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大判・小判の価値はどのくらい?大判・小判の歴史や特徴を解説

大判・小判の価値はどのくらい?大判・小判の歴史や特徴を解説
「大判・小判にはどれくらいの価値があるのだろう」と疑問に感じていませんか?結論からいうと、大判・小判問わずに現代における価値は高いです。

では、大判・小判にはどのような特徴があり、どのくらいの価値があるのでしょうか。この記事では、以下の内容について解説していきます。

  • 大判・小判の歴史
  • 大判・小判の価値や特徴
  • 大判・小判の価値の決まり方
  • 大判・小判の種類

記事の後半では、大判・小判の買取についても解説しています。大判・小判の価値や買取について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.まずは大判・小判の歴史を知ろう


大判と小判の価値について触れる前に、大判・小判の歴史を以下の2つに分けて解説します。

  • 金貨が初めて誕生したのは「760年」
  • 大判・小判の使用や流通が盛んになったのは戦国時代

それぞれ見ていきましょう。

1-1.金貨が初めて誕生したのは「760年」

760年に、「開基勝宝」と呼ばれる金貨が日本で初めて誕生しました。開基勝宝は製造数が極めて少なく、質量のばらつきが大きいです。そのため、実際に流通はしていません。

日本国内では過去に32枚発掘されており、発掘された開基勝宝は国の重要指定文化財に指定されています。

1-2.大判・小判の使用や流通が盛んになったのは戦国時代

大判・小判の使用や流通が盛んになったのは、戦国時代です。戦国時代では戦国武将や商人の間で用いられるようになり、お店でモノを購入する際は金貨を使用するようになりました。江戸時代は、豊臣秀吉の天正長大判や武田信玄の甲州金などさまざまな貨幣が流通している時代でもあります。

ただ、徳川家康の時代になると貨幣制度が全国で統一されることになり、より貨幣のやり取りが一般化しています。1871年になると日本は金本位制に移行し、一定量の金を標準的な経済単位とする通貨制度が出てきました。

そのため、日本では10円金貨や20円金貨が発行されるようになりました。1931年に日本では金本位制から現在の管理通貨制度へと移行したため、日本では記念通貨以外の金貨が発行されないようになっています。

2.大判・小判の価値や特徴について


大判・小判には、実際どのくらいの価値があるのでしょうか。ここからは、それぞれの特徴や価値と、大判・小判の違いについて解説していきます。

2-1.大判の価値や特徴とは?

まずは、大判の価値や特徴から解説していきます。

2-1-1.現代に大判が持つ価値

大判は、金としての価値に加え、歴史的な価値が見られることで高く評価されています。希少な大判の場合、特に収集家たちの間で高額で取引される傾向にあり、数百万円から数千万円にも及ぶこともあります。

2-1-2.大判が持つ特徴

大判は日本の歴史的金貨で、製法や形状には特有の特徴があります。製法としては、主に金を叩いて薄く延ばしたあと、特定の形に打ち出されていました。

大判は通常、楕円形をしており、さまざまな時代に多様なデザインで鋳造されています。たとえば、慶長大判はその代表例であり、純金で作られたその豪華さと希少性から、現代でも非常に価値のある収集品とされています。

2-2.小判の価値や特徴とは?

では次に、小判にはどのような価値や特徴があるのでしょうか。

2-2-1.現代に小判が持つ価値

小判は、大判には劣るものの今日でも高い価値を持っています。小判の価値は、小判自体の希少性や歴史的重要性により変わります。特に珍しい小判は、収集家の間で特に人気があり、その価格は数百万円にも達することもあるんです。

2-2-2.小判が持つ特徴

小判は、主に金を用いて作られた日本の伝統的な貨幣で、天正時代から江戸時代にかけて広く使用されました。特徴としては、サイズが大判より小さく形状が様々なため、多くの種類が存在します。

小判の代表的なものには、慶長小判や元禄小判があり、これらは今でも収集家の間で高く評価されています。特に慶長小判は、金の含有量が多く、その製造技術からも高い価値が認められています。

2-3.大判と小判の違い

大判と小判の違いは、金の含有量と使用方法にあります。

大判のほうが金の含有量が多く、たとえば初期の天正大判であれば金含有率が70%〜76%程度で、重さは約165gです。これらは当時贈答品や恩賞として利用され、一般的な流通はおこなわれていませんでした。また、大判は品質と重量を証明する刻印が施されており、20cmを超えるものも存在します。

一方、小判はより広く流通することを目的に製造され、大判よりも小さく、持ち運びやすい形状が特徴です。日常の商取引で使用されるため、刻印はあっても墨書きは省略されることが一般的です。

このように、大判は主に特別な用途に、小判は日常的な金銭取引に用いられます。流通量や形状・装飾の有無に大きな差がある大判と小判ですが、古銭コレクターの間ではいずれも高い価値と人気を持ち続けています。

3.大判・小判の価値はどう決まる?

