
神秘的な変色効果で人々を魅了するアレキサンドライト。お手持ちのジュエリーの価値が今後どうなるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
「今売るべきか、もっと寝かせておくべきか」「価格高騰の噂は本当なのか」といった疑問は、資産価値が高い宝石だからこそ尽きないものです。
結論から言うと、アレキサンドライトの価値は、世界的な産出量の減少に伴い、長期的には上昇傾向にあると予測されています。しかし、売り時を逃すと「あの時売っておけばよかった」と後悔してしまう可能性もゼロではありません。
そこで本記事では、アレキサンドライトの今後の価値予測や、価格高騰の背景、そして損をしないための最適な売却タイミングについて徹底解説します。
大切な宝石の価値を正しく理解し、悔いのない選択をするための参考にしてください。
【目次】
1.そもそもアレキサンドライトとは?

アレキサンドライトとは、クリソベリル(金緑石)という鉱物の一種に属し、宝石愛好家の間で非常に高く評価される希少な宝石です。
1830年代前半にロシアのウラル山脈で発見されたのが始まりで、当時のロシア皇太子アレクサンドルにちなんで、「アレキサンドライト」と命名されたという説があります。
まずは、アレキサンドライトの特徴として以下の6点を解説します。
- 光源によって色が変わる
- 希少性が高い
- 強い輝きを持つ
- 産地によって色味の特徴が異なる
- 「6月の誕生石」として人気が高い
- 人工的に生産されたアレキサンドライトもある
一つずつみていきましょう。
1-1.光源によって色が変わる
光源によってまったく異なる色に見える変色効果(カラーチェンジ)こそが、アレキサンドライト最大の特徴です。
太陽光や蛍光灯の下では深い「青緑色」に輝き、白熱灯やロウソクの火の下では艶やかな「赤紫色」へと変化します。この劇的な変化から、「昼のエメラルド、夜のルビー」という異名を持っているほどです。
色の変化が鮮やかであればあるほど価値が高まり、とくに地色が美しく、変色がはっきりと確認できるものは最高品質として高額で取引されます。
この神秘的な二面性が、多くのコレクターを魅了し続けている理由といえるでしょう。
1-2.希少性が高い
アレキサンドライトは、数ある宝石のなかでも希少性が高いことで知られています。生成されるための地質条件が非常に特殊であり、奇跡的な偶然が重ならないと誕生しないからです。
最初に発見されたロシアの鉱山はすでに枯渇しており、現在市場に出回っているロシア産は幻といわれるほどです。ブラジルやスリランカなど新たな産地も見つかっていますが、採掘量は年々減少の一途をたどっています。
良質な原石はほとんど産出されないため、将来的にはさらに価値が高騰すると予測されています。
1-3.強い輝きを持つ
アレキサンドライトは、美しい色の変化だけでなく、宝石としての硬度が高く強い輝きを持つのが特徴です。
鉱物の硬さを表すモース硬度は8.5あり、これはダイヤモンドの硬度10、ルビー・サファイアの硬度9に次ぐ硬さを誇ります。表面に傷がつきにくく耐久性に優れているため、指輪やネックレスとして日常的に身につけるジュエリーに加工するのに適しています。
また、高い透明度と屈折率から放たれるテリのある輝きは、見る人を惹きつけてやみません。
耐久性だけでなく美しさを兼ね備えている点も、資産価値が落ちにくい大きな要因の一つとなっています。
1-4.産地によって色味の特徴が異なる
産出される国や鉱山によって、地色や変色効果の強さに大きな違いがあるのがアレキサンドライトの特徴です。
もっとも評価が高いのはロシア産で、透明度が高く、緑から赤への変色が非常に鮮やかですが、現在は入手が困難です。次いで評価が高いブラジル産は、ロシア産に匹敵する美しい変色効果を持ち、現在の市場の主流となっています。
一方、スリランカ産は石のサイズが大きい傾向にありますが、変色効果はやや控えめで、暗い色調のものが多いです。
このように、産地によって特徴が異なることから、買取価格も大きく変動します。買取査定の際には、産地の特定が重要なポイントになります。
