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パラジウム価格が下落した要因とは?今後の投資に対する考え方も解説

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パラジウム価格が下落した要因とは?今後の投資に対する考え方も解説
「保有しているパラジウムを、今売るべきか持ち続けるべきか」とお悩みではありませんか。また、「過去にパラジウムの価格が下落した要因を知りたい」とお考えではありませんか?

2022年に過去最高値を記録したパラジウム価格は、その後大幅な下落と反発を繰り返し、2026年現在は再び先行きが不透明な調整局面を迎えています。

投資判断を難しくしているのは、需要の8割を占める自動車業界の劇的な変化です。EVシフトによる需要消失の不安がある一方で、ハイブリッド車の健在や地政学リスクによる供給不安が価格を下支えするなど、非常に複雑な動きを見せています。

そこでこの記事では、2023年以降の下落背景に加え、2022年までなぜ価格が上昇したのか、詳しく解説していきます。

また、今後のパラジウムに対する投資・保有の考え方についても解説しているので、最後までこの記事を読み、納得のいく資産運用のヒントを掴んでください。

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1.近年のパラジウムの価格推移

近年のパラジウム価格は、世界情勢の大きな変化に翻弄され、記録的な高騰と急激な下落を繰り返す非常に激しい推移を見せています。

2022年3月には過去最高水準である「1g13,000円台」を記録しましたが、その後は一転して下落基調が続き、2024年には4,000円台まで下落しました。2025年には再び上昇に転じ、一時10,000円台を回復しましたが、2026年現在は1g8,500円前後と、再び調整局面に入っています。

自動車業界の脱炭素化が進むと、パラジウムの立ち位置も大きく変わってきました。投資家にとっては、価格の波が激しいため、常に最新のニュースを追いかける必要がある難しい銘柄といえます。

パラジウムに投資するのであれば、市場の熱狂が去ったあとの動きを冷静に見極めることが大切です。

2.2023年以降パラジウムの価格が下落した背景・理由


パラジウムの価格は2022年3月に過去最高値をつけましたが、2023年から2024年にかけては一転して大幅に値下がりしました。2026年現在は2024年当時に比べると高い水準で動いていますが、2023年以降に一度価格が大きく落ち込んだ背景には、主に以下の6つの理由が深く関わっていると考えられます。

  • 自動車産業の低迷と需要減少
  • プラチナへの代替
  • EV(電気自動車)の普及
  • 安全資産・人気資産への投資マネー移動
  • リサイクル増加・需給の正常化
  • 価格急騰による反動の下落

それぞれ解説します。

2-1.自動車産業の低迷と需要減少

パラジウムの用途の約80%以上が自動車の排ガス触媒であるため、自動車産業の生産動向が価格に直結します。2023〜2024年には世界的な景気減速懸念と金利上昇により新車販売が伸び悩み、パラジウム需要が減少しました。世界的な景気後退への懸念や金利の上昇により、新車の売れ行きが以前ほど伸びなくなったのです。

その後2024年後半から2025年にかけては、ハイブリッド車の販売が好調に推移し、パラジウムを多く使用する触媒コンバーターの需要が回復しました。ハイブリッド車はEVと異なりエンジンを搭載するため、パラジウム触媒が必要となります。この需要回復が、2025年の価格急騰を支える要因の一つとなりました。

自動車メーカーは依然としてコスト削減のためパラジウム使用量の最適化を進めていますが、排ガス規制の厳格化により、完全な代替は容易ではない状況が続いています。

2-2.プラチナへの代替

パラジウムの代わりに安価なプラチナへの代替が進んだことが、価格を押し下げました。数年前まではパラジウムのほうが高かったため、自動車メーカーはコストを抑える目的でプラチナへの切り替えを加速させました。

技術の進歩によって、ガソリン車でもプラチナで十分な効果が得られるようになったのが背景にあります。この「プラチナシフト」が進むと、パラジウム独自の強みが薄れ、市場でのシェアが奪われていく結果となったのです。

ただし、代替作業にはコストとリスクが伴い、一度変更すると車種のライフサイクル(約7年間)の中で再変更されることは稀です。そのため、2025年の価格回復後も、すぐに「逆代替」(プラチナからパラジウムへの戻し)が進む可能性は低いといわれています。

参考:パラジウムの代替としてのプラチナ需要は既に自動車需要に組み込まれ、逆の代替がすぐに始まる可能性低い | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

