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ダイヤモンドの4Cとは?各評価基準や優先順位を徹底解説

#ダイヤ・宝石

ダイヤモンドの4Cとは?各評価基準や優先順位を徹底解説
ダイヤモンドには「4C」と呼ばれる評価基準があります。4Cとは「カラット(Carat/重さ)」「カット(Cut/輝き)」「カラー(Color/色)」「クラリティ(Clarity/透明度)」からなる4つの要素です。

この記事ではダイヤモンドの4Cについて解説していきます。また、ケース別で4Cの優先順位についてもまとめています。

ダイヤモンドの評価基準を知りたい方はぜひ参考にしてください。

1.ダイヤモンドの4Cとは?


4Cとは世界中で用いられているダイヤモンド品質評価の国際基準です。4Cは1950年代にアメリカの国際的なダイヤ鑑定期間であるGIA(米国宝石学会)が開発したもので、国際的に使用されています。

ダイヤモンドの品質を評価するための基準である「カラット(Carat/重さ)」「カット(Cut/輝き)」「カラー(Color/色)」「クラリティ(Clarity/透明度)」の4つの要素です。

それぞれの頭文字が「C」であることから「4C」と呼ばれています。この4Cの組み合わせで、ダイヤモンドの品質と価値が決まるのです。

4つのCについて、それぞれ詳しく解説していきます。

1-1.ダイヤモンドの4C「カラット(Carat)」

カラット(Carat)とは「重さ(重量)」のことで、1カラットは0.2gです。

カラットが大きくなるほどダイヤモンドの希少性は高まり、価格も高くなります。カラットはその違いが素人が見てもわかりやすいでしょう。

カラットは電子デジタル天秤を用いて1/1000カラットまでを正確に測定し、少数第3位を8捨9入もしくは第3位までを表示します。ダイヤモンドなど原石の大半は1ct未満なので、大粒の原石はとても希少です。

1-1-1.カラットの重量比

カラット(Carat)の重量と直径は以下の通りです。

カラット(Carat) 重量 直径
2.0ct 0.4g 約8.1mm
1.0ct 0.2g 約6.0mm
0.7ct 0.14g 約5.5mm
0.5ct 0.1g 約5.0mm
0.4ct 0.08g 約4.5mm
0.3ct 0.06g 約4.0mm
0.2ct 0.04g 約3.5mm
0.1ct 0.02g 約3.0mm

「カラット=重さ」なので、ダイヤモンドのカットによっては、同じ大きさであってもカラットが異なる場合があります。ただし高品質なラウンドブリリアントカットであれば、ほぼ均一なプロポーションになるため、「重量=大きさ」の評価です。

1-2.ダイヤモンドの4C「カラー(Color)」

カラー(Color)とは、ダイヤモンドの「色」です。ダイヤモンド自体の地色を表しており、4Cの基準では無色に近いほど価値が高くなっています。ジュエリーに使用されているダイヤモンドのほとんどは、カラー評価がカラーレス(無色)やニア・カラーレスのものです。

少しの色味の差でダイヤモンドの価値に大きな影響をもたらします。純粋で不純物のない無色なカラーレスを最上位としており、色味が薄くなればなるほどその価値は高まります。

1-2-1.23段階のカラーグレード

カラーグレードはアルファベット「D~Z」の23段階で評価されます。GIAのカラーグレードが採用されていることが一般的です。

カラーグレード評価は以下の通りです。

GIAグレード カラーグレード 見え方
D/E/F Colorless(無色) 熟練者が観察してもほぼ無色に見える
G/H/I/J Near Colorless(ほぼ無色) 熟練者が観察した時にかすかに色味を感じる
K/L/M Faint (ごくかすかな色味) 色味を感じる
N/O/P/Q/R Very Light(かすかな色味) 色味を感じる
S/T/U/V/W/Z Light(色味あり) 色味を感じる

基準になる照明と観察条件下で、カラーグレードの基準となるマスターストーンとカラー評価する宝石を目視で比較することでカラーが測定されます。

色の差はとても微妙なものであり、素人目では判別できません。また日常光源下であれば専門家でも識別が大変困難です。

23段階のカラーグレードの中で最高評価となるDカラー(Collarless)の出現確率は2万分の1と言われています。希少性の高いDカラーのダイヤモンドは完全無色です。