1-5.「6月の誕生石」として人気が高い
アレキサンドライトは、2021年に日本の誕生石が改訂された際に、新しく「6月の誕生石」として追加されました。
もともと6月の誕生石には真珠やムーンストーンがありましたが、アレキサンドライトが加わったことで、ジュエリーとしての注目度がさらに高まっています。石言葉には「秘めた想い」「情熱」「高貴」などがあり、大切な人への贈り物や、自分へのご褒美としても人気です。
誕生石に制定されたのがきっかけとなり、Webや店頭で探す人が増えたため、日本国内での需要は拡大傾向にあります。
1-6.人工的に生産されたアレキサンドライトもある
市場には天然石だけでなく、科学技術を用いて人工的に作られた「合成アレキサンドライト」や「再結晶アレキサンドライト」も流通しています。天然のアレキサンドライトとほぼ同じ化学組成・結晶構造を持つ合成石もある一方で、成分が異なる模造石も流通しているため注意が必要です。
合成アレキサンドライトとしては、たとえば京セラの「クレサンベール」などが有名で、ジュエリーとして楽しむ分には高品質で安価という点がメリットです。
しかし、希少性という点では天然石に遠く及びません。そのため資産価値の観点からは、天然石と明確に区別されます。売却の際は、鑑別書をもとに天然か人工かを見極めることが非常に重要です。
2.アレキサンドライトの現在の価値と今後の価値予測

アレキサンドライトは現在、宝石市場において極めて高い評価を受けており、今後もその価値は長期的に上昇していくと予測されています。かつては一部の愛好家だけが知る宝石でしたが、近年ではその資産性が広く認知され、ダイヤモンドと並ぶ投資対象として注目を集めています。
ここでは、現在の市場相場と、将来の価値を左右する具体的な要因について、詳しく解説していきます。
2-1.現在の価値
現在のアレキサンドライトの価値は、数ある宝石のなかでもトップクラスの高水準で推移しています。
とくに最高品質とされるロシア産やブラジル産の石は、同じ大きさのダイヤモンドよりも高値で取引されるケースが珍しくありません。品質の良いものであれば、1カラットあたり数百万円の値がつくこともあり、その資産性は非常に高いといえます。
一方で、変色効果が弱いものや内包物が多いものは比較的手頃な価格で流通しており、品質による価格差が顕著に合わられている状況です。
全体として需要に対して供給が追いついていないため、相場は高止まりを続けています。
2-2.今後の価値はどうなるのか
今後の価値についても、長期的にはさらに上昇していく可能性が極めて高いと予測されています。
最大の理由は、世界的な産出量の減少に歯止めがかからないためです。新たな有望な鉱脈が発見されない限り、市場に出回る流通量は減る一方であり、希少価値は年々高まるばかりです。
また、中国やインドなど新興国の富裕層によるジュエリー需要の拡大も、価格を押し上げる要因となっています。一時的な相場の変動はあるものの、価値が暴落するリスクは低く、安定した実物資産として今後も価値を維持し続けるでしょう。
2-3.今後の価値に影響する要因
今後のアレキサンドライトの価値変動には、主に4つの要因が大きく関係しています。
- 産出量の激減による希少価値の上昇
- ロシア産とブラジル産の枯渇
- 資産としての投資需要の拡大
- 合成石の市場価格への影響
詳しく解説します。
2-3-1.産出量の激減による希少価値の上昇
産出量の激減は、今後の価格上昇を決定づけるもっとも大きな要因です。
アレキサンドライトが生成されるためには、ベリリウムとクロムという通常は共存しない元素が結びつく必要があります。そのため、地質学的に見ても産出条件が非常に厳しく、地球上で採掘できる場所が限られているのです。
現在稼働している鉱山でも、良質な原石が見つかる確率は年々下がっています。供給が細るなかで需要が変わらなければ、経済の原則通り、価格は上昇し続けるといえるでしょう。
2-3-2.ロシア産とブラジル産の枯渇
最高品質の産地として知られるロシアとブラジルの鉱山が枯渇状態にあることも、価値が高まっている大きな要因です。
