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【徹底解説】パラジウムに将来性はある?価格は今後どうなるのか

#金・貴金属買取

パラジウムに将来性はある?価格は今後どうなるのか
「パラジウムをこのまま持っていて大丈夫?」「最近価格が激しく動いているけれど、売り時はいつ?」と、お悩みではありませんか?パラジウムは排ガスをきれいにする「触媒」としてガソリン車に欠かせない金属ですが、電気自動車(EV)へのシフトが進む今、その将来性に注目が集まっています。

結論から申し上げますと、パラジウムは短期的な供給不安による高騰の可能性がある一方で、長期的には需要減少による下落リスクを抱えています。

この記事では、以下の内容を解説しています。

  • この記事で解説していること
  • パラジウム価格の短期・長期的な予測
  • 水素エネルギーなど、将来を支えるポジティブな要因
  • EV化やプラチナ代替によるネガティブな影響
  • 「今売るべきか、買い増すべきか」の判断基準

この記事を読むことで、パラジウム特有の性質と世界情勢の関係を正しく理解することで、納得のいく資産運用の判断材料となります。パラジウムへの投資をお考えの方や、将来性を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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1.パラジウムに将来性はあるのか


パラジウムの将来性について、短期的には供給不安により価格が反発し高騰する可能性があるものの、中長期的には需要減少により下落するリスクが高いです。

詳しくは後述しますが、現在はガソリン車の排ガスをきれいにするための「触媒」としての役割がパラジウムの主な用途です。今後電気自動車(EV)への移行が進むと、その需要が減少する可能性が十分にあります。

ただ一方で、水素エネルギー関連などの次世代技術において、パラジウム特有の性質が改めて注目されています。自動車以外の分野でどれだけ需要を広げられるかが、将来の価値を決める鍵となるでしょう。

2.パラジウム価格は今後どうなる?

パラジウム価格は、今後もしばらくの間は激しい値動きが続くと予想されます。需要の大半を占める自動車業界の動きや、不安定な世界情勢の影響を非常に受けやすいためです。

2025年には1g4,000円台から最高値で1g10,000円台まで上昇を記録しました。その後は下落傾向を見せ、2026年2月現在は1g8,500円台前後で推移しており、短期的な調整局面に入っていますが、供給量が限られている希少な金属である事実に変わりはありません。

このような大きな価格変動の背景には、地政学的リスクや供給不安、EV普及による構造的な需要変化など、複数の要因が絡み合っています。市場のニュースに敏感になり、冷静に動向を見極めるのが大切です。

ここからは、今後のパラジウム価格について「短期的な予測」と「中・長期的な予測」に分けて詳しく解説していきます。

2-1.短期的な予測

短期的な見通しとしては、価格が底堅く推移し、状況次第では再び大きく反発する可能性があります。実際、2025年には1g4,000円台から1g10,000円台までの値上がりを記録しており、パラジウム市場の高いボラティリティが示されました。

パラジウムの価格がなかなか安定しない最大の要因は、世界規模で続く「供給に対する根強い懸念」です。パラジウムの主要産出国は、世界シェアの約40%を握るロシアと、約35%を占める南アフリカです。

特にロシアに関しては、2024年に米国がG7に対してロシア産パラジウムへの制裁追加を要請するなど、地政学的な緊張が続いています。これらの国において生産トラブルや政治的緊張が表面化すると、市場では供給不足への警戒感が一気に強まります。もし物流の混乱などが現実化すれば、産業界や投資家が急いでパラジウムの在庫を確保しようと動くため、突発的に価格が高騰する流れも十分に考えられるでしょう。

また、2024年は供給不足が続いており、2025年以降に供給過剰へ転じるとの予測はあるものの、その実現時期は不透明です。世界情勢が不安定なうちは、供給リスクが価格を下支えする展開が続くと予測されます。

2-2.中・長期的な予測

今後の5年〜10年という中長期的な視点では、構造的な需要減少により価格下落リスクが高まると予測されています。最大の理由は、世界的な「脱炭素」の流れに伴うEV(電気自動車)へのシフトです。

パラジウム需要の約80%以上はガソリン車の排ガス触媒ですが、エンジンを持たないEVの普及が進めば、この需要は構造的に消滅します。実際2024年から2025年にかけて、EVの急速な普及が進んでいます。