2-3.EV(電気自動車)の普及

電気自動車(EV)の世界的な普及は、パラジウムの長期的な需要構造に大きな影響を与えています。

EVはエンジンを持たないため、排気ガス浄化用のパラジウム触媒を必要としません。そしてEV普及は、2023年以降のパラジウム価格下落の要因となりました。

2024年と2025年を比較しても世界のEV販売台数は増加しており、なかでも中国では急速な普及が進んでいます。

参考:電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報 2025年12月 – 自動車産業ポータル マークラインズ

しかし、日本や一部の地域ではEV普及が遅れており、ハイブリッド車が主流となっています。そのため、短期的にはパラジウム需要が急激に消失するわけではありませんが、長期的には脱炭素化の流れがパラジウムの存在意義を揺るがす要因となっています。

2-4.安全資産・人気資産への投資マネー移動

パラジウムは景気に左右されやすい工業用金属としての側面が強く、不透明な経済状況では投資家から敬遠されやすい特性があります。2023〜2024年には、投資資金が安全資産である金(ゴールド)や成長性の高い資産へ移動した結果、価格が下落しました。

一方、2025年には貴金属全体への投資熱が高まり、パラジウムにも資金が流入しています。金が50回以上も史上最高値を更新する中、銀やプラチナ、パラジウムといったほかの貴金属も連動して上昇したのです。

ただし、パラジウム市場は比較的規模が小さいため、投機的な資金の流出入によって価格が大きく変動しやすい特徴があります。

2-5.リサイクル増加・需給の正常化

使用済みの部品からパラジウムを回収するリサイクル供給が増え、需給のバランスが正常化したことが、パラジウムの価格下落に影響しました。

数年前は新品の供給が不安定でしたが、リサイクル技術の向上により、古い車から採れるパラジウムが市場を支えるようになりました。モノが手に入りにくいという極端な状態が解消されると、価格を不当につり上げる理由がなくなります。市場に十分な量のパラジウムが出回るようになり、高騰していた価格を落ち着かせる結果をもたらしたのです。

パラジウムの再利用促進が、価格の安定に繋がっています。

2-6.価格急騰による反動の下落

過去数年にわたる極端な価格急騰の反動で、調整売りが入ったのが下落の自然な流れとなります。

2022年のように、一時期のパラジウム価格は実力以上に上がりすぎていた面が否定できません。上がりすぎたものは必ず下がるのが相場の鉄則であり、2023年以降は利益を確定させようとする投資家による売りが連鎖しました。

パニック的な買いが収まったあとに、本来の価値に見合う水準まで価格が引き戻されているのが現状です。これは市場が健全に戻ろうとするおこないといえます。

3.2022年までパラジウムの価格が高騰した背景・理由

次に、2022年までパラジウム価格が高騰を続けた理由について、3つの要因を解説していきます。

  • ガソリン車の需要急増
  • ディーゼル車の規制強化
  • ロシアへの経済制裁継続による供給不安

詳しくみていきましょう。

3-1.ガソリン車の需要急増

世界的なガソリン車ブームによって、パラジウムの需要が爆発的に増えたことが、価格高騰の大きな原動力となりました。とくに大型のSUVなどの販売が絶好調で、これらの排ガスをきれいにするために、大量のパラジウムが不可欠となったのです。

また、中国をはじめとする巨大な市場で新車の購入が相次いだのも、需要を大きく底上げする要因となりました。工場をフル稼働させても供給が追いつかないほど注文が殺到したのが、価格を天井知らずに押し上げた最大の理由です。

まさに車の売れ行きが、そのままパラジウムの価値を支えていました。

3-2.ディーゼル車の規制強化

ディーゼル車への規制が厳格化されたことにともない、代わりの素材としてパラジウムが強く注目されたのが理由です。

かつて主流だったディーゼル車が環境問題で敬遠されるようになると、市場は一気にガソリン車へとシフトしました。ディーゼル車には主にプラチナが使われますが、ガソリン車にはパラジウムが適しているため、需要が一点に集中したのです。この急激な変化に対応できず、パラジウムの希少性がさらに際立つ結果となりました。

3-3.ロシアへの経済制裁継続による供給不安

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、世界最大のパラジウム産出国であるロシアに対しては、現在も厳しい経済制裁が続いています。そのため、世界トップの生産量を誇るロシアからの供給が完全に止まってしまうのではないかという大きな不安が広がり、パラジウム価格の高騰に直結しました。