19世紀に発見されたロシアの鉱山はすでに商業的な採掘はほぼ終わっており、現在市場に出回るロシア産は、過去に採掘されたものが還流したアンティーク品がほとんどです。また、1980年代に良質な石を産出したブラジルのヘマチタ鉱山も、現在新たに採掘される量はごくわずかとされています。
これらの産地のアレキサンドライトは、今後新しく供給される見込みが薄く、希少なコレクターズアイテムとしてさらなる高値がつくでしょう。
2-3-3.資産としての投資需要の拡大
純粋なジュエリーとしての人気に加え、資産保全を目的とした投資需要が拡大していることも、価値を支える重要な要素です。
近年、世界的なインフレや通貨不安を背景に、金(ゴールド)や希少宝石などの「実物資産」へ資金を移す動きが活発化しています。なかでもアレキサンドライトは、持ち運びが容易で、かつ単位あたりの価格が高いため、富裕層の資産分散先として選ばれています。
アレキサンドライトへの投資需要は今後も増加すると見られています。オークションなどで高額落札されるニュースが増えるたびに、市場全体の相場も引き上げられていくでしょう。
2-3-4.合成石の市場価格への影響
技術の進歩により精巧な人工の合成石が流通していますが、これが天然石の価値を下げることはなく、むしろ天然石の特別感を際立たせる要因となっています。
合成石は安価で手に入りますが、資産価値としては天然石と明確に区別されます。合成石が普及すると宝石自体の知名度が上がり、結果として「本物の天然石が欲しい」という層を増やすことにつながるからです。
ただし、売却時には天然か合成か、厳密な鑑別が必要です。天然石であることを証明できる鑑別書の有無が、今後ますます価格に大きく影響するようになるでしょう。
3.アレキサンドライトの価値を左右するポイント
アレキサンドライトの査定額は、一つの要素だけでなく、複数の評価基準をもとに総合的に判断されます。主に以下のようなポイントです。
- 変色効果の強弱
- 産地
- 大きさ
- 透明度
- カット
詳しく解説します。
3-1.変色効果の強弱
アレキサンドライトの価値をもっとも大きく左右するのは、色の変化(カラーチェンジ)の鮮やかさと強さです。
理想的な変色は、太陽光の下では深い青緑色、白熱灯の下では鮮烈な赤紫色へと、はっきりと色が変わるものです。変化の度合いが大きく、かつそれぞれの色が濃く美しいものほど高く評価されます。
逆に、変色が曖昧で茶色っぽく濁ってしまう場合や、片方の色しかきれいに出ない場合は、評価が下がる傾向にあります。査定の際は、ペンライトを使ってこの変色効果を重点的に確認します。
3-2.産地
産地も、査定額に大きく響くポイントの一つです。
もっとも評価が高いのはロシア産で、希少価値が特に高いです。次いで評価されるのがブラジル産で、ロシア産に匹敵する美しい変色効果を持つことから、現在市場でもっとも人気があります。
一方、スリランカ産は産出量は多いものの、変色が弱く暗い色調のものが多いため、ブラジル産に比べると評価は控えめになる傾向があります。
鑑別書に産地が記載されている場合は、必ず査定時に提示するようにしましょう。
3-3.大きさ
宝石全般にいえることですが、通常は石のサイズ(カラット数)が大きければ大きいほど価値が上がります。
とくにアレキサンドライトは、1カラットを超える大きさの原石が産出されること自体が稀です。そのため、0.5カラット未満の小粒な石と、1カラット以上の大粒な石とでは、単価の計算基準がまったく異なります。
1カラットを超えていて、かつ変色効果が美しいものであれば、数百万円単位の高額査定が期待できる可能性が高いです。
3-4.透明度
石の透明度(クラリティ)が高く、内包物(インクルージョン)が少ないものほど高く評価されます。
ただし、天然のアレキサンドライトは生成の過程で内包物を含みやすい性質があるため、ダイヤモンドほど厳密に無傷であることは求められません。ある程度の内包物は天然の証として許容されます。ただし肉眼ではっきり見える大きな傷や、輝きを妨げる濁りがある場合はマイナス査定となります。
透明度が高く、光を当てたときにキラキラと強く輝くテリのある石は、市場でも非常に人気が高いです。