加えて、コスト削減のために割安なプラチナへの代替が進んでいることや、使用済み自動車からのリサイクル供給が増加することで需給バランスが緩むことも懸念材料です。

パラジウムが使われているガソリン車向けの需要が減る中で、それに代わる新しい用途(水素エネルギー、化学産業など)が劇的に増えない限り、長期的な価値を維持するのは難しい状況が続くでしょう。ただし、短中期的には供給リスクや地政学的要因により、価格が大きく変動する可能性は残ります。

3.パラジウムの将来性に影響するポジティブな要因

パラジウムの将来性を支えるポジティブな要因について、以下3つのポイントを深掘りしていきます。

  • 化学産業での需要増加
  • 電子機器部品への需要増加
  • 環境規制による継続的な需要

詳しくみていきましょう。

3-1.化学産業での需要増加

パラジウムは極めて優れた「触媒」としての能力を持っているため、化学産業の分野では、主に以下のような用途で今後も需要が伸びていく見通しです。

  • 水素燃料電池
  • 医薬品製造
  • CO2削減触媒

パラジウムがどのように活かされていくのか、それぞれ解説します。

3-1-1.水素燃料電池

水素燃料電池の分野において、パラジウムは水素を効率よく取り扱うための材料として非常に大きな役割を期待されています。

パラジウムは、自分の体積の数百倍もの水素を取り込むという性質を持っています。そのため、燃料電池の中で電気を作る際の反応を助けるだけでなく、水素を安全に貯めて運ぶためのフィルターとしても使われているのです。

水素をエネルギーとして活用する技術はこれから急速に普及する見通しですので、パラジウムが必要とされる場面も劇的に増えるはずです。

3-1-2.医薬品製造

医薬品の製造現場では、病気を治すための新しい薬を作る際にパラジウムの触媒が活躍しています。現代の高度な医療に欠かせない「鈴木・宮浦カップリング」という技術には、パラジウムの存在が欠かせません。

鈴木・宮浦カップリングとは、有機合成化学に重要な炭素–炭素結合形成反応のことで、鈴木・宮浦カップリングによって、かつては作れなかった複雑な分子構造の薬を、安全かつ大量に製造できるようになりました。

世界中で高齢化が進み、より効果的な新薬の開発が求められているため、医薬品分野でのパラジウム需要は今後も安定して推移すると予想されます。

3-1-3.CO2削減触媒

二酸化炭素(CO2)を減らすための環境技術でも、パラジウムはカーボンニュートラルの実現に必要な存在です。パラジウムは、工場や排気ガスから出る有害な物質を分解したり、CO2を回収して別の資源に変えたりする反応をサポートしています。

地球温暖化対策が世界共通の目標となっている今、クリーンな社会を作るための技術開発には莫大な予算が投じられています。パラジウムが持つ高い反応効率は、環境問題の解決を目指す世界にとって、なくてはならない重要な存在です。

3-2.電子機器部品への需要増加

私たちが日常的に使うスマートフォンやパソコンなどの電子機器において、パラジウムは高性能な部品を作るために欠かせない素材です。とくに、電気を一時的に貯める「積層セラミックコンデンサ」という小さな部品には多くのパラジウムが使われています。

5G通信の普及や人工知能(AI)技術の進化によって、電子機器にはより高速で安定した処理能力が求められる現代では、熱に強く、電気を安定して流す性質のパラジウムは、精密機器を支える土台として需要が伸びています。

3-3.環境規制による継続的な需要

世界各国で自動車の排ガス規制が厳しくなっているのも、パラジウムの需要を支える要因のひとつです。たとえガソリン車の販売台数が減少傾向にあっても、1台あたりの車に使うパラジウムの量を増やさないと、厳しい規制をクリアできません。

特に中国やインドといった新興国市場では、ヨーロッパ並みの厳しい排ガス基準が段階的に採用され始めています。これらの国では依然としてガソリン車の需要が大きく、環境規制の強化に伴いパラジウムの使用量増加が見込まれます。

ただし、これはあくまで移行期間における需要です。電気自動車が主流になるまでの今後数年から10年程度の期間においては、ガソリン車やハイブリッド車が市場を支えるため、環境対策としてのパラジウムの需要も一定水準を保つでしょう。

しかし長期的には、2030年以降ガソリン車の販売が縮小していく見通しです。それにともない、環境規制に対応するために使われてきたパラジウムの需要も、少しずつ減っていくと予測されています。