世界に流通するパラジウムの約4割を占めるロシアが国際社会で孤立したことは、世界中の自動車メーカーにパニックをもたらしました。もし物流が完全に遮断されてしまえば、排ガスを浄化するためのパラジウムが手に入らず、車の生産そのものがストップしてしまう恐れがあったからです。

この「供給が絶たれるかもしれない」という強い恐怖心が、投資家たちの大量の資金を呼び込み、価格を異常なまでの高値へと導く結果となりました。

4.パラジウムへの投資に将来性はあるのか

パラジウムへの投資には、短期的には反発の可能性がありますが、長期的には非常に厳しい局面が続くと予測されています。最大の理由は、世界的な電気自動車(EV)への移行によって、主要な用途であるガソリン車の排ガス触媒としての需要が構造的に失われるためです。

しかし、水素エネルギー関連などの次世代技術における活用が期待されている面もあります。工業用需要の減少を新しい分野で補えるかどうかが、将来の価値を左右する重要なポイントになるでしょう。時代の変化を冷静に見極めるのが、投資を成功させるための鍵となります。

5.今後のパラジウムに対する投資・保有の考え方


今後のパラジウムに対する投資や保有の考え方は、現状の含み損や将来のリスクを冷静に判断して、自身の資産ポートフォリオを再構築するのが大切です。かつての歴史的高騰を期待して持ち続けるのは、需要の消失という大きなリスクを背負い続けることにもなりかねません。

ここからは、価格が下落している今だからこそ検討すべき、具体的な3つの考え方について詳しく解説していきます。

5-1.①価格が安定しているうちに売却する

パラジウムへの投資判断は、価格動向と今後の需給見通しを冷静に見極めたうえで、価格が安定しているうちに売却するのが一つの手段です。

2023年以降下落傾向にあったパラジウムは、一転して2025年以降は上昇傾向にあります。2026年は上昇の熱が一度冷やされ、1gあたり8,000円台を推移しています。

損失を最小限に抑えたい場合や、リスク回避を優先する場合は、価格が比較的高水準にある現在のタイミングで売却を検討するのも一つの選択肢です。ただし、地政学的要因による急騰リスクもあるため、一部保有を継続するという分散戦略も有効でしょう。

手元に残った資金を、より安定性の高い金や成長性のある他の資産に振り向けることで、効率的な資産運用を再構築できます。

5-2.②金やプラチナなどに資産を移す

パラジウムを売却した資金を、金(ゴールド)やプラチナといったほかの貴金属資産に移すのは非常に有効な対策です。

金は「有事の金」と呼ばれるように、世界情勢が不安定なときでも価値が下がりにくい安定感を持っているのが特徴です。また、プラチナはパラジウムの代わりとして使われる機会が増えているため、実需に基づいた価値の上昇が期待できます。

一つの貴金属に固執せず、資産を分散させることが、大切な財産を守ることに繋がります。

5-3.③地政学リスクと価格変動リスクに注視しながら保有する

2025年の急騰が示すように、パラジウムには地政学的要因による突発的な価格高騰の可能性があります。ロシアと南アフリカという特定の国に供給が集中しているため、国際情勢の変化やこれらの国での生産トラブルが起きると、供給不足懸念から価格が急騰するケースがあるのです。

実際、供給リスクや投資需要の回帰により、2025年には1gあたり4,000円台から10,000円台まで幅広い価格を記録しました。このような価格変動の激しさを理解したうえで、長期的な視点で保有し続けるという選択肢もあります。

ただし、価格変動が非常に激しいため、日々のニュースや市場情報のこまめなチェックが欠かせません。とくにロシア制裁の動向、南アフリカの鉱山生産状況、EV普及率、ハイブリッド車販売動向などが重要な指標です。

余剰資金の範囲内で、冷静にリスクとリターンを見極めながら状況を見守る姿勢が求められるでしょう。

6.まとめ

この記事では、近年のパラジウム価格の乱高下を招いた背景と、今後の投資戦略について解説しました。

パラジウムはロシアや南アフリカの情勢に依存する「供給リスク」と、EV化にともなう「需要構造の変化」という、表裏一体の課題を抱えています。2026年現在は価格の過熱感が落ち着きつつありますが、長期的にはエンジン車向け需要の減少が避けられないため、これまでの歴史的高騰を前提とした保有はリスクが伴います。

今後は、価格が安定しているうちに利益を確定させるか、安定資産である金や需要の代替が進むプラチナへ資産を移すなど、賢いポートフォリオの再構築が求められます。市場の動きを冷静に見極め、ご自身の余剰資金とリスク許容度に合わせた最適な選択をおこなってください。

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