3-5.カット
石の美しさを最大限に引き出すカットが施されているかどうかも、重要な評価ポイントです。
アレキサンドライトは、変色効果をもっとも美しく見せるために、一般的には「オーバルミックスカット」などが施されます。カットのバランスが良く、石の厚みが適切であれば、光を効率よく反射して美しい輝きを放ちます。
逆に、重量を残すために底を厚くしすぎたものや、左右非対称なカットは、輝きが鈍くなるため評価が下がることがあります。
4.アレキサンドライトのジュエリーを選ぶポイント
アレキサンドライトのジュエリーを選ぶ際は、石の品質だけでなく、ライフスタイルや着用シーンに合わせてアイテムを選ぶことが重要です。ここでは、代表的な3つのアイテムについて、それぞれの選び方のポイントを解説します。
- リング
- ネックレス
- ピアスやイヤリング
一つずつ解説します。
4-1.リング
リングは、アレキサンドライト最大の特徴である変色効果をもっとも間近で楽しめるおすすめのアイテムです。手元は自分自身の視界に入りやすいため、照明が変わるたびに表情を変える石の美しさを、いつでも堪能できるのが最大の魅力です。
アレキサンドライトが付いたリングを選ぶ際は、爪が少なく石の側面から光を取り込みやすいデザインのものを選ぶと、より鮮やかな色の変化を感じられるでしょう。また、モース硬度が8.5と高いため、日常使いしても傷がつきにくい点もリングに向いています。
婚約指輪として選ばれることも増えており、長く愛用できる特別なジュエリーになります。
4-2.ネックレス
ネックレスは、石の大きさやデザイン性を重視したい場合に適したアイテムです。リングとは異なり、衣服との擦れや衝撃を受けるリスクが少ないため、大粒の石や繊細なデザインの枠を使ったジュエリーでも安心して身につけられます。
胸元で輝くアレキサンドライトは、上品で落ち着いた印象を与え、フォーマルな場でもひときわ存在感を放ちます。また、年齢や体型を問わず長く使えるため、将来的に娘や孫へと受け継ぐ「資産」としての側面を重視する方にも人気があります。
4-3.ピアスやイヤリング
ピアスやイヤリングは、顔周りを華やかに演出し、横顔の表情を豊かにしてくれるアイテムです。耳元で揺れるたびに光を反射し、髪の隙間からチラリと見える変色効果が、ミステリアスな魅力を引き立てます。
ただし、アレキサンドライトは希少性が高いため、色味や品質が揃った「ペア」の石を見つけるのは非常に困難です。価格も高額になりがちです。
もし、色や大きさがぴったり揃ったピアスに出会えたなら、それは奇跡的な巡り合わせといえるでしょう。
5.アレキサンドライトの最適な売り時はいつか

アレキサンドライトの売却を検討しているなら、「今」がもっとも適したタイミングの一つといえます。ここでは、アレキサンドライトの最適な売り時について、以下3つの視点から解説していきます。
- 円安・金相場高騰のタイミングがベスト
- 長期保管によるリスクも考慮する
- 鑑別書があるうちに売却する
詳しく解説します。
5-1.円安・金相場高騰のタイミングがベスト
歴史的な「円安」と「金相場の高騰」が重なっている現在のタイミングは、高値で売れやすい傾向があります。
アレキサンドライトのような高級宝石は海外取引が主流のため、円安になると国内の買取相場も連動して上昇します。さらに、ジュエリーの土台となる金やプラチナの価格も高騰しているため、石と地金の両面から高額査定が期待できるのです。
この相場状況がいつまで続くかは不透明です。相場が下がってしまう前に、一度査定に出して現在の価値を確認しておくのが賢明な判断でしょう。
5-2.長期保管によるリスクも考慮する
「アレキサンドライトの価値が今後もっと上がるかもしれない」と長期保管することは、紛失や盗難、あるいは経年によるリスクを伴います。
宝石そのものは劣化しにくいですが、ジュエリーのデザインには流行があります。古いデザインのままでは、製品としての需要が下がり、リフォーム前提の「素材」としてしか評価されなくなる可能性があるんです。