4.パラジウムの将来性に影響するネガティブな要因

パラジウムの将来性には明るい面がある一方で、無視できないネガティブな要因もいくつか存在しています。主に、以下の3点です。

  • EV化の加速
  • プラチナへの代替
  • リサイクル市場の影響

それぞれ詳しく解説していきます。

4-1.EV化の加速

世界的な電気自動車(EV)へのシフトが加速しているのが、パラジウムにとって大きな向かい風となっています。EVはモーターとバッテリーで動くため、エンジン車の排気システムそのものが搭載されておらず、パラジウム自体が必要ありません。

主要な自動車メーカーが、2030年代にはすべての新車をEVにするという目標を掲げており、これまでパラジウム需要の8割近くを支えてきた自動車産業からの需要が揺らぐことになるため、この流れに対抗するパラジウムの新しい用途が見つかるかが重要になります。

4-2.プラチナへの代替

パラジウムの価格が高騰した結果、より安価なプラチナで代用しようとする動きが強まっているのも、将来性を不透明にしている大きな要因です。

歴史的には、パラジウムのほうがプラチナよりも安かったため、ガソリン車の部品として広く普及しました。しかし、2010年代の後半から価格のバランスが逆転し、2022年にはパラジウムが1gあたり13,000円以上の最高値を記録した一方で、プラチナは比較的安い水準にとどまったのです。

このような価格差を背景に、自動車メーカーはコストを抑えるため、パラジウムからプラチナへの切り替えを進めてきました。この「プラチナへの代替」が、パラジウム価格が下落するきっかけとなったのです。

なお、2026年2月現在は再びプラチナの価格のほうが高い状態にあります。しかし、一度プラチナへ切り替えた車種は、約7年間のモデル周期の中で再びパラジウムに戻されるのは稀なケースです。そのため、すでに進んでしまった代替の影響は、今後も長く続くと考えられます。

参考:パラジウムの代替としてのプラチナ需要は既に自動車需要に組み込まれ、逆の代替がすぐに始まる可能性低い | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

プラチナも排ガスをきれいにする能力を持っており、技術的な改良が進んだことで、パラジウムの代わりに使える場面が増えてきました。こうした代替が進むと、パラジウム独自の強みが失われ、市場での存在感が薄まるリスクがあります。

4-3.リサイクル市場の影響

使用済みの自動車や電子機器からパラジウムを回収するリサイクルが盛んになっているのも、パラジウムの価格上昇を抑える要因です。金やプラチナと同じように、パラジウムも何度でも再利用できるため、地上に存在する資源を有効活用する仕組みが整ってきています。

リサイクル供給が増えると、新しく鉱山から採掘されるパラジウムの必要性が相対的に低くなります。環境保護の観点からは素晴らしいおこないですが、供給が安定しすぎると、希少価値を背景にした価格上昇は期待しにくくなるかもしれません。

5.パラジウムの供給リスクと地政学リスクの関係


パラジウムの価格変動には、主要な生産国であるロシアや南アフリカの社会情勢が深く関わっています。これらの国でトラブルが起きると、世界中に出回るパラジウムの量が減少するため、価格が急激に上がる原因となります。とくに「地政学リスク」と呼ばれる国同士の対立や戦争は、供給ルートを不安定にさせる要因です。

パラジウムの将来性を考えるうえで、生産現場で何が起きているのかを把握するのは重要です。ここではパラジウムの供給リスクと地政学リスクの関係を解説します。

  • 世界最大の生産国ロシアの供給量変化
  • 南アフリカの電力不足による採掘コストの上昇

ひとつずつ見ていきましょう。

5-1.世界最大の生産国ロシアの供給量変化

世界のパラジウム供給の約40%を占めるロシアの動向は、パラジウムの市場価格を左右する最大の要因です。国際的な対立によってロシアからの輸出が制限されると、供給不足の懸念から価格が高騰しやすくなります。一方で、制裁を回避するルートが確立されたり、他国への供給が安定したりすると、価格は落ち着きを取り戻す傾向にあります。