大判と小判は、以下の4つの要素によって価値が決定します。

  1. 重量
  2. 金や銀の純度
  3. 製造された時代
  4. 保存状態

それぞれの要素について詳しく紹介します。

3-1.重量

大判や小判などが持つ価値は、金やその他金属の含有量によって変化します。重ければ重いほど金属の含有量が大きく、価値が高いということになります。

3-2.金や銀の純度

大判・小判は、含まれている金属の純度によって価値が変動します。
金や銀の純度が高い大判や小判は、一般的に高い評価を受けます。たとえば、慶長大判はその高純度から、高価で取引されることが多いです。

3-3.製造された時代

大判や小判の製造時代は、その貨幣が持つ歴史的価値を大きく左右します。たとえば、天正時代に製造された天正大判は、その時代の高度な鋳造技術と天下統一の歴史的背景を反映しており、これが希少価値を高めています。

歴史的な出来事に直結する貨幣は、収集家や研究者にとっても特に価値が高いとされます。

3-4.保存状態

貨幣の保存状態は、その市場価値に直接影響を与える要因です。表面の細かいデザインがはっきりと識別できるような状態の良好な大判や小判は、収集家の間で非常に高く評価されます。

保存状態が良いことは、その貨幣が時間を超えて適切に管理されてきた証であり、美観だけでなく歴史的な完整性を保つ意味でも重要です。

4.大判・小判の種類

ここからは、大判・小判の種類を紹介します。

4-1.代表的な大判の種類6選

代表的な大判には、以下の6つの種類があります。

  • 天正大判
  • 慶長大判
  • 元禄大判
  • 享保大判
  • 天保大判
  • 万延大判

それぞれどんな大判があるのかを見ていきましょう。

4-1-1.天正大判

天正大判とは、1588年に豊臣秀吉が製造した貨幣です。形は楕円形で表面が槌目になっているのが特徴的です。

天正菱大判もしくは天正長大判、大仏大判の3種類ありますが、特に天井菱大判は世界中に6枚しかないため、価値が非常に高いです。天井菱大判は7,000万円以上の価値があり、実際にスイスでのオークションで1億2,000万円ほどの価格が付いたことがあります。そのほかの天井大判は、1,000万円以上の買取相場です。

4-1-2.慶長大判

慶長大判とは、江戸時代で10両にあたる金貨として使用された貨幣です。1600年に発生した関ケ原の戦いで勝利をした翌年の1601年に徳川家康の指示によって発行されました。慶長大判の買取相場は、490万円〜700万円です。

慶長笹書大判や慶長大判(明暦判)、慶長大判の3種類ありますが、慶長笹書大判である墨書きの後藤の筆跡が笹の葉のような形で伸びているものは、さらなる高価買取が期待できます。

4-1-3.元禄大判

元禄大判とは、1695年に行われた吹き替えで発行された貨幣です。元禄大判の買取相場は、一枚当たり1,000万円ほどです。元禄大判は当時3万枚が発行されていましたが、何度も金貨を吹き替えていたため、あまり残っていません。

4-1-4.享保大判

享保大判とは、1726年発行の何度も吹き替えを繰り替えした貨幣です。1726年1月から1860年5月までの134年もの間、公的に通用価値が認められた大判でもあります。買取相場は、350万円です。

ただ、350万円はあくまで墨書きの鮮明さや第三者が書き改めていないかなど品質が良かった場合の買取相場です。平均的な品質は、150万円から250万円ほどの買取価格が期待できます。

4-1-5.天保大判

天保大判とは、1838年から1860年に発行されていた貨幣です。墨書きが鮮明だった場合は、300万円以上で取引された経験があります。

4-1-6.万延大判

万延大判とは、1860年から1862年までの間に日本で最後に発行された貨幣です。最初から通貨のために作られており、1874年まで運用されていました。しかし、1874年の明治維新によって貨幣制度が大きく変更され、新しい貨幣を発行するようになっていきました。

買取相場は、50万円から100万円です。ただ、墨書きの状態がよくてきれいに維持されているものは、一枚で200万円以上の価格が付く可能性があります。

4-2.代表的な小判の種類5選

次に、代表的な小判の5種類についてご紹介します。

  • 慶長小判
  • 元禄小判
  • 宝永小判
  • 正徳小判
  • 天保小判(保字小判)

それぞれ解説していきます。

4-2-1.慶長小判

慶長小判とは、1601年に徳川家康によって発行された貨幣です。元々江戸時代に入る前には日本にほとんど貨幣がなく、中国で使用されていたお金を輸入して使用していました。しかし、徳川家康は天下統一の証明として慶長小判を発行したのです。