1-2-2.Z以降のダイヤはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれる

カラーグレードがZ以降の濃い色のダイヤモンドは「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれています。

ファンシーカラーダイヤモンドは色・明度・彩度で分けられます。色によっては滅多に市場に出回らないような希少性の高いものや、一般的に身に付けられているものまでさまざまです。

ファンシーカラーダイヤモンドの希少性一覧表は以下の通りです。

希少性
最も高い レッド、パープル、ピンク
高い ミディアムブルー、グリーン
やや高い グリーン、ライトブルー
普通 オレンジ、イエロー

代表するファンシーカラーダイヤモンドとして「ファンシーイエローダイヤモンド」「ファンシーピンクダイヤモンド」「ファンシーブルーダイヤモンド」があります。

1-3.ダイヤモンドの4C「クラリティ(Clarity)」

クラリティ(Clarity)とは「透明度」のことです。

ダイヤモンドは長い時間をかけて生成される天然の鉱物です。そのため内部に他の鉱物の結晶や液体、気体を含んでいたり、表面にキズが残っていたりする場合があります。

ダイヤモンド内部の内包物は「インクルージョン」と呼ばれており、その大きさ・数・位置などを観察して評価します。キズなど外部の特徴は「ブレミッシュ」と呼ばれ、キズの有無を確認します。

クラリティではインクルージョンやブレミッシュが相対的にどの程度少ないかを評価しており、インクルージョンやブレミッシュが少ないほど高評価です。

1-3-1.クラリティのグレード

クラリティのグレードは以下の通りです。

グレード 詳細
FL(Flawless/フローレス) 内外部に欠点が発見できない
IF(Internally Flawless/インターナリーフローレス) 内部に欠点が発見できない
VVS1/VVS2(VeryVery Slightly Inclued/ベリーベリースライトリーインクルーディッド) 10倍に拡大した時に発見困難な内包物がある
VS1/VS2(Very Slightly Inclued/ベリースライトリーインクルーディッド) 10倍に拡大した時に発見がやや難しい内包物がある
Sl1/Sl2(Slightly Inclued/スライトリーインクルーディッド) 10倍に拡大した時に発見が容易である内包物がある(肉眼では困難)
I1/I2/I3(Inclued/インクルーディッド) 肉眼で容易に発見できる内包物がある

クラリティグレードは11段階に分かれており、上にいくほど評価が高くなります。評価は鑑定士がルーペを使って10倍に拡大した状態でおこないます。VS以上のグレードであれば肉眼で内包物や傷が見えることはまずありません。

婚約指輪や結婚指輪に使用されるのはVSクラスやVVSクラスが多いです。IFやFLクラスのダイヤモンドは非常に希少性が高く市場にはほとんど出回っていません。そのためカラットが小さいダイヤモンドでも高額になる場合がほとんどです。

VVS1とVVS2の違いは、インクルージョンが中心にあるかどうかの違いといわれています。VS1よりも内包物がわずかに多いのがVS2で、I3グレードになると輝きは弱く、耐久性に影響があるほどのキズがあります。

1-4.ダイヤモンドの4C「カット(Cut)」

カット(Cut)とは、どんなカットが施されているかの基準です。カットは4Cの中で唯一人の手が入る評価基準であり、形の美しさやダイヤの輝きに大きく影響する重要な要素といえます。

クラリティやカラーが優れたダイヤモンドであっても、カットが悪ければ輝きは失われてしまいます。つまりカットはダイヤモンドの美しい輝きやきらめきを決定づける要素です。

1-4-1.ダイヤモンドカットの種類

カットにはいくつか種類があります。代表的なカットをまとめました。

ラウンドブリリアントカット ラウンドブリリアントカットは最も主流のカット方法です。上面から見た時に丸い形をしています。
20世紀に編みだされた比較的新しいカット方法であり、ダイヤモンドに注がれた光を最も効率よく光学的に反射させる形として考え出されました。合計58面を研磨します。
マーキスカット マーキスカットは58面もしくは18面のカットで、舟の形をしているのが特徴です。どんなジュエリーでも美しく人気があり、縦横比が2:1の比率が最も美しいとされています。
クッションシェイプカット クッションシェイプカットは丸みを帯びたクッションの形をしたカットです。エンゲージリングとしても人気のあるカット方法です。
ブリオレットカット ブリオレットカットはドロップ型のカットで、ミラーボールのようなきらめきを放っています。ネックレスやイヤリングとして使用されることが多いカット方法です。

