワイトゴールドの持つニュートラルで洗練された白い色合いは、どんな肌の色にも比較的合わせやすいです。過度に主張しすぎず、上品で知的な印象を身に着けた人に与えてくれるでしょう。
3-3.傷つきにくく日常使いしやすい
K10WGが持つ傷つきにくく日常使いがしやすい点も、その人気を後押しする非常に重要な要素です。
K10は純金(K24)やK18ゴールドと比較して、合金としての硬度が高いです。割金として加えられている銀やパラジウムなどの金属が、本来柔らかい金の性質を補い素材全体の強度を高めています。
同じく白い貴金属であるプラチナも、比較的傷つきにくい素材ではあります。しかし、粘り気が強いという特性から、一度深い傷がついてしまうと修復が難しいです。
4.K10WGにはデメリットもある
K10WGのデメリットは、以下の通りです。
- 資産価値が少ない
- 変色する可能性がある
- 金属アレルギーのリスクがある
各デメリットを詳しく解説します。
4-1.資産価値が少ない
K10WGは、その組成において金の含有量が全体の約41.7%です。これはK18ゴールド(金の含有量約75%)やK24ゴールド(ほぼ100%純金)といった高純度の金製品と比較すると少ないといえます。
一般的に、貴金属の資産としての価値はその素材の希少性や純度によって大きく左右されます。K10WGの地金としての価値は、金の含有量が多い他の金製品に比べて低くなるというわけです。
将来的に何らかの理由で売却を考えた場合、純金(K24)やK18と比較して、高価買取は期待できません。もしジュエリーを純粋な資産形成の一環や投資目的で購入するなら、K10WGの購入は控えるべきでしょう。
4-2.変色する可能性がある
使用中の変色リスクも、K10WGのデメリットとして挙げられます。
割金として使用される金属の中には以下の物質と反応して、時間とともに変色やくすみを引き起こす性質を持つものがあります。
- 空気中に含まれる硫黄分や水分
- 皮脂や汗
- 日常的に使用する化粧品や香水などに含まれる化学物質
特に、割金としてよく用いられる銀は硫化しやすく黒ずみの原因になります。また、銅も酸化によって赤茶色や青緑色に変色しやすい金属です。
4-3.金属アレルギーのリスクがある
K10WGの割金には、ニッケルが使用されています。ニッケルは、金属アレルギーを引き起こしやすい代表的な金属の一つです。汗などで微量に溶け出したニッケルイオンが皮膚に接触することで、かゆみや赤み、発疹・炎症のようなアレルギー反応が現れるケースがあります。
パラジウムもニッケルほどではありませんが、一部の人にとってはアレルギーの原因となることが報告されています。
5.K10WGを1円でも高く売る方法
K10WGを1円でも高く売る方法は、以下の通りです。
- 使用するたびにお手入れする
- きれいにしてから売る
- 買取業者で売る
- 付属品を揃える
- まとめて売る
各内容を詳しく解説します。
5-1.使用するたびにお手入れする
最も基本的でありながら非常に重要なのは、日常的なお手入れを欠かさないことです。
K10WG製品は、日々使用するたびに、私たちの皮脂や汗、そして目には見えない化粧品や整髪料などが付着していきます。放置してしまうと、時間の経過とともに化学反応を起こしジュエリーの表面にくすみや変色を起こしがちです。
ジュエリーを使用した後は、専用の柔らかいジュエリークロスやセーム革などで、表面に付着した汚れを優しく丁寧に拭き取る習慣をつけましょう。
また、中性洗剤を数滴溶かしたぬるま湯の中で軽く振り洗いし、その後洗剤成分が残らないように真水でよくすすぎ、最後に水分を完全に拭き取ってから乾燥させるのも効果的なクリーニング方法です。
5-2.きれいにしてから売る
実際に売却を決意し、買取査定に出す段階になったら、その直前にもう一度、製品をきれいにすることが大切です。できる範囲でデザインの溝に入り込んだ細かな汚れなどを、先の細い綿棒や柔らかいブラシを使って取り除きましょう。
研磨剤が含まれたクロスや、強力な化学薬品、あるいは硬いブラシなどを使用することは絶対に避けてください。ジュエリーの表面を傷つけたりメッキを剥がしてしまったりする可能性があります。
あくまでも、素材を傷めない優しい方法でクリーニングをおこなうことが肝心です。
5-3.買取業者で売る
K10WGのような貴金属製品は、専門的な知識と査定経験を持った買取業者に査定してもらうのが最も確実で安心な方法です。
街中にある一般的なリサイクルショップなどでも買い取ってもらえる場合があります。しかし、そうした店舗では貴金属の専門的な知識を持つスタッフが常駐しているとは限りません。K10WGの適正な価値が見過ごされ、相場よりも安い買取価格を提示される可能性もあります。
一方貴金属を専門に扱っている買取業者なら、以下の要素を見抜くことができます。
- 金やパラジウムといった地金の相場
- 製品のデザイン性
- ブランドとしての価値
- 宝石が付いている場合にはその宝石の品質
製品の価値を、総合的かつ詳細に評価してくれるため、高値もつきやすくなるでしょう。
5-4.付属品を揃える
K10WG製品を購入した際に付属していたものは、できる限り全て揃えて一緒に査定に出しましょう。
- ジュエリーが入っていたブランドの純正の箱やケース
- 品質を保証する保証書(ギャランティーカード)
- 宝石が付いている場合にはその品質を証明する鑑定書や鑑別書
- 購入した店舗の袋
付属品が全て揃っていると、その製品の信頼性や本物であることの証明力が高まります。買取業者側も再販しやすくなるため、結果として査定額が上乗せされやすいです。
5-5.まとめて売る
もしほかにも売却を考えている貴金属製品やブランド品、時計などがあればまとめ売りも検討しましょう。
一点だけを買取に出すよりも、複数のアイテムを一度にまとめて売却するのがおすすめです。まとめて売ることで、買取業者側も査定や事務手続きの手間を効率化できます。その分、全体の買取価格に多少の色をつけてくれたり、価格交渉が有利に進んだりする場合があるのです。
「おまとめ査定」や「複数点持ち込み歓迎」といったキャンペーンやサービスを提供している買取業者も利用してみましょう。
6.まとめ
K10WGはその刻印が示す通り、「K10」つまり金の含有量が全体の約41.7%であることを意味します。「WG」は製品がホワイトゴールドであることを示しています。
K10WGをジュエリーとして選ぶ際には、いくつかの注意点も正しく理解する必要があります。金の含有量がK18やK24といった高純度の金製品と比較すると少ないため、純粋な資産としての価値は相対的に低いと認識すべきです。
買取を依頼するなら信頼できる専門の買取業者に査定を依頼しましょう。購入時の付属品をできる限り揃え、きれいな状態で査定に出すのが少しでも有利な条件で売却するための秘訣です。
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