また、保管中に付属品をなくしてしまったり、不注意で石に傷をつけてしまったりするリスクもゼロではありません。状態が良い今のうちに手放すのが、もっとも確実な現金化の方法です。
5-3.鑑別書があるうちに売却する
アレキサンドライトの売却において、鑑別書の有無は査定額を大きく左右します。もし手元に鑑別書があるなら、紛失する前にセットで売却することをおすすめします。
鑑別書は、その石が天然のアレキサンドライトであることを証明する重要な書類です。万が一紛失してしまうと、再取得には数千円から数万円の費用と、数週間の時間がかかります。
古い鑑別書であっても、当時の産地情報などが記載されている場合があり、プラス評価につながることがあります。書類が揃っている今こそが、スムーズに高く売れるタイミングです。
6.アレキサンドライトを売る際の注意点
希少なアレキサンドライトを少しでも高く売るためには、事前の準備と業者選びが欠かせません。何もせずに持ち込むのと、ポイントを押さえてから持ち込むのとでは、最終的な受取金額に数万円以上の差がつくこともあります。
ここでは、査定前に必ず確認しておきたい4つの注意点を解説します。
- 売る前にきれいにしておく
- 天然石か合成石かを確認する
- 付属品を揃えておく
- 専門の買取業者に依頼する
詳しく解説します。
6-1.売る前にきれいにしておく
査定に出す前には、柔らかい布でジュエリー全体を優しく拭き、汚れや皮脂を落としておきましょう。
宝石の輝きは査定の重要なポイントです。石の裏側や隙間に汚れが溜まっていると、光の透過が妨げられ、実際よりも輝きが鈍く見える可能性があります。とくにアレキサンドライトの変色効果は、光の入り方で決まるため、クリアな状態にしておくことが不可欠です。
ただし、無理な洗浄は石や枠を傷つける原因になりかねません。乾拭き程度にとどめておくのが無難です。
6-2.天然石か合成石かを確認する
お持ちのアレキサンドライトが「天然石」なのか「合成石」なのかを、事前に把握しておくことが大切です。
合成石もジュエリーとしての美しさはありますが、希少価値の観点から見ると、買取価格は天然石と比べて大きく下がります。購入時の保証書や鑑別書に「合成(Synthetic)」や「再結晶(Recrystallized)」といった記載がないか確認しましょう。
もしわからなくても、専門の鑑定士であれば判別可能ですので、まずは相談してみることをおすすめします。
6-3.付属品を揃えておく
購入時に付属していた箱、保存袋、保証書、そして鑑別書などは、できるだけすべて揃えて査定に出しましょう。
とくにブランドジュエリーの場合、オリジナルの箱や保証書が揃っていると、「中古ブランド品」としての再販がしやすくなるため、査定額が大幅にアップします。余ったチェーンのコマなどの細かい部品も、地金としての価値があるため、忘れずに持参してください。
6-4.専門の買取業者に依頼する
アレキサンドライトの売却でもっとも重要なのは、色石・希少石の知識が豊富な買取専門業者を選ぶことです。
一般的なリサイクルショップや、金・プラチナだけを扱う買取店では、アレキサンドライト特有の「変色効果」や「産地ごとの価値」を正しく判断できない場合があります。最悪の場合、単なる「色のついた石」として、地金の重さだけで買い取られてしまうリスクさえあるでしょう。
そのため、Webサイトなどで宝石の買取実績や専門の査定士の在籍を確認し、価値を正当に評価してくれる専門店に依頼しましょう。
玉光堂では、アレキサンドライトをはじめとする希少石の買取実績が豊富にございます。経験豊富な鑑定士が、お客様の大切な宝石の価値をしっかりと見極め、高価買取をおこないます。査定は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
7.アレキサンドライトの今後の価値に関連するよくある質問
アレキサンドライトの購入や売却を検討する際、価格の仕組みや価値基準について疑問を持つ方は少なくありません。
ここでは、今後の価値を見極めるうえで、とくによくある4つの質問に対して、専門的な視点からわかりやすく回答します。
7-1.アレキサンドライトが安い理由はなんですか?