ロシア情勢は予測が難しいため、供給量の変化をWebニュースでこまめにチェックするのが、投資判断を誤らないためのコツです。

5-2.南アフリカの電力不足による採掘コストの上昇

南アフリカでは、長年にわたり深刻な電力不足が続き、パラジウムを含む鉱物資源の採掘コストを押し上げる要因となってきました。パラジウムの採掘には膨大な電力が必要ですが、近年計画停電などがおこなわれ、安定した採掘が極めて困難な状況にありました。

しかし、2025年以降は電力供給も安定しています。

参考:電力不足が解消し、安定供給へ(南アフリカ共和国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ

この電力供給の安定化は、南アフリカのパラジウム生産に好影響を与えると期待されています。採掘コストの低下により供給量が増加すれば、中長期的にはパラジウム価格の上昇圧力が弱まる可能性があります。

ただし、南アフリカの鉱山業界は電力問題以外にも、労働争議、インフラの老朽化、操業コストの高騰など複数の課題を抱えています。電力供給が改善したからといって、すぐに生産量が大幅に増加するわけではなく、今後の動向を注視する必要があります。

2026年以降も安定した電力供給が維持されるかどうかが、南アフリカからのパラジウム供給を左右する重要な要素となるでしょう。

6.今パラジウムは売るべきか、それとも買い増すべきか

今パラジウムを売るべきか、あるいは買い増すべきかは、ご自身の投資目的やリスクをどこまで許容できるかによって決まります。ガソリン車向けの需要が減るという不安要素がある一方で、供給不足や新技術への期待といった価格を上げる要因も存在しているからです。

ここでは今パラジウムは売るべきか、それとも買い増すべきかを判断するのに重要なポイントを解説します。

  • パラジウムの保有を続けるメリットとデメリット
  • 「売り時」を判断するためのチェックポイント
  • 金(ゴールド)やプラチナへ乗り換えるという選択肢

ひとつずつ見ていきましょう。

6-1.パラジウムの保有を続けるメリットとデメリット

パラジウムを保有し続けるメリットは、圧倒的な希少性と水素エネルギー分野などへの新需要に期待できる点です。地球上に存在する量が限られているパラジウムは、再び供給不足が起きれば価格が上がる可能性があります。一方でデメリットは、電気自動車の普及によって主要な用途がなくなるリスクや、価格の変動が激しく資産管理が難しい点です。

プラスとマイナスの両面があるのを理解したうえで、自分の資産のなかでどれくらいの割合を持つのが適切かを考える必要があります。短期的な利益だけでなく、長期的な視点を持つのがポイントです。

6-2.「売り時」を判断するためのチェックポイント

売り時を判断する際は、電気自動車の普及スピードや、ロシア・南アフリカからの供給ニュースを重点的に確認しましょう。たとえば、世界各国でガソリン車の禁止時期が早まると発表された場合、需要低下を見越して早めに売却する判断がおこなえます。

また、チャートをもとに過去の安値を下回ったタイミングを逃さないようにするのも、損失を最小限に抑えるために必要な対策です。市場の空気が不安に包まれているときこそ、客観的なデータをもとに決断を下すのが重要となります。

6-3.金(ゴールド)やプラチナへ乗り換えるという選択肢

パラジウムの将来性に不安を感じる場合、より資産価値が安定している金や、用途が似ているプラチナに乗り換えるのもひとつの選択肢です。金は「有事の金」と呼ばれるように、世界情勢が不安定なときでも価値が下がりにくい資産といわれています。プラチナはパラジウムの代わりに使われる機会が増えているため、攻めの投資として魅力的です。

ひとつの銘柄に固執せず、資産を分散させることが、最終的に大切なお金を守ることにつながります。

7.まとめ

この記事では、パラジウムの将来性や価格変動の仕組み、そして売買の判断基準について解説しました。

パラジウムはガソリン車向けの需要が柱となっているため、世界的なEV化の流れは大きな向かい風となります。しかし、ロシアなどの地政学リスクによる供給不安や、次世代の水素エネルギー分野での活用など、価格を押し上げる要因も複雑に絡み合っています。2026年現在は価格の調整局面といえますが、希少価値が高い貴金属である点に変わりはありません。

パラジウムを売却して利益を確定させるか、あるいは金やプラチナへ分散投資をおこなうかは、市場のニュースを冷静に見極めて決めるのが大切です。もしお手持ちのパラジウムの現在の価値が気になったり、売却のタイミングに迷ったりしたときは、ぜひ専門の知識を持つ買取店へ相談してみてください。

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