慶長小判の中で江戸座・京都・駿河座などの買取相場は、10万円から170万円です。また、慶長小判の大判槌目の買取相場は、100万円から450万円と高い傾向にあります。

4-2-2.元禄小判

元禄小判は、1695年から発行された貨幣です。小判の中でも希少性が高いため、高価買取が期待できます。元禄小判の種類である長元と短元、偶然大吉は買取価格が異なります。

長元は元禄小判の裏面にある「元」の跳ねが長いもので、買取相場は30万円から200万円です。また、短元は裏面の「元」の跳ねが短く、買取相場が50万円から250万円となっています。偶然大吉は、裏面に「大吉」の文字が記載されている種類です。偶然大吉の買取相場は、60万円から350万円です。

元禄小判の買取相場を把握したい場合は、小判の裏側を確認しましょう。

4-2-3.宝永小判

宝永小判とは、1710年から発行される重量が軽い貨幣です。慶長小判もしくは元禄小判が17gだったのに対し、宝永小判は9gしかありません。宝永小判の買取相場は、10万円から280万円です。ただ、品質が良かった場合は200万円から280万円での買取ができる場合があります。

4-2-4.正徳小判

正徳小判とは1714年から発行された貨幣ですが、評判の悪さゆえに4ヶ月で発行が終了してしまいました。そのため、ほかの小判と比較して生産数が少なく、希少性が高いです。

正徳小判は希少性の高さから市場に出ることが少なく市場価値が定まっていませんが、推定買取価格が300万円といわれています。

4-2-5.天保小判(保字小判)

天保小判とは、1837年に発行され始めてから21年間使用され続けていた貨幣です。天保小判は発行枚数の多さから、希少性は高くありません。

偶然大吉と献上判の2種類がありますが、偶然大吉は7万円から35万円、献上判は15万円から70万円と買取相場が比較的低く設定されています。

5.大判・小判は買取価格も高い


大判・小判は買取市場でも人気が高く、高価買取につながりやすいです。ここからは、以下の4点について解説します。

  • 買取価格が変動するポイントとは?
  • 買取前にある程度情報収集をしておこう
  • 偽物・コピー品には注意する
  • 大判・小判の高価買取を狙うコツ

それぞれ見ていきましょう。

5-1.買取価格が変動するポイントとは?

大判・小判の買取価格が変動するポイントは、以下の6つです。

  1. 歴史的価値
  2. 希少性
  3. 美術品としての魅力
  4. 国際的な金市場の動向
  5. 需要と供給のバランス
  6. 貨幣自体の特性

大判と小判は、複数の変動する要因によって価格が大きく左右します。特に需要と供給のバランスに関して着目したうえで、大判と小判の買取に強い業者を活用しましょう。

5-2.買取前にある程度情報収集をしておこう

大判・小判を実際に買取に出す前に、インターネットで情報収集をしておきましょう。インターネットで情報収集をすれば、自身が所有している貨幣の基本的な状況を把握できるため、現在売却すべきかが判断しやすくなります。

もし、所有している大判・小判の歴史関連の証明書があれば事前に準備しておくことで、買取価格がプラスになる可能性があるため、準備しておくとよいでしょう。

5-3.偽物・コピー品には注意する

大判・小判を購入する場合は、偽物・コピー品に注意してください。人気が高く、多くの偽物が製造されています。大判・小判の本物を見極めたい場合は、以下の3つのポイントを参考にしてください。

  • 磁石にくっつくかどうか
  • 重さや大きさの違い
  • 色味や表面の質感

本物の大判・小判は磁石に反応しません。また、大判・小判は、指定の重さや大きさが定められているため、事前に重さや大きさを把握しておけば、偽物かどうかの判断が可能です。

色味や表面の質感では、不自然に金色が鮮やかなものや表面に傷がないものは注意が必要です。それぞれのポイントを参考にし、本物と偽物を見分けられるように対策をしましょう。

5-4.大判・小判の高価買取を狙うコツ

大判・小判を買取に出す場合は、以下の点を意識してください。

  • なるべく早く見積もりに出す
  • 余計な手入れはしない
  • 鑑定書やケースなどを付ける
  • 買取実績のある買取業者を選ぶ

詳しくは以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。

6.まとめ

今回は、大判・小判の特徴や価値を解説しました。大判は純度の高さが特徴的で、価格が高い傾向にあります。一方で小判は流通用に製造されており、墨書きの代わりに刻印があります。

また、大判・小判は、重量や製造された年代、保存された状態などの要素によって価値が決定するため、事前に把握しておきましょう。

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