安く販売されているアレキサンドライトは、品質が低い天然石か、あるいは人工的に作られた合成石である可能性が高いです。
天然石であっても、変色効果がほとんど見られないものや、内包物が多く透明度が低いものは、宝石としての評価が下がるため安価で取引されます。また、再結晶宝石や模造石は、見た目は美しくても希少性がないため、天然石に比べて格段に安い価格設定になります。
掘り出しものと思って安易に購入する前に、安さの理由が品質にあるのか、それとも人工石だからなのかをしっかりと確認するのが重要です。
7-2.アレキサンドライトで価値が高い色を教えてください。
もっとも価値が高いとされる色は、自然光の下では深く澄んだ青緑色、白熱灯の下では鮮やかな赤紫色を示すものです。この二つの色の対比がはっきりとしていて、かつそれぞれの色が濃く鮮やかであるほど、最高級品として評価されます。
逆に、色が薄かったり、変色したあとの色が茶色っぽかったりするものは、評価が下がる傾向にあります。
理想的なのは「昼はエメラルド、夜はルビー」と形容されるような、劇的な色の変化を見せる石であり、これらは市場でもっとも高値で取引されています。
7-3.アレキサンドライトの価格高騰の原因はなんですか?
価格高騰の最大の原因は、世界的な産出量の激減による供給不足と、資産としての需要拡大のバランスが崩れていることです。
かつての主要産地であったロシアやブラジルの鉱山はほぼ枯渇しており、良質な原石が市場に新しく供給されることは極めて稀になっています。その一方で、希少性が高い現物資産として保有したいという投資家やコレクターは世界中で増え続けています。
欲しい人が多いのに物が足りないという状況が続いているため、今後も価格は上昇傾向をたどると予測されているのです。
7-4.アレキサンドライトの価値を決める基準を教えてください。
価値を決めるもっとも重要な基準は、「変色効果の強さ」「地色の美しさ」「透明度」です。
どれだけ大きくても、変色が弱ければアレキサンドライトとしての価値は低くなります。光を当てた瞬間に色がガラリと変わるものが最良とされ、次にインクルージョンが少なく透明度が高いものが評価されます。
また、産地も重要な要素であり、ロシア産やブラジル産はブランド価値がつきます。これらを総合的に判断し、さらに1カラットを超える大きさがあれば、桁違いの高額査定になるでしょう。
8.まとめ
今回は、アレキサンドライトの今後の価値予測や、高価買取のポイントについて解説しました。
主要鉱山の枯渇や世界的な需要拡大により、アレキサンドライトの資産価値は今後も上昇トレンドが続くと見込まれています。しかし、ジュエリーとしての価値はデザインの流行や状態にも左右されるため、「円安」や「金相場高騰」が重なっている今は売り時といえるでしょう。
「いつか売ろう」と保管している間に、付属品を紛失したり状態が悪化したりしては、せっかくの価値が下がってしまいます。
玉光堂では、専門知識を持った鑑定士が、変色効果や産地を含めたアレキサンドライトの真の価値を丁寧に見極めます。「自分の石がいくらになるか知りたい」というだけでも構いませんので、まずは一度、無料査定をご利用ください。
玉光堂の選べる買取方法