ダイヤモンドを選ぶ際の参考にしてみてください。

1-4-2.カットグレード

カットグレードについては、以下の5段階評価に分かれています。ラウンドブリリアントカットの場合のみ評価されます。ラウンドブリリアントカット以外のカットにおいてはカットグレードはつきません。

  • Excellent(最上級)
  • Very Good(理想的)
  • Good(良い)
  • Fair(まずまず)
  • Poor(基準値を下回る)

「プロポーション」「シンメトリー」「ポリッシュ」のそれぞれと、3つを合わせた総合評価について5段階で評価されます。婚約指輪には、総合評価がExcellentのダイヤが一般的です。

「プロポーション」「シンメトリー」「ポリッシュ」は「3EX」とも呼ばれています。

プロポーションとはカット面の角度や割合をパーセンテージにした形のバランスのことです。

シンメトリーとは「対称性」を意味しており、各カット面(ファセット)の位置が対照的でその形が正確であるかどうかを評価します。

ポリッシュは表面の研磨状態のことです。10倍ルーペでカット面を見た時の傷や不均一な質感を評価します。

2.【ケース別】ダイヤモンドの4Cの優先順位


4Cは「カラット・カラー・クラリティー・カット」の4つの評価で構成されています。では4Cのうちで優先順位はあるのでしょうか?

ここではケース別に優先したい評価基準について解説していきます。

2-1.存在感のあるダイヤモンドは「カラット」重視

存在感のあるダイヤモンドをお探しの場合は「カラット」がポイントです。婚約指輪や結婚指輪など一生に一度の大切な指輪をお探しの場合、大きなダイヤモンドにこだわる人もいるでしょう。

婚約指輪で人気なのは0.2~0.3カラットです。存在感のある輝きを求める人であれば、0.5~1カラット以上がおすすめです。

2-2.輝き重視の方は「カット」を最優先にしよう

ダイヤモンドの輝きを重視したい場合は「カット」を最優先に選びましょう。ダイヤモンドの輝きはカットの評価に左右されます。最上級のExcellentは婚約指輪や結婚指輪、結婚記念日の指輪にぴったりです。

ただしカットのグレードは市場に広く流通している「ラウンドブリリンアンカット」のみが対象となります。

ラウンドブリリアンカット以外は「ファンシーカット」と呼ばれ、鑑定書には「カット」以外の「カラット・カラー・クラリティ」の3項目の評価だけが記されるので注意しましょう。

2-3.品のあるダイヤモンドがほしい方は「カラー」を優先

品のあるダイヤモンドがほしい方はカラーよりも無色がおすすめです。ダイヤモンドの色味を評価する「カラー」に注目してみましょう。

天然のダイヤモンドはわずかに黄色や茶色を帯びています。無色に近いと洗練された印象があり、とても上品です。婚約指輪や結婚指輪にはG以上がおすすめです。

2-4.透明感の高いダイヤモンドは「クラリティ」を重視しよう

透明度の高いダイヤモンドが欲しい場合は「クラリティ」の評価を重視します。婚約指輪や結婚指輪のダイヤモンドには、VS2以上を選ぶとよいでしょう。

透明度を重要視したい場合にはVVS以上のごくごくわずかな内包物を含むダイヤモンドがおすすめです。

3.まとめ

本記事ではダイヤモンドの4Cについて評価基準を解説しました。ダイヤモンドにはカラット、カラー、クラリティ、カットの4つの要素があり、それぞれ評価基準が決められています。

高品質のダイヤモンドをお探しの場合は4Cのグレードが高いものを選びましょう。4Cにもとづく評価結果は「鑑別書」と呼ばれる書類に掲載されているので、鑑別書をチェックすればそのダイヤモンドがどのように評価されているかがわかります。

また大きなダイヤモンドがほしい、大きさよりも輝きを重視したいなど人によって求めるダイヤモンドは異なります。4Cの優先順位も変わってくるので、自分に合ったダイヤモンドを選ぶとよいでしょう。

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