
金のジュエリーには、製品によってひし形の刻印がされている場合があります。そこで、金にある「ひし形」の刻印は何を意味するのか、疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、金に刻印されているひし形の意味や刻印が見られる金製品の種類など解説していきます。
また、金以外の金属に施されたひし形の刻印の意味も解説しています。お手持ちの金製品にひし形の刻印がある方や、金製品の購入を検討している方はぜひご覧ください。
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【目次】
1.金の「ひし形刻印」の意味
画像引用:Yahoo!オークション – LANCETTI ランチェッティ D80404-00 B2 18K刻印
金にある「ひし形刻印」の意味について、以下の2点に分けて解説していきます。
- ひし形の刻印の意味
- ひし形刻印が見られる主な金製品の種類
それぞれ見ていきましょう。
1-1.ひし形の刻印は造幣局による品位の証明
金製品に刻印されているひし形のマークは、日本の造幣局が品位試験をおこない、その品位が保証された証です。金製品が一定純度を満たしているのが、一目でわかります。
また、ひし形の中に金の純度を示す数字と日本国旗のマークが刻まれているなら、その金製品が本物である可能性は高いです。
しかし、この刻印は日本国内では義務ではなく、ひし形の刻印がない金製品もあります。偽物の刻印も存在するため、ひし形刻印があるからといって100%本物と断定できないため注意してください。必要に応じて、鑑定を受けるほうが安全といえるでしょう。
1-2.ひし形刻印が見られる主な金製品の種類
ひし形の刻印は、以下のようなさまざまな種類の金製品に見られます。
ジュエリー | 指輪・ネックレス・イヤリングなど |
インゴット | 投資や資産として保有される金塊 |
地金 | 記念金貨など |
マークがついている商品は、造幣局の試験をクリアしているため通常の商品より価値が高い可能性があります。売却をする際には高い価値が期待できるでしょう。
2.【一覧表】金の刻印の種類
金の刻印には、ひし形のホールマークを含めて以下のようなものがあります。
刻印の例 | 意味・内容 |
---|---|
K24(24K) 1000 または 999(999.9) |
純金(金の含有率 99.9%以上) |
K22(22K) 916 または 917 |
金の含有率 約91.7% |
K18(18K) 750 |
金の含有率 約75.0% |
K14(14K) 585 |
金の含有率 約58.5% |
K10(10K) 417 |
金の含有率 約41.7% |
K9(9K) 375 |
金の含有率 37.5% |
WG(White Gold) | ホワイトゴールド(K18WGやK14WGなど) |
YG | イエローゴールド(K18YGやK14YGなど) |
PG | ピンクゴールド(K18PGやK14PGなど) |
GG | グリーンゴールド(K18GGやK14GGなど) |
GP(Gold Plated) | 金メッキ |
GF(Gold Filled) | 金張り |
GR(Gold Rolled) | 金張り(GFとほぼ同義) |
GEまたはGEP(Gold Electro Plated) | 電気金メッキ |
HGE(Hard Gold Electroplated) | 硬質電気金メッキ |
ご自身がお持ちの金ジュエリーに該当の刻印がないか、確認してみてください。
3.海外の金製品にみられる刻印の種類
海外の金製品には、日本の刻印とは異なる表記が見られます。
一般的なものは、金の含有率をパーセント表示した「1000」や、カラット数を表す「750」(18金相当)、「585」(14金相当)などです。これらの刻印は、その製品の金の純度を示す重要な指標となります。
以下の表で、各国の刻印を確認しましょう。
アメリカ | 数字とアルファベットが多い |
イギリス | 各種マークと数字 |
フランス・イタリア・スイス・ヨーロッパ圏 | 各種マーク |
中国・台湾 | 刻印と足金の表示 |
タイ | 数字とkの表示 |
産地ごとの違いをおさえれば、うまく良質な金を見抜けます。
4.金以外にもひし形刻印がある場合もある
金以外に、プラチナや銀にひし形の刻印がある場合もあります。
4-1.プラチナ
プラチナ製品にも、品位を証明するためにひし形の刻印が用いられるケースが多いです。金と同様、造幣局による品位検定を経た証です。ひし形の中に「Pt900」といった品位を示す数値がある場合もあります。
プラチナの品位表示としては、「Pt1000」「Pt950」「Pt900」「Pt850」などがあります。これらの刻印と合わせてひし形マークが見られれば、正規のプラチナといえるでしょう。
「Pt」に続く数値と合わせてひし形マークが刻印されていれば、そのプラチナ製品は正規の品位を持つものと判断できます。
4-2.銀
銀製品においても、まれにひし形の刻印が見られることがあります。こちらも同様に、造幣局による品位検定の証です。
銀の品位表示としては、「SV1000」(純銀)、「SV950」、「SV925」(スターリングシルバー)などが一般的です。ひし形マークとともにこれらの「SV」で始まる刻印があれば、一定の品質が保証された銀製品といえるでしょう。
なお、銀製品はひし形刻印の出現頻度は金やプラチナに比べて少ないです。良質な製品を見分けるためには鑑定士の力を借りるのがおすすめといえます。
5.ひし形刻印がない金製品は偽物?
ひし形の刻印は、造幣局による品位の証明であり、信頼性の高い指標の一つです。しかし、ひし形刻印がないからといって、必ずしも偽物であるとは限りません。
たとえば、以下のようなケースが考えられます。
古い製品 | まだひし形刻印が普及していなかった時代のものも金にはある |
海外製品 | 海外の金製品には独自の刻印基準があるため、ひし形刻印がない可能性も高い |
一部の小さな装飾品 | デザイン上の理由などから、ひし形刻印が省略されている |
これらのケースに当てはまる場合、ほかの刻印(K24、K18など)や製品自体の質感、比重などを総合的に判断しましょう。わからない場合には、鑑定士に相談をしてください。
6.金の本物と偽物を見分ける方法
ひし形の刻印がない場合に役立つよう、金の本物と偽物を見分ける方法をご紹介します。
- 磁石を当てる
- 刻印を確認する
- 比重を確認する
- 色味を確認する
- <金の剥離を確認する/li>
- 試金石を使用する
- 査定してもらう
金が本物か偽物か不明な場合は、ぜひ実践してみてください。
それぞれの方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
7.まとめ
ひし形刻印がないからといって必ずしも偽物とは限りません。他の刻印や特徴と合わせて判断することが大切なため、正しい知識をもって金を購入・売却してください。
金製品を購入する際や、お手持ちの金製品について知りたい場合は、この記事を参考に、刻印の意味を理解し、より安心して取引や所持ができるようにしましょう。
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